悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

66 / 193
2人の英雄 Ⅷ

I・アイランドの事件。

その全ての発端は、デヴィット・シールドの善意から始まっていた。

彼はオールマイトの親友であり、オールマイトの個性が既に限界を迎えていた事を知っていた。

もしも、オールマイトがヒーロー活動を、いつまで『平和の象徴』でいられるか憂えてもいた。

それを補う為のサポートアイテムの個性増幅装置。

個性を一時的にパワーアップさせる違法薬物があるものの、精製した国によって効能にばらつきがあり、効果時間が長く強力なものは、服用時には理性の崩壊や大幅な知能の低下といった副作用を伴う。

しかし、こちらは効果も強力なだけでなく、理論上はデメリットや持続時間といった制約も無いので、気兼ねなく使用出来る画期的な代物。

ただし、まだ研究途中であるため、副作用の有無等も理論通り発現するかは定かではない。

しかし、手軽且つ簡単に個性を増幅させるという部分を企業やヒーロー協会から「社会を転覆しかねない」と危険視され、研究成果と共に封印されてしまった。

それを取り戻す為に、デヴィットは、今回の事件を引き起こした。

 

「・・・善意が全てが良い方向にはならない事って訳ね」

「イータ君」

 

イータは、既に変身を解除していた。

 

「こういう形では、会いたくなかった」

「・・・そうか、あのスーツは君が作ったんだね」

「・・・まぁ、応用だけ」

 

そう、軽い会話を行いながら、イータはデヴィット・シールドに話しかけていた。

近くには、力を使い果たしながらも、スライムスーツによって、マッスルフォームの形だけで維持をしているオールマイトがいた。

 

「正直に言って、デヴィット博士のあの装置は凄いと思う」

「あぁ、けれど、あれは所詮、現状維持にしか過ぎない物だからね」

「かもしれない。けれど、もしも必要な人間の手に渡れば、きっと良い方向にはなる」

 

それに対して、オールマイトも決して否定しなかった。

 

「あぁ、もしも完成して、私が使ったとしても、おそらくはそう長くは続けられない。けれど、私以外でも良いんだ」

「発明は、たった1人だけでは出来ない。多くの科学者が、様々な実験を繰り返し、残していく。そうしていく事で、現在までの科学はある」

「ヒーローの魂も、科学も、受け継がれていく。だから、デヴィット」

「・・・あぁ、感謝する。それだけで、救われたよ」

 

そうして、デヴィットは笑みを浮かべる。

その最中、デヴィットはイータの持つドライバーに眼を向ける。

 

「それにしても、それは、見た事のないサポートアイテムだが」

「・・・デヴィットさんに聞きたい事がある」

「なんだい?」

「この先、オールマイトの個性が無くなるかもしれない。けれど、個性がなくても戦える方法があるとしたら」

「それは一体」

「だからこそ、提案がある。ある意味、悪魔の提案だけどね」

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。