悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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体育祭に備えて(ツカサ&ゼータ)

校長室の窓から射す陽光が、重厚な机の上に置かれた書類の束を淡く照らしていた。俺——ツカサはそこで校長と向き合っている。

 

先日の脳無の研究所の調査を含めて、色々と確認しなければならないだろう。

 

「警備……ですか」

 

思わず問い返す声が低くなった。机を挟んだ向こう側で、根津校長が小さく頷いた。

 

「もちろん君たち個人への公式依頼ではありません。ただ……最近の情勢を考えると、万全の体制を敷きたいんです」

 

校長の丸い瞳が真摯な光を湛えている。USJ事件で垣間見たヴィランの組織力と、平和ボケした世間の油断が結びつく想像が頭を過る。無理もない提案だった。

 

「……具体的にはどんな形で?」

 

「君とゼータさんにお願いしたいのは観客席の巡回警備です。ディケイドとしての瞬間移動能力と、ゼータさんの隠密偵察能力があれば死角はないでしょう」

 

なるほど。合理的な采配だ。

 

デルタは戦闘に逸るのが目に見えているし、イータは研究サンプルを嗅ぎつけたら即座に“採取”に夢中になるだろう。

 

何よりも。

 

「君達4人が揃ったら、間違いなくトラブルが起こりますからね」

 

校長が冗談めかして付け加えたその台詞に、否定できず苦笑いを浮かべるしかない。

 

「まぁ、雄英での学生時代には、迷惑をかけてしまいすいませんでした」

 

「謝る必要はありませんよ。ヒーロー科の生徒ですからね。多少の揉め事は青春の一幕です」

 

校長のフォローに少しだけ救われた気持ちになった。

 

「ただ……」

 

校長の声がわずかに沈む。

 

「USJの事件では、生徒たちが直面した恐怖は本物でした。だからこそ、次に同じ状況があったとき——彼らを守る盾が必要なんです」

 

その言葉が胸に重く響いた。ヒーロー候補生とはいえ、高校生たちはまだ卵だ。守られる立場だ。俺だって過去にはそういう時期があった。

 

「分かりました。引き受けましょう」

 

校長室を後にしながら考える。体育祭——ヒーロー志望者たちが己の力を競う晴れ舞台。俺にとってはある種異質な場所だ。

 

仮面ライダーはショーの中心で華々しく戦う存在ではない。闇から闇へ潜み、誰に認められることもなく敵を討つ存在だ。それでも——

 

「守るべきものがあるなら、やるしかない」

 

「頼んだよ」

 

まぁ、それはそれとして。

 

「あのぉ、もしもの時はデルタとイータのご機嫌取りの時は、協力してくださいよ」

 

「ははぁ、君のオーロラカーテンで逃げるのを手伝ってくれたら、勿論やるさ!」

 

今回の護衛に参加せずに、不機嫌になった二人の対処。

 

それに関して、俺と校長は真剣に討論する必要がありそうだ。

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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