寵愛な幻想郷   作:覚め

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この次!この次ホワイトデーだから!!
覚えてたら!!


説明

「おう、萃香。何やってんだ」

 

「ゆーの首飾り作ってる」

 

「素材は?」

 

「…ぃひっ」

 

少し変な勘繰りをしたが、実際は綺麗な鉱石で作った首飾りらしい。妖除けにもなるらしい。お前触ってて大丈夫なのか?力ある妖怪には意味がない?…正邪近寄れねえじゃん…まあ良いか。あいつもそろそろ力つけてくるだろ。つーか力つけろ。僕の右手に着けられたグローブを見ながら、魔道具について考えよう。あの後パチュリーさんが全員分の髪の毛で作ったらしい。紫、青、金、銀、赤。日本ならこうはならんな。外国でもか。

 

「…良し!」

 

「お前右目はどうした」

 

「あ?あー…こう、火花が飛び散って、な?」

 

「現地調達にそこまで行ったのお前…」

 

「いやー、愛の成せる業って奴だよ」

 

「らしいぞ紫」

 

「あの萃香が…」

 

と言うわけで。紫にゴッケロの行き先を尋ねる。どっか行ったんだけど、知らない?え、なんで指輪指差すの?これ?なんかね、知らん。こう、風呂上がって少ししたらついてた。外そうとしても外れないよ、でもこの指輪の模様は知ってる気がするよ。…違うんだ。魔力を流せ?そんで持って手のひらを開け?何言ってんだ?そんなもんで…うわゴッケロ出て来た。何?魔法少女の変身アイテム?指輪に変わるのか。

 

「でも、その指輪に変わった理由がわからないのよねぇ」

 

「は?紫じゃないのか?」

 

「萃香、落ち着け」

 

「魔道具って、他の魔道具と共鳴して変質したりはするのよ。それだとしても…心当たりは?」

 

「ない」

 

「でしょうねぇ…」

 

頭を抱える。まさか魔道具が意識を持ったとか?紫の意思を?何それ外したい。あーでもないこーでもないと話し合っていると、僕の背中から摩多羅が。2人とも嫌な顔をする。お前つい最近会わなかった?と思いつつ用事を訪ねる。どうやら僕が気になったから来たのだと言う。恋人の間柄じゃないんだぞ?分かってんの?…はぁ。指輪の説明、こいつにはしておいた方が良いよな…紫に任せようかな

 

「ああ、その件はすでに知っている」

 

「え?」

 

「私がやった。」

 

「は?死ねや」

 

「萃香!」

 

「いやもう同感よ。往ね。美しく残酷にゆーの背中から往ね。」

 

「何、紫のしたことと同じだ。ゆーを守るために…ん?」

 

「どうした」

 

「誰だ、これは…紫か?」

 

指輪を指差される。なんだよこれ、もう。お前のやったことならお前がよく知ってるだろ。お前らが作った意図が合致して融合したんじゃないの?この指輪は何の能力があったの?僕の危機が迫れば後戸が開く?…付けたのは風呂に入ってる間?萃香、知ってた?知らないって。なんだよ、もう。意味わかんねー。僕は寝転がり全ての話を聞かないために耳に蓋をした。紫が引き剥がして来た。なんだよ。

 

「しかし、融合かぁ」

 

「私達の守護があれば全ての危機に対応できると言っても過言ではないぞ、ゆー」

 

「それが摩多羅隠岐奈としての遺言か?」

 

「ん?…ああ。ゆーに摩多羅を名乗る気がなければな」

 

「ふーっ…ふーっ…!!」

 

「落ち着け萃香。今のは確かにすごい嫌悪感抱いたけど、落ち着け」

 

「そうよ萃香。ゆーにはまだ私の苗字を名乗るという選択肢が」

 

「ぁあ!?」

 

「萃香!」

 

落ち着かせる。僕からすれば伊吹を名乗ることもできることを伝えるととことん落ち着いた。尚、僕はその選択肢を選ぶとは一言も言っていない。妹紅から教わった昔のクズムーブという奴だ。慧音さんからはたまに咎められるが。萃香を抑えることをやめ、指輪とグローブと首飾りを見る。理由?もしかしたらこれ全部融合できるんじゃないかなって。グローブがどんなものかは知らないけどね、

 

「…融合しないわ」

 

「ところでゆー、その首飾りは…」

 

「萃香から貰ったんだ。結構綺麗だろ」

 

「小鬼が…その飾り玉、光が反射して前が見づらいだろう。袋に入れては?」

 

「萃香…貴女も良くやるようになったわねぇ」

 

「まあね」

 

「そのような物を身につけていては里には入れないぞ」

 

「お前はいつまでこれに執着してんだよ」

 

「身を案じているのだ」

 

摩多羅から逃げ回る。と、目の前に壁。摩多羅だった。こいつ瞬間移動できたのか。捕まったが、萃香がチョークを仕掛けた所で抜け出せた。やはり摩多羅が混じると少し面倒なことになるな。チョークによって死にかけの摩多羅を紫が仕方なさそうに抱えて2人はどこかへ消えた。萃香は目を治してくるからとここを少し開けるらしい。席を外すのかぁ…大体こういう時に誰か訪ねてくるんだからさ。いてよ。

 

「誰?」

 

「私です」

 

「一人称私のやつ多いから」

 

「聖ですよ」

 

「他は?」

 

「一輪が」

 

「珍しいね」

 

「ゆーの誘いならお酒も飲めるし」

 

「誘ったことないけどね」

 

「えっ」

 

「一輪、天誅」

 

玄関先に穴ができた所で家に招く。聖は…あれだ。多分今日は落ち着いてる方だ。何故か聖の勧誘…勧誘なのかな?まあ勧誘だろうか。とにかくそういうことは日によってしつこさが変わる。規則性は今のところ突き詰めれていない。星さんあたりに聞いてみようか。一輪に聞いたらはぐらかされたので。誰が一番答えてくれるかね。まあ多分全員にそんな違いはないけど。

 

「いやー、ゆーのお家にはお酒がいっぱいだよね」

 

「…他の妖怪がよく置いていくからなぁ。今は鬼と同棲してるし」

 

「鬼!?」

 

「まあ…」

 

「だから明日明後日で全部飲んでもらう予定」

 

「ず」

 

「"ず"…?」

 

「…随分と飲むんだね、その鬼って」




紫「ふっふっふっ…え、指輪?何それ知らない…こわ…」
摩多羅「ふっふっふっ…え、スキマ?知らん…こわっ…」
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