イータによる発明品。
それによるハッキングの数々。
それによって、本来ならば困難だと思われたタワーの攻略は順調に進んでいた。
「ツカサさんって、確か」
「俺の師匠のディケイドの本名だよ、けれど、なんで師匠が?」
そうして、全員の疑問に対して、イータは特に気にしていない様子で。
「まぁ、私、いわゆる売られた子供だったからねぇ」
「えっ」
本人は、特に気にした様子はなく呟いた。
その言葉は、平和な世界で住む彼らにとっては信じられないような内容だった。
だが、イータは続ける。
「実験目的か、それとも別の何か。とにかく、私はそういう組織に攫われていた。そんな組織から救ったのが、ツカサだった」
「・・・けれど、それってもしかして、ヒーローとしての資格を持つ前ですよね、そんな話は」
「だから、内緒話。それに、その時にツカサは個性は使っていないから、ギリギリセーフ」
「もしかして、僕達に協力してくれるのは、そういう経緯があったから」
イータの話から、それが自分と重ねた。
そう思った緑谷は尋ねてしまう。
「・・・まぁ、ツカサの事も含めて、そうかもしれない」(・・・いや、普通に全然違うけど、ここで否定しても面倒。嘘は言っていないし)
『『『『『絶対、今、何か含みがあったぁぁ!!!』』』』』
そうした、イータへの疑問が、全員の心の中で呟いた。
「正直に言えば、当時の私は別に誰が犠牲になっても、自分の研究が出来れば良いと考えていた」
「えっ、今も結構そういう所ありますよね」
「けれど、そんなツカサがある言葉を教えてくれた」
「轟君の言葉をなかった事にした」
イータがそう呟いている間にも、続ける。
「ラブ&ピース」
「・・・なんで、そこでラブ&ピース?」
「ツカサが私になって貰いたい科学者が心から信じている言葉だから」
「科学者で、そのなんていうか」
「現実的じゃない?確かにそう」
そうしながらも、イータは続ける。
「『ラブ&ピース』が、この現実でどれだけ弱く脆い言葉かなんて分かってる。
それでも謳うんだ。
愛と平和は俺がもたらすものじゃない。1人1人がその思いを胸に生きていける世界を創る…そのために戦うのが、その科学者の言葉」
『『『・・・』』』
その言葉に、全員が驚いていた。
「さっき、チャラチャラしている言葉だと思ったけど」
「・・・凄い真面目な言葉だった、恥ずかしい」
そうしている間に。
「まぁ、そういう言葉とか色々とあって、私は一応は研究はあまり人には迷惑をかけないようにする事にした」
「・・・師匠、たぶん、かなり苦労したと思う。この人をここまでにするのに」
そんな雑談をしていた時だった。
「・・・面倒」
「えっ、イータさん?」
「私は、ここまでにするわ」
「ここまでって、いきなりなんで!」
そうしていると。
「おやおや、プロヒーローのイータさんが、何をそんなに慌てているんですか」
「えっ」
聞こえた声。
それと共に見つめた先にいたのは。
「あれってっまさかっ」
「王雷っ!?」
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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アカメが斬る!
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ブルーアーカイブ
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戦隊レッド異世界で冒険者になる