保須市の中心街は平和そのものだった。デパートから漏れるBGMや行き交う人々の話し声が賑やかに混ざり合う。
「おいデルタ、目的地はあっちだぞ」
俺はショッピングセンター方面を指差したが、隣の獣人は鼻をヒクつかせている。
「ボスぅ〜この匂い何なんですかぁ?焼き鳥?餃子?それとも……」
涎を垂らしそうな勢いで屋台街へ歩き出すデルタ。俺が慌てて襟首を掴む。
「任務中だろ!街の監視を忘れるな!」
「ちぇ〜」
しぶしぶ従うデルタ。その一方で轟は涼しい顔で周囲を観察している。
「随分落ち着いているな」
「昨日の特訓で慣れたみたいです。それに……」
彼が視線を巡らせる。
「何か起きたら全力で対処します。師匠の顔に泥は塗れませんから」
その真面目な回答に思わず笑みが零れた。こういうところは昔と変わらない。
「ま、程々に頼む。あとデルタが問題起こしたらお前が止めるんだぞ?」
「了解しました」
頷く轟。俺たちは人混みの中に溶け込んだ。
「で?どのあたりまで行くんだ?」
「警察署周辺まで。最近敵の目撃情報が多くてな」
交差点を過ぎたところでデルタが急に立ち止まった。また臭いにつられているらしい。
「・・・ボス、血の匂いがする」
デルタが低い声で呟いた。その瞳は野生の獣のように鋭く周囲を観察している。
俺はすぐさま神経を研ぎ澄ませる。確かに風に乗って鉄錆のような臭いが漂ってきた。
指示を出すと同時にお互いの間隔を詰める。デルタが獣の如く四つ足になり低く唸る。
火の手が上がる建物群を目の当たりにし、俺は歯を食いしばった。消防車のサイレンがけたたましく鳴り響き、避難誘導する警官たちの声が遠くから聞こえる。
「これ全部……同じ犯人か?」
俺が呟くと轟がスマホを凝視しながら答えた。
「師匠っすいません!俺っ」
その瞳をこちらに目を向ける。
轟の目を見れば、それがどういう状況か察する事が出来た。
「友達、助けに行きたいんだろ、場所は」
それと共に、スマホでこちらを見せる。
それを見ると。
「デルタ、轟を助けて行け!俺はこっちをなんとかしたら、すぐに行く」
同時にオーロラカーテンを展開する。
オーロラカーテンを展開する直前に、デルタに指示を飛ばす。
「デルタッ!轟を護衛しろ」
「はいっ!ボス!!」
デルタの鋭い返事が響くと同時にオーロラカーテンが展開される。
「絶対に死ぬなよ」
それと共に、俺は送り届けると共に見つめた先。
そこには、以前、見た事のある脳無が周辺の街で暴れていた。
その状況を、すぐに解決する為に。
「さて、やるとするか」
3rd舞台となる世界は?
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