悪魔と呼ばれ慣れて 2nd   作:ボルメテウスさん

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笑顔

「おおおおおおっ!」

 

私の体が崩れ落ちていく。

 

痛みが全身を駆け巡り、もはや意識を保つのも限界だった。

 

視界が暗く沈んでいく――そのときだった。

 

ふわりと温かな感触。

 

瞼を開くと、そこは燃え盛る炎に囲まれた空間。

 

ここは……ワン・フォー・オールの炎?

 

だがいつもとは違う。目の前に浮かぶ人影が二つ。

 

(……誰だ?)

 

そこにいるのは2人の青年。

 

この暗闇の中で、僅かに炎の明かりで姿は見える。

 

普通の人間に見える2人だが、その腰には、見た事のないベルトがある。

 

「君達は……」

 

疑問を思わず問いかける。

 

彼らは、ワン・フォー・オールの歴代継承者だろうか。

 

しかし、私は彼らを知らない。

 

そうしていると、彼らの意思に合わせるように、炎が舞い上がる。

 

「なっ、これは一体」

 

疑問に思うと共に、炎に映し出されたのは。

 

「あれは、彼が変身していた姿の」

 

そこには、ツカサ君が変身していたディケイドの姿に似ていた。

 

クウガとガヴ。

 

その姿になっている時、ツカサ君はそう名乗っていた。

 

それぞれの言葉を聞いて、それが彼の元いた世界の仮面ライダーというヒーロー達の姿。

 

それを思い出したと同時。

 

「っ、一体なにを」

 

クウガが私の前で跪いた。

 

その表情に何かが込められている。

 

けれど。

 

(喋れないのか……)

 

だが次の瞬間、再び炎が揺れ動き、二人の戦いの記憶が私の中へと流れ込んでくる。

 

一人は山奥で怪物と格闘する姿。

 

もう一人は街中で巨大な異形の怪物と向き合う姿。

 

(あぁ、これは彼らが戦っている風景)

 

そのどちらもが、誰かの笑顔を守るために戦っていた。

 

(私も……そうありたいと思った)

 

彼らの戦いは決して華々しくない。

 

それでも人々を守るために戦い続けてきた。

 

やがて二人の瞳が私を捉え、それぞれが手を差し出す。

 

それは、私はかつて見た事がある。

 

「私に、ほんの少しでも良い。皆の笑顔を守る為の力を貸して下さい」

 

その言葉と共に。

 

2人とも微笑みを浮かべていた。

 

そして炎が爆発的に燃え上がり―――

 

「うおおおおおおっ!!」

 

爆発的な力を引き出して。

 

それと共に、私の腰にはガヴと同じドライバーが浮かび上がる。

 

「変身!!」

 

叫ぶと共に、私の身体はゆっくりと変わっていく。

 

その身体は、先程までのガヴと似ながらも、全身は漆黒に染まっている。

 

それと共に、私の意識は現実に戻った。

 

そして、眼前にいるオール・フォー・ワンを睨む。

 

「なんだ、その姿は」

 

そう、奴は戸惑っているようだ。

 

けれど。

 

「お前も言ったはずだ、仮面ライダーは自由な称号だと。だからこそ、私も今はヒーローであり、仮面ライダーだと!」

3rd舞台となる世界は?

  • 魔法少女リリカルなのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
  • アカメが斬る!
  • ブルーアーカイブ
  • 戦隊レッド異世界で冒険者になる
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