2人が周囲の脳無を倒し終えた後、奥から現れたのは一体の脳無。
その脳無は、USJに現れた個体と同じく、3体の怪人の力を宿した複合怪人となっていた。
デルタはその姿を見るやいなや目を細めた。
「あれが大物だったら!」
彼女は躊躇なく手に持ったプログライズキー「DELTA」を押し込む。
『DELTA』
電子音が響き渡ると同時にデルタの体内エネルギーが爆発的に高まる。その身体が紫色に輝き始め、周囲の空気が震える。デルタの身体能力が顕界以上の領域へと到達した証拠だ。
ゼータもまた負けじと別のプログライズキーを取り出した。
「私の獲物だぁ!!」
彼女の手に握られたのはトパーズエラポスのプログライズキー。
『TopazElaphos』
瞬間、ゼータの肉体が豹のような俊敏性と山羊のような強靭さを併せ持った戦士へと変貌する。特に足首から膝にかけての筋肉が隆起し、まるでバネのような強靭さを誇っている。加速時における踏み込みの力強さが尋常ではないことを示していた。
その脳無は頭部が髑髏の骨格を模し、両腕は蠍を思わせる巨大な爪を備えていた。さらに金色の装飾が施されたマントを羽織り、まるで古代の戦士のような威厳を放っている。
「セイギ・・・セイギィ・・・セイギ!!」
咆哮と共に脳無は大地を蹴り、凄まじい速度でデルタとゼータに襲いかかった。
その動きにはワームの素早さとロイミュードの機械的な精密さが融合しており、まさに「複合怪人」と呼ぶにふさわしい戦闘能力を秘めていた。
デルタとゼータは一瞬だけ驚きの表情を浮かべたが、すぐに臨戦態勢に入った。デルタの蛇のような腕が空中を這い回り、ゼータの加速した脚が地面を蹴る。二人は息の合った動きで脳無を迎え撃つ。
脳無の攻撃は予想以上に鋭かった。蠍の爪が空間を切り裂き、デルタとゼータを同時に襲う。二人は巧みに回避するも、脳無の動きは常人では捉えられない速さでさらに加速していく。ロイミュードの特性を生かした計算された動きと、ワームの本能的な速さが見事に融合している。
しかしデルタとゼータも負けてはいなかった。デルタの蛇腕が脳無の動きを予測し先回りし、ゼータの強化された脚力が一気に距離を詰めて蹴りを見舞う。二人の連携は完璧で、脳無がどれほど速くても追いついていた。
脳無は自身の身体にある毒を使い始めた。爪の先から緑色の粘液が滴り落ち、地面に触れた瞬間煙を上げる。その毒は空気中に拡散し、周囲の金属を腐食させるほどの強力なものだった。
「ガルルル」
デルタが叫ぶと同時に二人は毒の範囲外へと跳躍する。しかし脳無は執拗に追いかけ、毒を撒き散らしながら襲いかかる。デルタとゼータは毒を回避しつつ反撃を試みるが、脳無の動きはあまりにも速く的確だった。
戦いが激しさを増す中、脳無の毒攻撃がついに二人を捉えた。デルタとゼータの仮面に毒が付着し、ガラスのようにひび割れ始める。割れた仮面の隙間から二人の素顔が露わになった。
それは。獰猛な笑み。
その意味は、戦いから来る高揚感。
その笑みを見た瞬間、脳無がさらに感情を剥き出しにした。
「エガオエオムケルナァァ!!」
叫びながら、さらに攻撃を仕掛けようとする。
しかし。
『SUPPORT MODE!LASER CHARGE』
『アメジスト!インパクト!』
鳴り響く音声と共に、デルタとゼータは同時に動き出した。
デルタの全身に紫色のエネルギーが集中し、両足が輝きを放つ。
一方、ゼータの全身は紫エネルギーに包まれ、その両足が星屑のような光を帯びる。
二人は完璧なタイミングで息を合わせた。
「これで……終わりです!」
「私たちの……勝ちよ!」
同時に跳躍した二人の蹴りが脳無に直撃する。
デルタの紫色のエネルギーとゼータの青白いエネルギーが融合し、眩い光が周囲を包み込む。
その光の中から放たれたのは、二つの必殺技が生み出した絶対的な破壊力だった。
脳無の体が光に飲み込まれ、その巨体が完全に倒壊する。
戦いを終えた二人は静かに着地した。
「ふぅ……危なかったですね」
「まったくよ。でも私の方が先に決めたわ」
デルタとゼータは互いを見つめ合い、どちらが先に倒したのかの口論を始める。
そのやり取りは戦いの激しさとは対照的に、いつもの二人らしい光景だった。
3rd舞台となる世界は?
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