「ハッ!」
俺は、気合いとともに脳無の爪撃をライドブッカーで受け止める。
金属と骨が擦れ合う嫌な音が響く。奴の力は尋常じゃない。
巨大な体躯から繰り出される一撃は、アスファルトの舗道を容易く抉り取る。
「ぐおおおおっ!」
脳無が咆哮する。血走った目が狂気を宿し、俺を敵と認識している。その様はまさに理性を失った獣だ。
だからこそ制御不能なのだろう。
「ったく……厄介なものを送り込んでくれたもんだ!」
ライドブッカーを盾代わりにしながら距離を取る。
だが奴はそれを許さない。巨体にもかかわらず敏捷性は高い。俺の動きを追って地面を蹴りつける。
その衝撃で周囲の車両が跳ね上がり、窓ガラスが粉々に砕け散る。
けれど。
「こっちも、ただやられる訳にはいかないんだよなぁ!」『KAMEN RIDE GAVV!ポッピングミ!ジューシー!』
鳴り響く音声と共に、俺は新たな姿の一つ、仮面ライダーガヴ。
その基本フォームとなるポッピングミフォームへと変身する。
ポッピングミへと変身すると共に、再び爪を構えて、襲い掛かる。
ポッピングミフォームのボディから仄かに透けるグミのような質感。
俺は両腕を軽く振るい、スナップを利かせた。
その瞬間──
「喰らえっ!」
俺の拳が弾丸のように飛び出す。
グミ特有の弾力性を持つパンチは相手の防御を押し流すパワーを持っているのだ。
脳無は巨腕をクロスさせて防ごうとするが……
「バチンッ!」
乾いた衝撃音が鳴る。
俺の拳が奴の腕を打ち抜いた瞬間、そのまま後ろに跳躍。
まるで弓の反動を利用するような感覚で距離を取りつつ着地する。
奴の目が見開かれた。
「……ッ!?」
自分の攻撃が通じないことに驚いているようだ。だがこれで終わりじゃない。
俺は続けて足元に力を込める。
「次はこっちだ!」
今度は蹴り技を披露する番だ。通常なら重たい一撃だが……
「ババババッ!!」
連続蹴りが雨のように降り注ぐ。その動きはまさに"ヒットアンドウェイ"。
一発ずつの威力は控えめでも、弾力を利用して反動をつけた多段攻撃なら話は別だ。
「ぐおぉっ……!」
脳無が呻く。奴の巨体がぐらつき始めた。防御姿勢を取るが間に合わない。
俺の蹴りが奴の胸部に炸裂する度に鈍い振動が周囲に伝わる。
これがガヴのポッピングミフォーム最大の強みだ。
単純な威力ではなく"打撃の持続性"こそが生命線なのだ。
奴が腕を振り回して反撃しようとする。
だが──
「遅い!」
俺は身体を捻って回避。そのまま背後に回り込む。
「こいつはサービスだ!」
今度は腰を落として地面を蹴る。
低姿勢からの強烈なタックル。
通常の人間なら受ければ骨が折れるだろう。
しかし今の俺は違う。
「ズドンッ!!」
衝突音と共に脳無の巨体が宙に浮く。
まるでサッカーボールのように放物線を描いて飛んでいく。
地面に激突した衝撃で砂埃が舞い上がった。
「まだ終わらないぜ?」
俺はゆっくりと歩み寄りながら構える。
奴の身体に付着した埃を払いながら起き上がる姿に俺は感心するしかない。
なかなかタフな相手だが、ここまで圧倒されていることに気づいていないようだ。
脳無の目が憎しみに燃えているのがわかる。
おそらく本能的に"獲物は小さいのに手ごわい"と感じ取っているのだろう。
そう、理解すると奴は再び猛ダッシュしてきた。
鋭い爪が俺を目掛けて振り下ろされる。
俺は冷静に身を翻す。
「ふぅ……もう飽きてきたんだけどな」
苦笑しながら俺も反撃に出る。
今度は直接殴らず、代わりに奴の足元へ蹴りを入れた。
バチンッ!という軽快な音と共に奴の重心が崩れる。
「おっと危ない」
俺は即座に距離を取り安全を確保。
そして間髪入れずに次の攻撃へ移る準備をする。
『FINAL ATTACKRIDE GA!GA!GA! GAVV!』
周囲の建物を足場に、次々と俺は加速していく。
それと共に、紫色の光が脚に集めると共に、真っ直ぐと脳無へと向かい突進していく。
「はあぁぁぁぁ!!!」
そして──
「うおおおおっ!!!」
俺の蹴りが脳無の身体を貫通していく。
だが、それを耐え忍ぼうとする脳無。それが分かると俺は更に力を入れ、完全に気絶させた。
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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アカメが斬る!
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戦隊レッド異世界で冒険者になる