I・アイランドの事件。
その全ての発端は、デヴィット・シールドの善意から始まっていた。
彼はオールマイトの親友であり、オールマイトの個性が既に限界を迎えていた事を知っていた。
もしも、オールマイトがヒーロー活動を、いつまで『平和の象徴』でいられるか憂えてもいた。
それを補う為のサポートアイテムの個性増幅装置。
個性を一時的にパワーアップさせる違法薬物があるものの、精製した国によって効能にばらつきがあり、効果時間が長く強力なものは、服用時には理性の崩壊や大幅な知能の低下といった副作用を伴う。
しかし、こちらは効果も強力なだけでなく、理論上はデメリットや持続時間といった制約も無いので、気兼ねなく使用出来る画期的な代物。
ただし、まだ研究途中であるため、副作用の有無等も理論通り発現するかは定かではない。
しかし、手軽且つ簡単に個性を増幅させるという部分を企業やヒーロー協会から「社会を転覆しかねない」と危険視され、研究成果と共に封印されてしまった。
それを取り戻す為に、デヴィットは、今回の事件を引き起こした。
「・・・善意が全てが良い方向にはならない事って訳ね」
「イータ君」
イータは、既に変身を解除していた。
「こういう形では、会いたくなかった」
「・・・そうか、あのスーツは君が作ったんだね」
「・・・まぁ、応用だけ」
そう、軽い会話を行いながら、イータはデヴィット・シールドに話しかけていた。
近くには、力を使い果たしながらも、スライムスーツによって、マッスルフォームの形だけで維持をしているオールマイトがいた。
「正直に言って、デヴィット博士のあの装置は凄いと思う」
「あぁ、けれど、あれは所詮、現状維持にしか過ぎない物だからね」
「かもしれない。けれど、もしも必要な人間の手に渡れば、きっと良い方向にはなる」
それに対して、オールマイトも決して否定しなかった。
「あぁ、もしも完成して、私が使ったとしても、おそらくはそう長くは続けられない。けれど、私以外でも良いんだ」
「発明は、たった1人だけでは出来ない。多くの科学者が、様々な実験を繰り返し、残していく。そうしていく事で、現在までの科学はある」
「ヒーローの魂も、科学も、受け継がれていく。だから、デヴィット」
「・・・あぁ、感謝する。それだけで、救われたよ」
そうして、デヴィットは笑みを浮かべる。
その最中、デヴィットはイータの持つドライバーに眼を向ける。
「それにしても、それは、見た事のないサポートアイテムだが」
「・・・デヴィットさんに聞きたい事がある」
「なんだい?」
「この先、オールマイトの個性が無くなるかもしれない。けれど、個性がなくても戦える方法があるとしたら」
「それは一体」
「だからこそ、提案がある。ある意味、悪魔の提案だけどね」
3rd舞台となる世界は?
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