「雑魚共が!!」
デルタの怒号と共に放たれた拳は、ナインが作り出した気象操作のバリアによって阻まれた。衝撃が爆ぜる音と共に周囲の砂塵が舞う。
「流石に正面からでは通らんな」
ナインが冷静に分析している間に、スライスが死角から髪の刃を放つ。しかしデルタは微かに頭を傾けただけで全てを躱した。
「鬱陶しいですね!まとめて狩ってあげますよ!!」
デルタが跳躍した瞬間、キメラが背後から炎を吐いた。だが彼女は空中で回転しながら着地し、その勢いのままキメラの顎に膝蹴りを入れる。衝撃でキメラの牙が何本か折れた。
「がふっ……!」
「貴様らの連携など所詮はその程度!」
だがその時――島の奥から人々の悲鳴が響いた。マミーが別の場所で包帯を操り、非戦闘員を攻撃しようとした。
「チッ!卑怯な真似を!!」
デルタがそちらに駆けようとした瞬間、ナインが叫ぶ。
「行くなら行け!だがその隙に我々は目的を遂行する」
同時にナインは島民に向けてエネルギー弾を放った。デルタは即座に判断し、島民との間に割って入り弾を素手で受け止める。皮膚が焼け焦げるが構わず防御体制に入った。
その動きの乱れをヴィランたちは見逃さない。スライスが全方位から刃の雨を降らせ、キメラが背後から衝撃波を放つ。マミーも包帯の触手を伸ばしてきた。
「がぁっ……!!」
四方八方からの同時攻撃。流石のデルタも完全には防ぎきれず、肩と脇腹に裂傷を負う。それでも彼女は倒れない。血を流しながらも吠えた。
「だからこそ……!雑魚共は私を甘く見るんですよ!!」
その叫びと同時に空気が震えた。デルタの筋肉が隆起し、紫のエネルギーが全身を包み込む。瞬間的に速度が数倍に跳ね上がり、スライスの髪の刃を一本残らず噛み砕き、キメラの翼を拳で抉った。
「ぎゃあああ!!」
だが――
「まだ来たようだな」
ナインの嘲笑と共に現れたのは緑谷達。
その中でも、デルタの護衛対象である緑谷がここにいるのは危険だ。
「えっ、あれって、ヒーローのデルタ!?なんで!」
「邪魔です!さっさと避難していろ!!」
デルタは声を張り上げた。島民を守るためにも緑谷を退けるのが最も合理的な選択だと判断したのだ。
しかし緑谷は引かなかった。目に宿るのは恐怖より決意。
「そんなこと言ってられないよ!この島の人たちを守るのがヒーローだろ!」
「子供のヒーローごっこをしている暇はないですよ!」
そう言いながらもデルタの内心では(やはり……ボスの言った通りか)という確信が芽生えていた。この少年には"何か"がある。
だがその思考も一瞬のこと。ナインが緑谷へ向けて雷撃を放とうとしているのを察知した。デルタは迷わず跳躍し、緑谷を庇う形で雷を受けた。
「デルタさんっ!!」
「……これがヒーローの本懐……なんでしょうねぇ……」
痺れながらも笑みを浮かべるデルタ。傷付きながらも立ち続けるその姿に緑谷は息を呑んだ。普段の粗野な振る舞いの裏にある覚悟を初めて垣間見たのだ。
「まだ、立ち上がるが」
「ふぅぅぅぅ」
このままでは、戦えない。
だからこそ、デルタが最後に取った行動。
それは。
「ガアァァァァァァァ!」
「なっ」
咆哮。
そのあまりにも大きな咆哮は、ヴィランの周囲の地盤を崩す程。
ヴィランはすぐに後ろに下がる。
その結果、彼らは距離を取る事は出来た。
だが、これまで庇っていた事もあり、デルタはゆっくりと意識を無くしてしまう。
3rd舞台となる世界は?
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魔法少女リリカルなのは
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魔法少女まどか☆マギカ
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アカメが斬る!
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ブルーアーカイブ
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戦隊レッド異世界で冒険者になる