悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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弟子の後押し

互いに睨み合う。

 

エンデヴァーから確かに感じる殺気。

 

だが、その殺気程度では怯むつもりはない。

 

「…今後、このような事を続けたら、貴様のヒーローとしての活動は行い続ける事が出来ると思うか?」

 

「その程度でヒーローを止めると思っているか?」

 

エンデヴァーは沈黙を続ける。

 

「ふん」

 

それと共に、エンデヴァーは背を向け去っていく。

 

廊下に響くエンデヴァーの靴音が遠ざかる中、俺は小さく溜息をついた。

 

轟が困惑した様子で俺の顔を覗き込んでくる。

 

「師匠……大丈夫ですか?」

 

俺は彼の肩を軽く叩く。

 

「問題ない。お前も疲れてるだろ?ゆっくり休めよ」

 

「……はい」

 

まだ納得していない様子の轟だが、とりあえずは引き下がってくれた。この件について彼を巻き込むわけにはいかない。

 

その時だった──

 

「にしても、まぁお前も苦労するな、あんな糞親父がいると」

 

「…だからこそ、俺は超えたい。けれど、やっぱり」

 

そうして、自分の右腕を見る。

 

「ナンバーワンになるのに、氷だけじゃなくて、炎を使わないといけないって考えているだろ」

 

「…緑谷から、そう言われた。けれど、どうも」

 

「まぁ、これまで、お前には氷の使い方を徹底的にやらせていたからな」

 

轟の希望に合うように、俺は氷の能力を徹底的に鍛えた。

 

故に、試合の時に咄嗟に炎を使う事は出来なかった。

 

それは、俺が師匠として不甲斐ない部分でもある。

 

「もしも、お前が炎の力を、エンデヴァーの力としてではなく、自分の力として使いこなしたいと言うならば、来るか」

 

「来るって」

 

「職場体験」

 

その言葉と共に察する。

 

「ただし、その時に俺は、残念ながら少し仕事で合流出来るのは最終日だろう。けれど、その間にデルタがいる」

 

それを聞くと轟は少しだけ迷う。

 

デルタと戦うというのは、ある意味で拷問だと思う。

 

故に。

 

「もしも」

 

轟が口を開く。

 

「もしも俺が弱くて、役に立たなかったら」

 

「別にそういうわけではない」

 

俺は、轟の悩みに対してハッキリと言う。

 

「ただ単に、その力を使いこなしたいのならばってことだ。正直言うとお前はかなり伸び代のあるヒーローだ。エンデヴァーの息子じゃなくても、例えお前が無個性でも」

 

それを聞き、轟は喜びを隠せない。

 

「だからこそ」

 

ツカサが口を開く。

 

「己の力を把握しろ。お前が今どれだけできるのか、それをしっかり確かめるんだ」

 

「分かりました」

 

轟はしっかりと返事をする。

 

その顔には決意が見える。

 

「さてっと、それじゃ帰るとするか」

 

「あっあぁ、またな、師匠」

 

別れ際、轟が再び深く頭を下げ

 

「待ってるぞ」

 

その決意表明に応えつつも俺は踵を返した。

 

だが背後で轟が呟いた声がわずかに届く。

 

「師匠も……ちゃんと休んでくださいね」

 

その一言に思わず振り返る。彼は既に角を曲がって姿を消していた。

 

俺はしばらく立ち尽くした後、苦笑しながら歩き出す。

 

(まったく、世話焼くな)

 

「師匠って、呼ばれて、結構嬉しそうじゃん、ツカサ」

 

「まぁな」

 

そうして、俺はゼータと合流する。

 

それと共に。

 

「それで、何か分かったか?」

 

「さっぱり。今回、あいつがどういう風に潜入したのかも。ツカサの持つオーロラカーテンのような移動系かと思ったけど、何か違った」

 

「…という事はやっぱり、色々と繋がっている可能性はあるか」

 

「まぁ、それを含めて、探らないとね」

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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