超人社会では既に当たり前になった光景。
通勤途中の街の真ん中にて、そのヴィランは暴れていた。
怪物化と呼ばれる個性によって、人を遙かに超える体格で暴れるヴィラン。
そんなヴィランに対応する為に、多くのヒーローもまた、集まっていた。
ヴィランに対して、一人、正面から立ち向かっているヒーローがいた。
全身を樹木のヒーロースーツを身に纏ったシンリンカムイは身軽な動きと共に、ヴィランと戦う。
「こっちだ!」
巨体を持ちながらも素早い動きでヴィランを翻弄し、隙があれば拳を叩き込んでいる。
しかし怪物化したヴィランの力は凄まじく、殴る度に拳は痛んでいく。
一方のヴィランは痛みを感じている様子はなく、むしろ楽しんでるようにも見えた。
その中で、シンリンカムイは、そのまま構えていた。
「先制必縛ウルシ鎖牢!」
それと共に、シンリンカムイは、腕から多数の枝を伸ばして、ヴィランに放とうとした。
だが、そんなシンリンカムイから見えない所から、現れたのはヴィランよりも巨大なヒーロー。
「キャニオンカノン!」
そのヒーローの名は Mt.レディ。
彼女が、まさしく、その必殺技を放とうとしたその直後。
「邪魔です!」「「「えっ」」」
Mt.レディの反対側から現れたのは、一人の女性。
その女性の体格は、他の人間と変わらない体格だった。
しかし、その頭から生えている狼の耳と尻尾により、その個性が狼である事は分かる。
だが。
「きゃあぁぁぁぁ!」「がぁぁぁ!!」
その女性によって、ヴィランと Mt.レディは纏めて吹き飛ばされた。
「・・・これって」
それと共にシンリンカムイは、その女性の正体を知っていた。
「デルタの大勝利です!!」
そうして、宣言した人物。
そのヒーローの名はデルタ。
現在、別の意味で有名なヒーローの一人である。
彼女自身、個性である狼よりも、特出した戦闘能力によって活躍している。
「でっデルタ!何をしているんだ!!」
「えぇ、デルタが何が悪い事をしたんですか?」
「いや、ヴィランごと他のヒーローを吹き飛ばしたから!」
「しかも、それによって、周辺の建物に被害が出ているから」
そうして、次々とデルタの周囲をヒーロー達が囲っていく。
しかし、デルタ自身は。
「お前らが弱いのがいけないのです!!」
そのヒーロー達に対して、デルタは不満げに言い返す。
「なんでデルタが頑張っているのに、他のヒーロー達は努力しないのですか?」
「デルタみたいに敵を倒さないとダメなのに!」
「だからデルタが全て片付けてあげたのです!!」
次々と、デルタの言葉は、あまりにも子供のような言動であった。
世の中では、子供がそのままヒーローになったような人物という事で、良い意味でも悪い意味でも有名である。
「うぅ、あの子、どうにかならないのぉ」
「・・・正直に言うと実力があるだけに文句は言いづらいからな、仕方ない」
そうしていると、シンリンカムイは、懐から携帯を取り出す。
「・・・デルタ」
「あぁ、何か文句があるですか!」
「ディケイドからだ」
「ひゃぁ!?」
それを聞いたデルタは思わず止まる。
シンリンカムイから渡された携帯をゆっくりと受け取ると。
「ぼっボス!その、デルタはただヒーロー活動をしていて、敵を倒したのです!勿論殺していないですよ!えっっと、被害は、その出てしまったですけど!うぅ分かったですっ、ちゃんと直すですから」
先程まで強気な態度とは一変し、電話の向こうにいるディケイドに対して、デルタはペコペコとしながら返事をしていく。
「はっはい!分かったです、ちゃんと謝ります!」
するとデルタは、電話を切るとシンリンカムイに向ける。
「お前!よくもボスにチクったですな!」
「いや、ディケイドから困った時には連絡するように言われたので」
「うぅ、これ以上、暴れるとボスに怒られるので、仕方ないですぅ」
そうして、とぼとぼと復旧作業に取りかかる。
「あの子、苦手」
「・・・いや、お前、俺の手柄、思いっきり取ろうとしただろ」
「・・・何の事でしょうねぇ」
そうして、離れたデルタを見つめる Mt.レディ。
だが、そんな Mt.レディにシンリンカムイは見つめるが、それを目を逸らした。
暴君ヒーロー・デルタ。
個性・狼。その個性により、狼のような素早い動きに広範囲での咆哮。さらには匂いを嗅ぎ分けるなどかなり強い個性。
さらには、彼女自身の高い身体能力もあり、実力だけ言うならば、トップヒーロー。
ただし、そのあまりにも暴君と言える暴れっぷりで、街への被害では、既にヒーローナンバーワン!
3rd舞台となる世界は?
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