「遅すぎるよ」
冷笑と共に、その手に、アタッシュアローを瞬時に展開。弓状になった武装を引き絞り、放つ!
矢は一条の炎となり、ホタルアマゾンの胸部に直撃――したかに見えた。敵はそれを右手のブレードで容易く弾く。
「ふん……」
セレーネが身を翻す。先ほど彼女がいた空間に、ホタルアマゾンの放った“熱線”が走り抜けた。草木が焦げる匂いと、白い煙。
「熱線砲……厄介ね」
分析を頭の中で巡らせる。
あの攻撃がもし生徒たちの肝試しコース付近を掠めたら?
火災どころか生態系への深刻な影響も考えられる。一刻の猶予もない。
地を蹴ったセレーネ。まるで夜の闇に溶けるように高速移動。森の木々を利用し、三角跳びでホタルアマゾンの死角に回り込む。
ホタルアマゾンが振り返る前に、アタッシュアローのキルアッパーが首元を狙う!
「チッ!」
敵は後方へ跳躍。着地地点には既にセレーネが待ち構えている。再び連続蹴りの雨あられ。プロテクターが火花を散らす。
しかし、ホタルアマゾンも黙っていない。両腕のブレードを交差させてガードしつつ、カウンターで熱線を放射。
「甘いわよ!」
セレーネは空中で体を捻り回避。熱線は背後の岩を粉砕する轟音を立てて消滅。
(威力は想定以上……長引かせるわけにはいかない)
再びアタッシュアローを構えようとした時――セレーネの聴覚センサーが微かな地響きを捉えた。方向は……肝試しエリアに近い。
「本当に、ヒーローというのは厳しい仕事だね」
そうしながら、ホタルアマゾンの攻撃から逃れる為に、森の奥へと向かう。
それは、ホタルアマゾンから隠れる為ではなかった。
森の奥深くに辿り着くと。
「ふぅ……」
俺は深呼吸をし、周囲の気配を探る。
今のところは怪人の反応はないようだ。
それならとアタッシュアローを構え。
「さてと……」
ゼータはその場から一気に駆け出した。
(よし……この辺りなら問題ないかな)
周囲を確認し安全だと判断するとプログライズキーをアタッシュアローに装填する。
『Progrise key confirmed. Ready to utilize.』
鳴り響く音声と共にアタッシュアローを地面に突き刺す。
それと共に、レバーを引く。
そして、ホタルアマゾンは、それが何を企んでいるのか気がついたように、すぐに走り出す。
周囲の木々を切り裂きながら、ゼータに向かって突進する。
だが。
「真っ直ぐすぎだね」
それが放たれる前に放たれた一撃は、的確にホタルアマゾンの腹部へ命中した。
「ぐあああぁっ!!?」
直撃を受けたホタルアマゾンは悲鳴と共に後方に吹き飛ばされる。
地面に叩きつけられてもなお衝撃が収まらず転がっていく姿は滑稽であったが同情の余地はない。
それと共に、その身体から怪人スタンプが飛び出る。
「・・・終わったな、だったら」
それと共に、既にゼータが見つめた先。
そこは。
「もしかしたらと思うけど、最初に保護に向かわないとね」
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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