悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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失くした家族の面影

出水洸汰。

彼は、今、その場所でいるのが居心地が悪かった。

宿泊施設には、彼が嫌うヒーローが多くおり、そこからやや離れた洞穴を秘密基地にして一人でいた。

いたのだが。

 

「やっほぉ、ここ、お邪魔するよぉ」

「ぇっ!?」

 

1人だけでいたはずの洞穴に既に先客がいた。

その人物は洸汰が嫌いなヒーローの1人であるゼータ。

彼女が、なぜここにいるのか。

 

「なっなんでここにいるんだよ」

「いやぁ、騒がしい所って、結構苦手でね、こういう静かな場所は私結構好きなんだよねぇ」

「だからって、ここは俺の秘密基地だぞ!勝手に入るんじゃねぇよ」

「えぇ、そう言わずに、それに私を追い出しちゃったら、他の皆にせっかくの秘密基地、バレちゃうよ」

「うぅ」

 

1人になれる秘密基地を見つけたはずが、目の前にいるゼータによって、その場所が無くなってしまう。

その事に対して、嫌悪感のある表情をしながらも、洸汰は諦めたようにその場で体育座りをする。

 

「まぁ、それにしても君ぐらいの子がヒーローが嫌いだなんてねぇ」

「・・・聞いたのか」

「別に、ただ、そういう顔をしているなぁと思っただけ」

 

無視するつもりでいた。

けれど、ゼータはまるで気にしないように質問した。

その態度に、むかつきながらも、抵抗出来なかった。

 

「あぁ、そうだよ、お前も自分が個性を持っているからって、自分から危険な場所に行くんだろ、それで」

 

そう、続けようとしたが、洸汰の言葉は、そこで止まる。

彼自身、それ以上は思い出したくないように、俯いた。

ゼータは、そのまま、空を見上げる。

 

「まぁ、ヴィランに両親を殺されるなんて、よくある話だからね」

「っ」

 

まるで傷口を抉るように放ったゼータの言葉。

洸汰は、ゼータを思いっきり睨んでしまう。

けれど、ゼータは特に気にせず。

 

「だって、私の両親も、まぁ、ヴィランのような奴らに殺されたからね」

「えっ」

 

そう、ゼータは何気ない言葉に、洸汰に呟いた言葉。

そう、反応して洸汰は思わず眼を向ける。

 

「ヴィランに」

「そうだよ、まぁ、そういう奴らがいたから、私は力を求めたんだけどね」

 

そうしたゼータの言葉には嘘はなかった。

彼女は、その過去を詳細は言わなかった。

けれど、その瞳の奥にある闇は、洸汰が感じたのは恐怖だった。

 

「だっだったら、ヒーローになんでなったんだよ。ヴィランを殺すつもりなのか」

「・・・ヴィランを殺すねぇ、私の仇に関してはもうどうでも良いから。それは、ディケイドが。そうだね、私にとってのヒーローが助けてくれたから」

「ヒーローって」

 

そう、思わず洸汰は聞く。

 

「この世界も、理不尽は多くある。君みたいな不幸なんて、それこそ沢山あるさ。けどね、そんな君を救ってくれるヒーローがいつか現れる」

「そんなのっいたって」

「ふふっ、まぁ私は幸運だったから、すぐに見つけられたけどね。まぁ君のヒーローもいつか現れるさ、じゃ、私は戻るから、遅くならない内に帰ってきなよ」

 

そう、洸汰に伝えた後、ゼータはその場を去って行った。

 

「・・・本当、あれぐらいの歳の子を見ていると、嫌でも思い出すからね」

 

それと共にゼータもまた、洸汰を通じて、今は遠い家族の事を思い出していた。

 

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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