寵愛な幻想郷   作:覚め

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最近買い物で後悔したんですが、まあ戻したら過去の自分に負けたよなって。過去の僕はその僕を見越して買い物したのに。どう転んでも負けてる?


妖精達

「…今日は一段と騒がしいな…いや家がないからか」

 

僕の家が吹き飛んだ翌々日くらい。僕の家の周りには先日残された負のオーラを中和するために溌剌な生き物、妖精が多い。その中でもチルノはいない。あいつそもそも霧の湖から出る気あんのかな。出たことはあるらしいが。代わりに三妖精が来ている、サニー、ミルク、スター。あれ、ミルク?…ルナだった。すまんすまん。三人とも僕に取ってはあまり便利ではない能力持ちなのだが、妖精としては少し強いらしい。

 

「ゆー…ここ体力吸われるぅ…」

 

「ルナ、頑張れ」

 

「お、良い椅子が」

 

「ぁうっ」

 

「ゆー!この妖精達なんとかして!!」

 

「すまん僕には無理」

 

スターがルナに跨り休憩をとっている。僕は…まあ、僕は僕で楽にしているが。三妖精達が妖精を扇動し、ここら辺の負のオーラをかき消しているらしい。本人達はここにいた方がいいっぽいからと言う理由でやっているらしい。紫に聞いたら復元力云々言われた。すまんがよくわからんね。とにかく僕の家の周りを元に戻すためにこの子らをここに置く。この家倒壊の原因をこの子らだと思われないように僕もここにいる。

 

「ゆーさん、お風呂入ったら?」

 

「水浴びなら遠慮する。覗き魔が出るからな」

 

「サニーの能力は?」

 

「使えても看破してくる奴もいるんだよな。僕にとってはそれが一番嫌だ」

 

「…ゆーさんは誰かとお風呂に入ったことあるの?」

 

「ある。ルナもスター達と入るだろ。僕にとってはその感覚に近い」

 

相手がどんな感覚かは知らない。僕の知り得る限りでは、それこそ純孤さんとか…まあマミゾウも。八雲藍さんはそもそも入ってくれないだろうが。しかし自分で言うのもなんだけど、風呂に入らないって結構ストレスだな。なんか、無性にムカつく。体をいくら伸ばしてもストレスが収まらない。何故だろうか。わからん。どうしようもなくなったら萃香か紫を頼るしかないか…癪だな。

 

「と、考えたのが聞こえたからお風呂、持って来たわよ♪」

 

「紫かぁ…萃香も」

 

「すぐに建てれれば良いんだけどさ。流石に負のオーラだらけの場所に家作りたくないから」

 

「最悪死ぬから、遠慮させたわ」

 

「…で、この分だと後何日かかりそうなの?」

 

「そうねぇ…3日くらい、かしら。」

 

とならば後3日はここに滞在することになるのか、嫌だな。紫が持って来た五右衛門風呂に浸かりながら考える。火加減は紫がやってくれているらしい。ありがとね。僕からすれば紫はこちらを覗き込むような位置を陣取っているのだが、これはどう言うことだろう。風呂の覗きと言えばそうなのだが、紫なら一緒に入るとも言うだろうし。あれ、よく分からんくなって来た。まあいいか。

 

「私たちも入るー!」

 

「流石に全員は無理だろう」

 

「行けるけど?」

 

「ふぃー」

 

「あ、スターいつの間に」

 

「ゆーさんの背中大き〜」

 

「ルナ!?」

 

「…のぼせちゃう」

 

「サニーは出ろ」

 

三妖精をうまく捌く。なんとか全員一ヶ所に集め、僕の目の届け場所に。なんだか絵面的に微笑ましいんだか微笑ましくないんだかの境界線にいる気がする。紫が隣にもう一つ五右衛門風呂を用意して、そこに紫が当然のように入っているのが原因だろう。紫相手ではサニーの能力が効かない。こいつは境界線でものを見てるからな。光がなくてもそれは見える。だからさっさとお前らからあがってくんね?

 

「私の着替えが見たいの?」

 

「下着がそこに置きっぱなしの変態が言うには説得力が欠ける」

 

「そこの妖精は?」

 

「まだ子供だろ?サニーはそろそろまじで出てくれ」

 

「はぁい」

 

「ゆーさんの胸筋意外と大きいわ」

 

「わ、ほんと」

 

「ルナ達は何やってんだよ」

 

「人体実験」

 

それこそ何言ってんだよ。妖精はやはり訳がわからん。しかしどうも、このままでは僕ものぼせてしまう。紫に見えないように風呂から出る…無理か。どうにかして紫を風呂から出さねばならない。既に裸は見られてるけど、いやでも普通に僕としては素っ裸で外にいたくないし、紫がいるとその時間が長引きそうで…腹を括り、五右衛門風呂を出る。そのまま爆速で着替え、安楽椅子に座る。

 

「力技?」

 

「サニーがのぼせたからな」

 

「あら…なんだか私も頭がクラクラ」

 

「紫もか?しゃーねーな…小さくなってくれ」

 

「あ、あら?良いの?」

 

「嘘じゃなければ」

 

「ごめんなさい嘘なの」

 

なんだねこいつは。ちなみにだが、僕としては心配する時は相手が誰であろうと心配する。ある事件以降の青蛾でさえ風邪をひいたと聞けば一応心配する。いやまあ出向きはしないけどな?冬も半ばか終わりか、バレンタインデーも近づいて来たことだ。クッキーは結局どこかへ行ってしまったし、もうこの家では作れないし。アリスの家を訪ねても良いんだが、まあ渋る理由がある。魔法の森って苦手なんだよな。

 

「ゆー」

 

「ん?」

 

「貴方、今幸せ?」

 

「…家壊されてるのにそうなると思うか?」

 

「それもそうだけど。結構楽しそうな顔してたわよ?」

 

「…不幸せではない。これでも拉致されない限りは楽しいしな。前の紫苑の時は流石に焦ったけど」

 

「幻想郷に馴染んできたわね」

 

「まじか」

 

「…最近の摩多羅は?」

 

「今回のことを掲げて僕を守る名目で連れ込もうとしてる。信じらんないけど」

 

「私は人の風呂を覗くほど欲に塗れてないからな。ちゃんと守りたいのさ」

 

「うわ摩多羅急に出てくんな」




妖精は自然!負のオーラを治すためにそこを巡れば負のオーラが消えるはず!そうであれ!
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