悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

53 / 193
保須市(ツカサ&デルタ)

保須市の中心街は平和そのものだった。デパートから漏れるBGMや行き交う人々の話し声が賑やかに混ざり合う。

 

「おいデルタ、目的地はあっちだぞ」

 

俺はショッピングセンター方面を指差したが、隣の獣人は鼻をヒクつかせている。

 

「ボスぅ〜この匂い何なんですかぁ?焼き鳥?餃子?それとも……」

 

涎を垂らしそうな勢いで屋台街へ歩き出すデルタ。俺が慌てて襟首を掴む。

 

「任務中だろ!街の監視を忘れるな!」

 

「ちぇ〜」

 

しぶしぶ従うデルタ。その一方で轟は涼しい顔で周囲を観察している。

 

「随分落ち着いているな」

 

「昨日の特訓で慣れたみたいです。それに……」

 

彼が視線を巡らせる。

 

「何か起きたら全力で対処します。師匠の顔に泥は塗れませんから」

 

その真面目な回答に思わず笑みが零れた。こういうところは昔と変わらない。

 

「ま、程々に頼む。あとデルタが問題起こしたらお前が止めるんだぞ?」

 

「了解しました」

 

頷く轟。俺たちは人混みの中に溶け込んだ。

 

「で?どのあたりまで行くんだ?」

 

「警察署周辺まで。最近敵の目撃情報が多くてな」

 

交差点を過ぎたところでデルタが急に立ち止まった。また臭いにつられているらしい。

 

「・・・ボス、血の匂いがする」

 

デルタが低い声で呟いた。その瞳は野生の獣のように鋭く周囲を観察している。

 

俺はすぐさま神経を研ぎ澄ませる。確かに風に乗って鉄錆のような臭いが漂ってきた。

 

指示を出すと同時にお互いの間隔を詰める。デルタが獣の如く四つ足になり低く唸る。

 

火の手が上がる建物群を目の当たりにし、俺は歯を食いしばった。消防車のサイレンがけたたましく鳴り響き、避難誘導する警官たちの声が遠くから聞こえる。

 

「これ全部……同じ犯人か?」

 

俺が呟くと轟がスマホを凝視しながら答えた。

 

「師匠っすいません!俺っ」

 

その瞳をこちらに目を向ける。

 

轟の目を見れば、それがどういう状況か察する事が出来た。

 

「友達、助けに行きたいんだろ、場所は」

 

それと共に、スマホでこちらを見せる。

 

それを見ると。

 

「デルタ、轟を助けて行け!俺はこっちをなんとかしたら、すぐに行く」

 

同時にオーロラカーテンを展開する。

 

オーロラカーテンを展開する直前に、デルタに指示を飛ばす。

 

「デルタッ!轟を護衛しろ」

 

「はいっ!ボス!!」

 

デルタの鋭い返事が響くと同時にオーロラカーテンが展開される。

 

「絶対に死ぬなよ」

 

それと共に、俺は送り届けると共に見つめた先。

 

そこには、以前、見た事のある脳無が周辺の街で暴れていた。

 

その状況を、すぐに解決する為に。

 

「さて、やるとするか」

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。