朝、オフィスビルの最上階にある我が事務所はまだ静寂に包まれていた。窓から差し込む淡い朝日が書類の山を照らしている。
「そろそろ来るか」
デスクのコーヒーを啜りながら時計を見た時だった。
ピンポーン
インターホンの乾いた音が鳴る。モニター越しに見えたのは学生服姿の轟焦凍だ。一月ぶりに見た弟子の顔は精悍さを増していた。
「よう」
ロック解除と同時にドアが開き、彼が入ってくる。鞄を提げたまま頭を下げた。
「お久しぶりです、師匠」
「ああ。元気そうで何よりだ」
室内に招き入れると轟は珍しそうに辺りを見回す。ディケイド事務所は小さなモデル事務所と併設されており、奥にはトレーニングルームやシャワー施設もある。
「思ったより普通のオフィスですね」
「派手にしたいわけじゃないからな」
ソファに案内しながら説明する。
「とりあえずはヒーロー活動の前に一時間程度だけど、模擬戦を行う。最初の一日目に関しては、そうだな」
それと共に、俺は腕を組んで。
「俺が変身出来る炎の力を見て貰う。それで参考にして貰う」
「師匠の炎ですか」
「あぁ、まぁ、その後は」
そう言っていると。
「おぉ!ボスの手下が来たですか!」
「おぉ、デルタか」
デルタが、俺の後ろから現れた。
俺は、そのままオーロラカーテンでトレーニングを行う場所へと向かった。
デルタがぴったり俺の後ろにくっついてくる。轟は微妙な緊張感を漂わせている。
「ボスゥ~この人ホントに強くなったんですかぁ?」
デルタが轟を覗き込むように見てくる。尻尾が不機嫌そうに揺れてる。
「体育祭で三位だったじゃねえか」
「ボスぅ~その大会って強いヤツ少なかったですよねぇ?」
デルタは、轟を舐めてやがるな。獣人特有の嗅覚なのか、強者を本能で見分けるのは確かだ。
「・・・俺が弱いのは理解しています。だからこそ、強くなる為にここに来ました」
「・・・だったら、強くならなかったら、コロス」
そうした、デルタの殺気に、轟は動揺する。
だが。
「強くなってみせますよ」
その言葉は、決意に満ちていた。轟がデルタに向かって拳を握りしめた。
「ほう」
俺は思わず口元が緩む。
この目付き――昔の彼に比べて確かに強くなったな。
「それじゃ早速始めよう」
オーロラカーテンを操作しトレーニングエリアへ移動する。そこは荒野のような広場。
それと共に、俺は轟に可能な限り炎を使うライダーの力を見せた。
ただ、単純に炎を使うだけではなく、武器や腕に纏うなど。
それらのライダー達の力を十分に見せた。
後は。
「デルタがどのような鍛え方をするかだな」
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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戦隊レッド異世界で冒険者になる