オールマイトの引退から、人々はゆっくりと慣れていた頃。
チーム・ラーカーズとして、チームで活躍していたエッジショット、シンリンカムイ、Mt.レディの3人は。
「お前達の実力、想像を遙かに上だったな」
エッジショットは、そう2人に思わず呟いた。
オールマイト引退後のヴィランの活性化を考えての行動だったが、新人である2人は、まるでベテランのような連携を行っていた。
プロヒーローでもここまでの実力を発揮したのは、心から驚いた。
「まぁ、自然と鍛えられたというか」
「あいつが一緒にいると、自然と協力する事を覚えさせられるからぁ」
シンリンカムイはまるで遠くの景色を見るように、Mt.レディは何かを思い出したように怒りの表情を露わにしていた。
その様子を見ていたエッジショットは首を傾げる。
「あいつとは?」
「シンリンカムイさんは、あまり関わった事がないと思いますが、デルタですよ!デルタ!」
「あぁ」
シンリンカムイもまた、その名は知っている。
彼らと同じくプロヒーローではあるが、かなりの問題児として有名なヒーロー。
実力だけ言えば、間違いなく上位に位置するが、その性格はミルコをより凶暴化させたような性格。
「あそこの事務所のヒーローは色々と癖が凄まじいからな。まぁ、連携すれば、心強いが」
「いやいや、あそこの事務所で心強いのディケイドさんぐらいでしょ」
「というよりも、元々、表でよく出ているのは、ディケイドとデルタの2人故に現場で共に行動する事が多いのはこの2人だが」
「まぁ、その通りではあるな。それで、そのデルタがいない事と何か関係が?」
エッジショットは思わず聞くと。
「なんでも、休暇を貰ったらしいですよ、ディケイドさんから」
「休暇」
「今後の事を考えての纏めての休暇らしいですよ」
「ふむ」
その言葉を聞いて、エッジショットは腕を組んだ。
「この時期に休暇か」
思わず怪しんでしまう。
それでも、これ以上は探る事は出来ない。
「どちらにしても、おかげで被害は少なく済んだし!とにかく、仕事をしましょうよ!」
「・・・あぁ、そうだな」
そうしながら、3人はそのまますぐに去っていた。
そして、そんな会話を聞いていたのか。
「デルタさん、休暇ですかぁ、どこにいるんでしょうかねぇ」
一般人の中で紛れ込んだ少女が1人。
「少し前からヒーロー活動をしていないと聞いていましたが、そうですか、休暇ですか。それじゃ、ゆっくりと話が出来るチャンスですねぇ」
トガは、そう笑みを浮かべた。
だからこそ。
「ひゃっ!?なっなんですか!この悪寒はっ」
彼女は、感じた悪寒に震えた。
デルタがいる、今この温厚な島、那歩島での疑問だった。
3rd舞台となる世界は?
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