個性強化訓練が本格的に始まった。
始まると同時に。
「ほらほら、もっと来いやぁ!」
「はっはい」
俺は虎とのコンビで、A組とB組の増強型の個性を持つ奴らを相手に組み手を行っている。
単純な増強型を含めた面々は、その能力を高めるには、身体能力を上げるのが一番の近道だ。
それは単純な筋トレだけではなく、実戦形式の組み手によって、自分の身体をより理解する事が出来る。
「ほら、そこ!ビーストになるんだったら、もうちょっと体格を上手く使え!」
「すいませぇん!」
「回転は、この程度で根を上げるなぁ!」
「無茶だろ!」
そうして、俺は次々と生徒達を相手にしていく。
「・・・なぁ、あの人って、本当にオーロラカーテンだけで、身体能力強化系とかないよな」
「・・・個性を使っているはずなのに、それで全然力で勝っているって」
その様子を見ていた全員が思わず呟いた。
そうして、夕方まで、個性の特訓は続いた。
二日目で行われた個性による特訓という事もあり、全員が疲れ果てていた。
「さて、二日目の食事に関しては、自分達で作る事になっているが、まぁ道具の手入れや作り方が分からない時は遠慮無く言えよぉ」
(((あれだけやったのに、息切れ一つしていない。本当に身体能力系の個性じゃないよな)))
俺は、そのまま、何事もなく料理を食っていると、全員が何か言いたそうな視線をしていた。
「悪いが、今、作っているのは、お前達以外の面々の分だからな」
「いや、そういう訳じゃないですけど」
「それじゃ、俺は少し仕事があるからな」
それだけ言い、俺はそのまま生徒から離れる。
「よっ、ゼータ、お疲れ」
「お疲れ様、それにしても、こういう風に人がかなりいる仕事はあんまり慣れないね」
「そう言うな、こういう風に若い奴らが育つのを見るのは、結構良いぞ」
「まぁ、そうだよね」
そうして、ゼータは呟きながら。
「それで、どうだ?周辺は?」
「そうだね、ラグドール達にも確認しながら、侵入しそうな所は調べて、リストにしておいた。とりあえず、ディケイドはこれからその周辺を?」
「あぁ、侵入された場合、すぐに向かわないといけないからな。もしかしたら、そこから逃げる為の手段がある可能性があるからな」
「・・・まぁ、これは最悪の可能性だからね、出来れば、それは起きて欲しくないけどね」
ゼータは、その一言と共に、どこか暗かった。
「・・・正直さ、こっちに来てから色々と変わったよ。命の重さも、向こうとは全然重く感じるよ」
「嫌だったか?」
俺がそう問いかけると。
「まぁ、どうだろうね。少なくとも、面倒ではあるね、でもまぁ」
その時のゼータの笑みは。
「・・・あっちで感じた窮屈さは、あんまり感じなくなったかな」
3rd舞台となる世界は?
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