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投稿遅れてすいません、ちょっと忙しくて…
ダダダンと軽快な銃声がプクプクヘルメット団の基地————いや、アジトに響いた。
数発の薬莢が足元に転がって、射撃手…天音ロロは次の命令を待っている。
そういや基地ってアジトっていうんだね。キバにさっき教えてもらったし、今度からアジトって呼ぼう。
「射撃やめ、セーフティ確認。」
私がそういうとロロはすぐに反応して銃のセーフティをかけ、私の方に振り向いた。
遠目で的に開いた穴を見ると…うん、結構精度が良くなってる。
もちろん他の人も上手いんだけど、ロロは特に射撃の腕が伸びてる人の一人だと思う。
「ロロ、上手くなったじゃん。最初とは大違いだよ。」
「そう?ありがと…最後のは余計だけど。」
「ふふっ…でも、本当に最初の頃とは比べ物にならないくらい上手くなってるよ。確か銃の反動で吹っ飛んでたっけ?」
「やめてって…恥ずかしい」
訓練をつけ始めてから、ついてきてくれたのは結局15人中4人だけ。キバ、ロロ、あとはユイとネモ。
みんな射撃が上手くなって、毎日くるヘルメット団の攻勢を4人だけで退けてる。
もちろん私も戦ってるし、他のみんなも戦ってくれてるけど一番戦果を上げてるのはこの4人。
さっきの冗談で赤みを帯びてるロロを横目に、薬莢を拾う。
もったいないのもそうだけど、薬莢はお金になる。他のヘルメット団とか、「表に居れない」人たちに渡る危険性はあるけど、少なくともヘルメット団くらいしか私は会ってないし、そういった人たちはそもそもお金に困ってないだろうからわざわざ空弾薬を買う必要はない…はず。そう信じたい。
それに頑張れば再利用もできるし。
資金源が掠奪しかない今、無駄な出費は減らしたい。
「ロロ、もし他の銃使いたいとかあったら言ってね。そこら辺に落ちてるなかでいいの取り繕ってくるから。」
「ん、いや大丈夫。私はこのライフルで十分。それにずっと使ってるから、もう相棒みたいなものだし」
「唯一手入れもされてたしね、わかった。今日はもう終了、自由にしてていいよ。」
「そう。なら私は見張りでもしてる。」
ロロに訓練終了を告げてから、私は薬莢を片手に、ブラックマーケットの中央通り…この区域の悪が煮詰まってる部分に向かうことにした。
あまり気乗りしないけど。
いつも通り汚れに汚れて、スプレー缶が転がってる道を歩く。
アリウスの環境より酷いブラックマーケットに疑問しか湧かないが、まああの環境よりはまだマシかな。教官に殴られることもないし。
シャッター街を抜けて、中央通りの方に向かうと…やっぱり居た。
ヘルメット団は基本襲撃とか待ち伏せをして金品を強請ったりするのがセオリー…らしい。キバに質問攻めした時にそう聞いた。
その日一日口聞いてくれなかったなぁ…
思い出に耽ってる場合じゃない。目の前のヘルメット団をどうしたものか。
今ライフルは持ってきてるけど、マガジン一個しかない。
アリウス製のライフルだから多分弾薬の現地調達はできない。
迂回するかぁ…
「おい!そこのお前!」
うわ、気づかれた。
こうなったら…強行突破しかない。
いつも通り地面を強く蹴り飛ばしてヘルメット団の徒党の中心を高速で突破する。
着地して、弾薬袋から少し弾薬を拝借する。
お金の足しになればいいかな。
「ああ?!あいつどこ行った!?」
「リーダー、見逃しましたぁ!」
「クソッ!」
なんか聞こえたけど気にしない。
そのあとは足音を消す歩法…アリウスで習って、原理がわかんないけどなんとなくやったらできたやつをしながら中央通りにようやく着いた。
けど、いつものルートで来てないからこの場所は初めてくる。
ええと、質屋は…あのビルの下ら辺だから…あっちかな。
大きいビルを目印に、いつもの質屋に向かいながら中央通りを散策する。
やっぱり闇市なんてレベルじゃないよねここ。
目印にした大きいビルの壁になんか書いてる…か、カイセル?読めない。
ちょっと勉強すべきかも。
そんなことを思いながら空薬莢と拝借した弾薬を売ると、質屋のロボットが
「いつもありがとなぁ。商品として大切に保管してるよ。」
と言ってきた。
うーん、顔を覚えられちゃったか。まあ、正確に言えば服装だけど。
今の私は顔を隠すために布をかぶってる。
マントにフードがついた布って言えばいいのかな。
まあ、こんな特徴的な服装した人なんてほぼ居ないから仕方ないか。
お金を受け取って、店を出ようとしたらロボット店主に呼び止められた。
「お客さん結構うちを贔屓にしてくれてるか。せっかくだし銃を買わないか?」
銃。確かに今の銃じゃ弾薬の確保も面倒だし、買うべきかもしれない。足がついてアリウスに捕まるのだけは避けたいし。
「どんな銃があるんですか?」
「こっちに来な。色々ある」
店主に連れられて奥の部屋に入ると、確かに色々な銃があった。
一部が木製?で頑丈そうな銃、おもちゃみたいな、パイプで作られた銃。
30種類くらいの銃器があって、選ぶのに迷う。
「この中で一番安いのってなんですか?」
「ああ、全部9割引でくれてやるよ。全部売られて、尚且つありふれてて売れたもんじゃないやつばかりだからな。」
それじゃあ、店主のご厚意に甘えることにしよう。
これが罠だったとしても、厚意を無碍にするのは…ね。
マガジンが後ろについてて、トランペットみたいな銃を選ぶことにした。
「では、これでお願いします。」
「ああ、FAMASか…珍しいな。代金は…タダでいい。面白い選択するんだな」
「本当ですか?ありがとうございます。」
「マガジンは向かいの店で売ってるからそこで買うといい。便利だからな。」
そんな会話をして、私はアジトに帰る事にした。
もちろんマガジンも買ったし、弾薬も買った。
この銃…FAMASっていうんだ。
特殊な銃だし、扱いが難しそうだけど…なんとかなるよね。
アリウス製のライフルは…個室のクローゼットにでも保管しておこう。捨てるのは勿体無いし。
これは、私が新しい銃を手に入れた話。
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