もしもシャカトレがシャカールの幼馴染のお兄さんだったら 作:十津川烏
私はお兄様…トレーナーさんとシャカールさんとは長い付き合いです。
トレーナーさんのお母様は私のお母様の現役時代のトレーナーで私的にも仲のいい友人だからトレーナーさんが生まれた頃、お母様達はまだ生まれて日がたたないトレーナーさんを連れて会いに行きたそうです。
そしてシャカールさんのお母様は私の両親の友人関係だったそうです。
なんでもBARの歌姫だったシャカールさんのお母様の歌が好きだったらしいです。
自然にシャカールさんの家の隣人だったトレーナーさんの家族と三つの家族は家族ぐるみの関係になりました。
年上のお兄さんだったトレーナーさんはとてもいい人でした。
いつもしかめっ面をしているシャカールさんとトレセン学園への入学に向けトレーニングと勉強に勤しむ私を引っ張って公園でサッカーをしたりゲームセンターで一緒に遊んだりしていました。
…今思うとトレーナーさんもシャカールさんの家庭事情の不和を子供なりに察していたのかもしれません。
私が会った頃のシャカールさんは今の様に不機嫌な顔どころかどこか諦めを感じさせる所がありましたから。
シャカールさんのお母様は私達にはいい人でしたがシャカールさんにとってはそうではなかった、という事を知るのは私がそれなりの年齢になってからでした。私があまり面識のないシャカールさんのお父様もシャカールさんにとってはいい父親ではなかったようです。
シャカールさんを心配してか私の母様やトレーナーさんのご両親も色々気遣っていたようです。
私の様な子供には気づけない何かというのがそこあったのでしょう。
シャカールさんは口では色々言ってますがトレセン学園で新人トレーナーとなってまだ実績一つないトレーナーさんを選んだところを見るとトレーナーさんを信じているの様でしょうね。
人を容易に信用しないシャカールさんにとってトレセン学園で信じられる存在は入学当初はあの人だけなのかもしれません。
ですけどシャカールさんにとって強い個性を持つウマ娘が集まるトレセン学園はいい環境なのでしょう。
ファインさんやタキオンさん、ドトウさん達と仲良くしている姿を見てどこかホッとしたトレーナーさんの姿を見ました。
きっと今までのトレーナーさんの努力が芽吹いたのでしょう。
願わくはシャカールさんの両親も彼女と仲良くして欲しいのですが…それは残念ながら高望みかもしれません。
でもあるいはお兄様なら…と期待してしまうのは悪い事なんでしょうか。
今までシャカールさんを助けてくれたあの人ならあるいは…