カウンセリング。僕には嫌な記憶しかないが、優曇華は僕にその素養やら素質やら…国語辞典がないので正しい言葉がわからないな。まあとにかくそう言うものを見出したようで。本日僕の家に招かれたのは純孤さんです。月を襲いどーたらこーたらしてたらしい。テロリストだ…たまにこちらでチルノと喧嘩しているのを見かける妖精クラウンピースとの関わりもあるとか。テロリストじゃん…
「優曇華お前なんて人を連れてきたんだお前こら」
「いや私も結構困ってるんですよね。ほら見てください、ゆーさんと一緒にいるのに耳がこんなに萎れてる」
「知るかよ」
「…カウンセリングをしてもらえると聞いたが、違うのか?」
「しかも口調結構似てない??」
「それは知りません」
席について純孤さんと相対する。カウンセリングか、なに聞けば良いのか。天気でも聞くか?月襲来の理由?どれも一歩間違えたら地雷を踏みそうだが、地雷を探すのがカウンセリングの仕事だろうし…優曇華には後でメディスンの毒で苦しみを与えてやる。とりあえず会話を進めよう。最近飯は食えてる?いらない?…よりによって人外なの…?えーと、えーと…風呂は入れてる?入る意味がない?
「だからなんか匂うのか優曇華風呂に入れてこい」
「なっ」
「ちょっ!?」
「…私も、仙人とはいえ女だ。身なりにも気を使う、風呂ではないが汚れや匂いは純化で落としている」
「ジュンカ?ジェンガか何か?」
「例えばこう」
僕の目の前でリンゴが消えた。え、あ、そういう能力?どうやら汚れているものか汚れを消し去る能力らしい。洗濯機に欲しい能力だな。僕としてはいつ消えないかと恐怖を感じる理由にはなるが。とにかく匂いは僕の勘違いらしい。なるほどな、分かった。悩みの原因は?息子が死んだ。ほう、母親ならあって当然の情だ。夫を殺した?待て。よくわからん。夫が浮気して、息子殺されて、息子を殺した夫を殺して。浮気相手殺したくて月を襲っている。
「激重だろ優曇華」
「いえ…」
「…すまない。急に尋ねられてこんなことを話されても困惑するだけだったろう」
「いや、良いよ。急に来られること自体は慣れてるし、重い話自体は嫌いじゃない。反応に困るけど」
「変な人間だな」
「…原因は息子と夫と浮気相手か…優曇華に執着する理由は?」
「以前出会った時に気に入ったから」
「…理由は?」
「さあ?自分でもよくわからない」
不味いかどうかわからないが、とにかく話を続ける。次第に純孤さんも話をしてくれるようになり、一問一答で終わるような会話ではなくなった。最終的と言って良いのかはわからないが、かなり打ち砕けてくれた。このような調子で話せる人が増えればカウンセリングとしては成功だろう。優曇華も何故か耳がピンと張ってきたので、多分そのような波長が見えるのだろうな。良し、もうそろそろ帰ってもらおう。
「…こんなに楽しく話したのはうどんちゃん以来…改めて、名前は?」
「勇吉。皆からはゆーと呼ばれています」
「そう…ゆー。今日はありがとう」
うどんちゃん???その一言だけが頭に残った。よくはわからないが、そういう愛称があるのは分かった。僕には理解し難い感性だが。もしかしたら身内には感情を見せるのかもしれないな。そうなったら…感情を見せてもらわないように行動するしかない。優曇華の反応を見るに態度も軟化していたはず。つまり…不味いことをしてしまったかもしれない。その可能性が僕の頭をよぎる。
「優曇華、純孤さんってお前に対してどんな態度だ?」
「私に?んー…猫撫で声で接してきますね。師匠とかに関しては今日の初めの頃みたいにツンとしてます」
「…もしかして僕やばいことした?」
「私の苦しみをわかってくれる人が増えてくれると嬉しいです」
「テメェやってくれたな?」
仕方ない。まずそもそも、カウンセリングを突発にきたとはいえ受け入れた僕も悪いのだ。そう、それもあるが優曇華には神経毒をぶち込んでやった。こいつのせいで苦労させられたぜほんと。ぶっちゃけ許す気にはならない。相談内容は重いわ下手したら物を一瞬で無に返す化け物がストーカーの仲間入りするかもしれないわで、結構神経削ったんだぞ。見ろ、膝が鳴いている。
「…もぅ、私の体を使いたいなら」
「竹林燃やしてくるわ。自分の家最後の光景だぞ、見に行くか?」
「住処がなくなるので私はここにいますね」
「その間僕は紅魔館に逃げ込むさ」
「…わかってると思いますけど、今日1日だけじゃないですからね。純孤さんのカウンセリング。」
「逃げてた現実に突き付けるな。泣くぞ」
「録画しますね〜」
…全く。気分が悪くなってきたので寝転がり知らんぷり。あー、これじゃ前と同じだよ。無理やり優曇華を帰らせてさあ今度こそ寝転がる。なんか文が扉を叩いてる気がする。知らんぷり。僕は不在ですやめてください。扉破りやがったあいつ僕がここにいること知ってるな。寝転がってる僕に沿うように寝転がりやがって。
「…ゆー、貴方も疲れてるんですから、是非寝てみては?」
「昔みたいに呼び捨てで呼ぶな。僕が寝ると、お前らが何するかわからないからな。前までは不眠症にもなったけど…今はまだマシだ」
「迷惑ならば迷惑だというべきでは?それを周知させるのも私のお仕事ですよ?」
「昔それやった。美鈴さん相手に。怖かった」
「あやや…」
射命丸「好きですよ!新聞に書いて勝手に号外として出したら大天狗様とゆーさんにバチボコに怒られました!泣きました!」