外に出るエスカレーターの上で正臣が帝人に話しかける
「良いか、ミカド
この池袋には絶対に手を出しちゃあいけないやつがいる
・・・っつってもお前は自分から喧嘩売るようなやつじゃあないけどな」
「ミカド君はポン引きと怪しい勧誘にさえ気をつけていれば良いと思うよ」
「そうなんですか」
地下から地上へ上るとそこには良悟には見慣れた、ミカドには信じられないほどの人がまちを行きかっていた
サラリーマンからフリーター風の男、女子高生から外国人までいろいろな人がいる
だからといって完全な混沌ではなく、似たようなもので集まって縄張りのようになっている
そのことをミカドは二人に伝えると
「じゃあ今度新宿でも連れて行ってあげようか?」
「あー、秋葉とかでもいいっすね
人ごみが珍しいんなら競馬場でも連れて行ってやろうか?」
「それはいいや」
ミカドは正臣の案を却下していると大通りに差し掛かった
複数車線の道路を忙しなく自動車が往来しており、その道に覆いかぶさるように、巨大な道が空をさえぎっている
そして長い信号待ちの間正臣が
「今日はサイモンも静雄もいなかったな。遊馬崎さんや狩沢さんはゲーセンだろうけど」
「そうだね、サイモンは配達とかじゃない?」
「だあれ?」
「あーいや、遊馬崎さんと狩沢さんは知り合い。
サイモンと静雄ってのは・・・さっきいってた絶対に敵に回しちゃいけないやつの二人だ。」
「まぁ、平和島静雄は普通に生きてりゃ話しかけることもないだろうから安心良いよ」
「敵に回しちゃいけない人って他に誰がいるの?」
少年のような顔した青年の無邪気な問いかけに、正臣と良悟は何か考え込むように空を仰ぎながら、意を決したように答えを吐き出した
「「ますはこの俺たちだ!」」
「・・・・・・√5点」
「√!?」
「また解かりずらい点数だね
せめてマイナス20点とかわかりやすいほうがよかったな」
「ちなみに良悟さんも一緒に言ったからであって
正臣だけだったら√3点だったんだからね」
三人で笑いあった後正臣は真面目な顔で
「あと一人、本当に関わらないほうがいいのがいる
折原臨也って言うんだけどな、基本新宿にいる人だから会わないだろうけど」
「困ったことがあったらおれにいいなよ?
これでも静雄より強いから」
「あー、そうだな、成田さんにいえば大抵何とかなるよ」
「ほんとですか?ありがとうございます!」