名前:ルカ 種族:魔族(吸血鬼) 年齢:200歳ほど(見た目は18歳)
見た目
銀髪のセミロング、スラリとした中性的な体格で胸はかなり控えめ。ボーイッシュな服装が多く、初対面では男性に間違われることもある。吸血鬼の証である牙を隠そうとするも、バレバレ。
性格と特徴
俺っ娘で調子に乗りやすく、よく足元を掬われてる。悪役キャラに憧れており、自分も格好いい悪役になろうとするが、根は泣き虫。実はこれまで一度も人を襲ったことがない。自分の強さや容姿にコンプレックスがあり、無理して強がる傾向がある。男性に間違われるとキレる。
能力
吸血鬼特有の能力は一通り使えるが普段から自分のカッコイイ演出ぐらいにしか使ってない。
弱点の日差しも少し怠いくらいでどうという事もない。
基本的に戦闘は得意ではないが、追いつめられたら全魔力を身体強化に使って戦うストロングスタイル。
幕間「真夜中の会議」
夜も更けた屋敷の一室。ノクスがすやすやと寝息を立てているその裏で――
「さて……」
エステアが静かに、しかし目に見えて冷ややかな笑みを浮かべた。
ルカは冷や汗を浮かべながら、ぐるりと囲まれたソファの真ん中で正座していた。
右手にお茶を飲みながら無言で見つめてくるモルテ。左手には腕を組んだリュースが「逃げんなよ」と目で圧をかけてくる。
後ろからはアミーがルカの銀髪を「さらさらねぇ」といじりながらも、笑顔の裏に妙なプレッシャーを滲ませる。
真正面には、完璧な紅茶と完璧な眼鏡姿のセスが、ティーポットを置いてにっこり。
ジョーヌはどこか眠たそうな目で自分の髪を弄りながらあくびしていた。
「……では、改めてお伺いしますね、ルカさん。あなた、吸血鬼ですね?」
「は、はいっ! ごめんなさい! バレてましたねやっぱり!? ていうかもう全員魔族なんですね!? 人間じゃないんですか!? この家、どうなってるんですか!? 誰か説明して!!」
開幕から混乱が爆発したルカの叫びに、全員の視線が冷ややかに突き刺さる。
「まず、なぜノクスに近づいたのじゃ?」
モルテがぼそっと問いかける。声に一切の感情がないのが逆に怖い。
「ち、近づいたっていうか! あの時はちょっと小腹が空いてて、夜中に一人で歩いてたから安全に家に案内するついでに献血感覚で血を貰おうかな~っと、ホントに! 俺、嘘つかない!」
「ではノクス様と来た時、すごい泣いた跡がありましたがアレは?」
「アレは! アレはその! 怖かったんです! だって剣が首に当たったんですよ!? 泣くでしょ!? 誰でも泣くでしょ!? むしろ泣かない方が怖いでしょ!?」
「なるほど、情緒はあるようだな」
「いや多すぎない? むしろ過剰供給でしょ」
リュースとアミーがうんうん頷き、セスがそっと補足する。
「では確認ですが。ノクス様に接触したのは偶然。意図的ではない、ということで?」
「はい! ノクスが助けてくれて、それで感動して、保護されて、気付いたら囲まれてました!」
「どこで?」
「家の中でです!」
「……わかってるけど語弊がすごいな」
リュースが頭を抱える一方で、エステアは優雅にカップを置き、静かに立ち上がる。
「ルカさん。あなたが本当にノクスを害するつもりがないのなら、歓迎するわ」
「ほ、ほんとですか!?」
「ただし――もし、少しでも害するそぶりを見せたら」
エステアはふっと微笑む。その背後に黒いオーラのようなものが立ち上り、部屋の温度が三度ほど下がった気がした。
「魔王の全力、見せちゃうぞ♡」
「わ、わかりましたぁぁぁぁああああ!! なにこの母親っ!? 笑顔が怖いよぉぉぉっ!!」
ルカが床に這いつくばって叫ぶ一方、他の家族たちは静かに頷いた。
セスが眼鏡を押し上げ、口元だけで微笑む。
「では、ひとまず確認完了ですね。改めて――ようこそ、ルカさん」
「は、はいいぃぃ……命だけはぁぁ……!」
頭を深々と下げるルカ。その背で、アミーがくすっと笑いながら呟く。
「ふふ、かわいいわねぇ。ほんとにノクスのペットみたい」
「誰がペットだコラァァァァ!!」
「よし、元気そうだな」
「ちょっと聞いてたけど!ノクスに
「何そのマウント!?」
かくして――
魔族に囲まれた“人間のふりをした吸血鬼”と“吸血鬼だとバレてることを黙ってる魔族家族”の、奇妙な共生生活が幕を開けたのだった。
(※ノクスはまだ全く気づいていません)