寵愛な幻想郷   作:覚め

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聖「寝ている間は意識がありませんからね」
星「…あのさぁ…」(毘沙門天代理としてのお言葉)




「…ところで、家が出来たらなんか連絡来るの?」

 

「来ますよ」

 

「いつ来んのかな」

 

「そればかりは私でも」

 

聖はこう話すが、僕がここに来て大体二週間。萃香がいればもう家はできてて当然だし、紫がいるならある程度の問題も解決する頃合いだ。前のように負のオーラやらなんやらがあるわけでもないだろうし。それでも連絡が来ないと言うのはどう言うことだろう。僕の家がとんだ豪邸になっているのか、それともただ工事の邪魔が入っているのか。外は危険だから出るなって…紅魔館と同じか?…なんか、そう考えると怪しい感じが…

 

「ゆー、早く寺に住んでよ〜」

 

「一輪の言う通り、寺に住むべきである。」

 

「村紗のこの口調は何?」

 

「寺の前とかにある掲示板の管理任されたから調子乗ってるだけ」

 

「私の渾身の俳句!」

 

「今日の格言とかを書く場所じゃないの?」

 

「え、そうなの?」

 

「他の寺知らないからわからない」

 

怪しいのでそれを聞こうにも相手を間違えればそれこそ墓穴を掘ることに。元々人間の一輪に聞いてみようかな。村紗でも良いけど。この際二人に聞いてみるか。なんなら一輪が仕えさせてるとか言うよくわからん雲の人でも良いか。いやあの人はあんまり知らなさそうだからやめとくか。というわけで。一輪と村紗に隠し事してないか聞いてみたところ、一輪が即刻土下座してきた。

 

「…すみません、あの、ゆーが入った後のお風呂に浸かってました」

 

「僕が一番最後なのに?」

 

「はい…」

 

「…僕って確か風呂出た後湯抜いてたよね?」

 

「えっと、それは」

 

「待って。村紗は?ないよね?」

 

「え、ないよ」

 

「嘘つけ!ゆーの使ってた杓子で溺死体験してた奴が!」

 

「あー!?言ったな!?」

 

「…」

 

なんかこう、別の意味で信用できなくなった。でも今のをみる限りだと一輪と村紗は何もしてなさそうだな。今日風呂使う時は気をつけようかな。僕最後だから誰も文句言えないはずだし。というか言ってくる方がおかしいはず。さて…これ他の人に隠し事聞いて回ったら色々と出てくるんじゃねえかな…いや多分出てくるよな…?試しに星にでも聞いてみようかな。とんでもない物が出てきたらやめさせとくか。

 

「隠し事…ですか?」

 

「いえす」

 

「んー…ないですかね?」

 

「だよなぁ」

 

「隠し事はありますが、どうも…ゆーとは関係ないし、そもそも人には言えないような隠し事ばかりで」

 

「何それ怖い」

 

「幻想郷に来てからはあんまりないですよ」

 

「へ〜」

 

「皆に聞いて回っているんですか?」

 

「紫と一輪のおかげで風呂場の使い方考えるようにはなったよ」

 

「…ああ」

 

「知ってたの?」

 

「知ってるも何も、初めにやったのは私ですから」

 

錫杖で小突く。もう嫌だここ。聖もやっているんじゃないだろうな。やってない?良かった。なんなら星の行動を見て叱った側らしい。それはとても良かった。僕が一番最後に浸かってるんだから叱るっていうかまず不審ではあるよね。えー、どうすんのこれ。まだ何かやってるよね。問い詰めた結果、白状した。僕の布団でたまに昼寝しているらしい。二週間だぞ。僕がここで暮らしてまだ二週間なんだぞ?おかしいだろう…

 

「まあそれくらい皆がゆーのことを想っているということです。」

 

「本人に向けなきゃ良いとか考えてない?」

 

「まさか。むしろ白状したから今後はもっとできると考えています」

 

「もうやだぁ」

 

「ちなみに布団の件は私だけですよ。たまに虎の毛が落ちていたでしょう?」

 

「あれ星のだったのかよぉ…見守ってくれてる聖のだと思ってた…」

 

「…まあ、とにかく。今夜は一緒に寝ませんか?」

 

「一人で寝るよ」

 

「残念。」

 

これから僕あいつらに対してどんな顔すれば良いのさ。今日まともに眠れるか怪しいぞ。まともな奴が一人いれば良いわけじゃないんだからさ。抜け出してやろうかな。聖も寝てる間はあるだろうから、その隙に出て行こう。夜は危険?走り抜けるだけなら多分行けるだろう。根拠のない自信って奴な。夕飯を食べ終え、風呂の順番を待ちながら机で…いかん、眠る。眠気凄い。一服盛られたりした?すんごい眠い。

 

「…」

 

「眠いのですか?であれば、明日に入浴しましょう。今日はもう寝るべきですよ」

 

「聖ぃ…っ…」

 

メディスンの時のように免疫を作ってみるとなんとこれが効いた。え、睡眠薬って免疫でどうにかなるんだ。面白い。でも眠気は据え置きなので、頭を振って眠気を飛ばす。さてこれで多少はマシか。しかし薬を盛られたとなれば…星かな。星かも。犯罪宣言みたいなのしてたし、あり得なくはないかな。聖に夕食を作った奴を聞くと、ほら星だ。全く、今日は妙にご飯が多いなとは思ったけど薬を盛るためだったか。

 

「…次僕の番だよね?」

 

「でもさ。ゆーって色んな人とお風呂入ってるんでしょ?じゃあ良くない?」

 

「いや確かにそうなんだけど…んー…一応聖に聞いたら?」

 

「えっ?あ、聖!?」

 

「天誅」

 

一輪は気絶した。風呂に入って、湯船に浸からず杓子だけで済ませる。こうなると風呂から出るのが早くなる。少し違和感があるが、それは良くてな。とっとと着替えて自分の寝室へ。さて聖がいるだろうが、どうか。戸を開けたところ、意外にもそこには星がいた。なんだこの、予定調和みたいな感じは。星曰く、反省の気持ちを込めて今日は星が担当するらしい。担当制だったんだ。

 

「…」

 

「いや、いやだなぁ、あの、布団が温まってるとかはありませんよ?どうぞ?」

 

「睡眠薬盛ったのは星なの?」

 

「はい、そうですが?」




淡々と答える事実
少し嘘も入るが。
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