校長室の窓から射す陽光が、重厚な机の上に置かれた書類の束を淡く照らしていた。俺——ツカサはそこで校長と向き合っている。
先日の脳無の研究所の調査を含めて、色々と確認しなければならないだろう。
「警備……ですか」
思わず問い返す声が低くなった。机を挟んだ向こう側で、根津校長が小さく頷いた。
「もちろん君たち個人への公式依頼ではありません。ただ……最近の情勢を考えると、万全の体制を敷きたいんです」
校長の丸い瞳が真摯な光を湛えている。USJ事件で垣間見たヴィランの組織力と、平和ボケした世間の油断が結びつく想像が頭を過る。無理もない提案だった。
「……具体的にはどんな形で?」
「君とゼータさんにお願いしたいのは観客席の巡回警備です。ディケイドとしての瞬間移動能力と、ゼータさんの隠密偵察能力があれば死角はないでしょう」
なるほど。合理的な采配だ。
デルタは戦闘に逸るのが目に見えているし、イータは研究サンプルを嗅ぎつけたら即座に“採取”に夢中になるだろう。
何よりも。
「君達4人が揃ったら、間違いなくトラブルが起こりますからね」
校長が冗談めかして付け加えたその台詞に、否定できず苦笑いを浮かべるしかない。
「まぁ、雄英での学生時代には、迷惑をかけてしまいすいませんでした」
「謝る必要はありませんよ。ヒーロー科の生徒ですからね。多少の揉め事は青春の一幕です」
校長のフォローに少しだけ救われた気持ちになった。
「ただ……」
校長の声がわずかに沈む。
「USJの事件では、生徒たちが直面した恐怖は本物でした。だからこそ、次に同じ状況があったとき——彼らを守る盾が必要なんです」
その言葉が胸に重く響いた。ヒーロー候補生とはいえ、高校生たちはまだ卵だ。守られる立場だ。俺だって過去にはそういう時期があった。
「分かりました。引き受けましょう」
校長室を後にしながら考える。体育祭——ヒーロー志望者たちが己の力を競う晴れ舞台。俺にとってはある種異質な場所だ。
仮面ライダーはショーの中心で華々しく戦う存在ではない。闇から闇へ潜み、誰に認められることもなく敵を討つ存在だ。それでも——
「守るべきものがあるなら、やるしかない」
「頼んだよ」
まぁ、それはそれとして。
「あのぉ、もしもの時はデルタとイータのご機嫌取りの時は、協力してくださいよ」
「ははぁ、君のオーロラカーテンで逃げるのを手伝ってくれたら、勿論やるさ!」
今回の護衛に参加せずに、不機嫌になった二人の対処。
それに関して、俺と校長は真剣に討論する必要がありそうだ。
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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戦隊レッド異世界で冒険者になる