出水洸汰。
彼は、今、その場所でいるのが居心地が悪かった。
宿泊施設には、彼が嫌うヒーローが多くおり、そこからやや離れた洞穴を秘密基地にして一人でいた。
いたのだが。
「やっほぉ、ここ、お邪魔するよぉ」
「ぇっ!?」
1人だけでいたはずの洞穴に既に先客がいた。
その人物は洸汰が嫌いなヒーローの1人であるゼータ。
彼女が、なぜここにいるのか。
「なっなんでここにいるんだよ」
「いやぁ、騒がしい所って、結構苦手でね、こういう静かな場所は私結構好きなんだよねぇ」
「だからって、ここは俺の秘密基地だぞ!勝手に入るんじゃねぇよ」
「えぇ、そう言わずに、それに私を追い出しちゃったら、他の皆にせっかくの秘密基地、バレちゃうよ」
「うぅ」
1人になれる秘密基地を見つけたはずが、目の前にいるゼータによって、その場所が無くなってしまう。
その事に対して、嫌悪感のある表情をしながらも、洸汰は諦めたようにその場で体育座りをする。
「まぁ、それにしても君ぐらいの子がヒーローが嫌いだなんてねぇ」
「・・・聞いたのか」
「別に、ただ、そういう顔をしているなぁと思っただけ」
無視するつもりでいた。
けれど、ゼータはまるで気にしないように質問した。
その態度に、むかつきながらも、抵抗出来なかった。
「あぁ、そうだよ、お前も自分が個性を持っているからって、自分から危険な場所に行くんだろ、それで」
そう、続けようとしたが、洸汰の言葉は、そこで止まる。
彼自身、それ以上は思い出したくないように、俯いた。
ゼータは、そのまま、空を見上げる。
「まぁ、ヴィランに両親を殺されるなんて、よくある話だからね」
「っ」
まるで傷口を抉るように放ったゼータの言葉。
洸汰は、ゼータを思いっきり睨んでしまう。
けれど、ゼータは特に気にせず。
「だって、私の両親も、まぁ、ヴィランのような奴らに殺されたからね」
「えっ」
そう、ゼータは何気ない言葉に、洸汰に呟いた言葉。
そう、反応して洸汰は思わず眼を向ける。
「ヴィランに」
「そうだよ、まぁ、そういう奴らがいたから、私は力を求めたんだけどね」
そうしたゼータの言葉には嘘はなかった。
彼女は、その過去を詳細は言わなかった。
けれど、その瞳の奥にある闇は、洸汰が感じたのは恐怖だった。
「だっだったら、ヒーローになんでなったんだよ。ヴィランを殺すつもりなのか」
「・・・ヴィランを殺すねぇ、私の仇に関してはもうどうでも良いから。それは、ディケイドが。そうだね、私にとってのヒーローが助けてくれたから」
「ヒーローって」
そう、思わず洸汰は聞く。
「この世界も、理不尽は多くある。君みたいな不幸なんて、それこそ沢山あるさ。けどね、そんな君を救ってくれるヒーローがいつか現れる」
「そんなのっいたって」
「ふふっ、まぁ私は幸運だったから、すぐに見つけられたけどね。まぁ君のヒーローもいつか現れるさ、じゃ、私は戻るから、遅くならない内に帰ってきなよ」
そう、洸汰に伝えた後、ゼータはその場を去って行った。
「・・・本当、あれぐらいの歳の子を見ていると、嫌でも思い出すからね」
それと共にゼータもまた、洸汰を通じて、今は遠い家族の事を思い出していた。
3rd舞台となる世界は?
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