「・・・さて、色々と情報を探らないとね」
そうしながらも、ゼータは懐から取り出したスマホに目を向ける。
スマホの中には、ゼータが現在追っているヴィランに関する情報が軽くだが纏められている。
その中でも、現状、ゼータが追っているヴィランの個性。
個性・女王蜂。
少し前に起きた事件を引き起こした個性。
その個性によって、街が混乱した。
「そして、この裏には。とにかくはっきりさせないとね・・・・・・」
そう言いながらもゼータが歩みを進めようとした瞬間。
路地裏に聞こえたのは、何かが壊れた音。
それはおそらくは喧嘩している音。
その音を聞いたゼータは、思わずため息を吐く。
「はぁ、本当にこういう時にヒーローは嫌になるな」
そうしながら、ゼータはそのまま路地裏へと入る。
路地裏には、複数のチンピラ。
そんなチンピラを殴っていたのは、一人の男性。
目から上をマスクで覆ったその顔には、マスクでも隠し切れない程の大きな傷跡がある。両手にはナックルダスターを装着している。
その男性が、チンピラを殴っていた。
「ほら、もう一丁っとぉ」
そう、その男がチンピラを殴ろうとした時。
チンピラは、ゼータが伸ばした黒い糸によって拘束して、引き寄せる。
「全く、こういうのは面倒なんだけどなぁ」
「あぁ、誰だ」
そう、眼前にいる人物は、ゼータを見つめる。
「一応はプロヒーローをやっているゼータだけど、そういうおっさんは何者?」
「・・・ヒーローねぇ、その目、とてもじゃないけどヒーローには見えないか」
「へぇ、そうなんだ」
そうしながら、男は口角を上げながらも返答する。
それに合わせるように、ゼータもまた見つめる。
「自己紹介をされた以上は返事をしないとな。俺はナックルダスター。まぁ殴り屋だ」
「殴り屋ねぇ」
そうしながら、ゼータは周囲のチンピラを軽く気絶させる。
「そんな殴り屋に聞きたいんだけどさ、あんた、蜂のヴィランって知って「ふんっ」うわっと」
ゼータがナックルダスターに問いかけようとした時。
ナックルダスターは、瞬時に殴りにかかる。
その拳を紙一重でゼータは避けながらも、目を見開く。
(これはびっくり。あの馬鹿犬のよりも力はあまりないけど、当たったら私でも危ないかもしれない)
「ふむ、避けたが、まぁ良いがな」
そうしながらも、ナックルダスターもまた構えていた。
(何よりも、こいつ、見た目は脳筋に見えても、実はかなり頭の回転が速い。個性も未だに使っていない様子なのに、ここまでとはね)
そうしながらも、ゼータはそのまま構える。
「それで、蜂のヴィランがなんだって?まさか、結構前の奴の事を言っているのか?」
「あぁ、そっちの方はもう調べたよ。はっきり言えば、白だね。けれど、それでも使われているんだったら、別の誰かがやった事になってくる」
「なるほどね」
そう呟きながら、ナックルダスターはゆっくりと構える。
その視線は鋭いものだった。
それに対してゼータもまた睨むように見つめ返す。
「とりあえずはさ。その蜂のヴィランについては情報を共有しよう。こっちが欲しい情報はそのヴィランがどこに向かったかという事。そっちは?」
「俺の場合は単純明快だ。そのヴィランがムカついただけ」
「なるほどね、だったら協力しないか」
「協力ねぇ」
その言葉に対して、ナックルダスターは僅かに眉をひそめる。
「具体的には何をするんだ」
「まずはその蜂のヴィランについて探る為にも一緒に動いて貰う。その間にその蜂のヴィランが何を目的にして動いているのか、その情報を集める。それだけだ」
それに対して、ナックルダスターは。
「だったら、そのヴィラン。俺にも殴らせろ」
その言葉に対して、ゼータは。
「情報量代わりで、成立だね」
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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