「ふむ、これは驚いたね」
「この人が貴方に憑いていたんですが、知り合いなら問題ないですね」
「私はどれだけここに居れる?」
「もって数分ですね、目標は1日ですけど、聞かれたくないなら、離れますけど」
「まった、お師匠に合わせてくれた礼だ、これを」
「や、やったぁぁぁ」
憧れのオールマイトからのサインを貰えたことにより、喜びが最頂点に達する。
―――――――――
「さて、久しぶりだね俊典、積もる話もあるが、AFOにあったとき、例え私を馬鹿にされても、冷静さを保てるように、アンタはたまに周りが見えなくなることがあるからね」
「はい…」
喋れる時間が短いため、来るAFOとの戦いでの最悪を、想定し釘を刺す志村菜奈、事実のため言い返せず、師匠に強くでれない、ここにグラントリノがいなかったのが幸いだ。
「さて…まだ言いたいことがあるが、時間みたいだ、任せるよ」
「…はい!」
こうして、八代目のAFO対OFAの戦いはOFA側に傾くことになる。死者の言葉は重いのだ。そして多くの死者を教師として、進む九代目はもう少し後に事実を知る。
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「もう少し本格的に武術をやりたい…」
「いいよ」
「いいの?母さん」
「最初は心配だったけど、今なら問題ないかな」
身体がある程度出来てきたため、本格的に武術を始めようと決心する出久をオールマイトに直に会って余計にヒーローになるという夢が強くなったためだ。
「……ふぅ…」
「ねぇねえ、今日が初めてだよね、キレとかすごかったね!何か習ってたの?」
「習ってはないけど、見てはきたから」
御霊卸の練習で、冬蝶と夏月を呼び数分ながら、激しい剣戟を見ていた。そのため目だけはついていけるようになっていったのだ。
そして今、出久の相手をしていたのは、原作。ヒーロー科一年B組拳藤一佳だ。
「ここ、叔父の道場だからたまに来るんだ、」
「そうなんですね、色々学ばせてもらいます!」
「私拳藤一佳!敬語はなくていいよ!」
「緑谷出久です。」
こうして原作のように塞ぎ込まずに色々出歩くため、色んな出会いが増えていく。
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六歳となり、限定のヒーローズチップスを買いに来た出久、残念なことに、近くの店では売り切れていた。
『諦めるか?』
「いやだ!」
そのまま出久は隣町向かい、それを見て
『引子さんに知らせてくる』
「あってくれ…コンビニに」
子供の行動力とはすごいもので、鍛えられていたこともあって者の数分で、隣町のコンビニに到着した、が、
「ん……………ぐ…………」
裏路地から聴こえるくぐもった声に視線がそちらに向かれる、そのまま覗くと、女の子をロープで縛り、口をテープで覆い、担いで運んでいる男がいた、
『近くの大人に伝え…おいっ!』
四季の霊の静止を振りほどき、落ちていた鉄パイプを拾って走り出す出久。そのまま相手の脇腹に向かって
「〈
「がっぁ!?」
「ごめん…」
落ちてきた女の子を抱えて直ぐに大通りへと駆け出す。同年代の女の子を運ぶ筋力はあるが、それで許容範囲ギリギリ、何とか走れたが、
「まてやこのクソガキぃぃぃぃぃ!俺の薔薇色人生を邪魔するんじゃねぇぇぇぇぇ!」
「うぐぅっ?!」
「取り敢えずお前からも身代金を…」
「ぐ…………〈
冬とは、全ての生命が枯れ、死へと向かう季節。そこに春の華やかな剣舞を織り交ぜて、どちらかが倒れるまで終わらない、散りゆく桜の横殴りの旋風を吹かせる…
「あ゙ぁぁぁぁ」
「調子に乗るんじゃねぇぇぇ」
相手も犯罪者、個性を持っている。自身の目を光らせるという弱い個性だが相手の目をくらませるにはこの上なく便利な個性。さしもの出久も目を逸らし、殴られる。
「ってぇな、決めたてめぇ殺「見つけたぞ!囲め!」あっ?」
「大丈夫でしょうかお嬢様、」
「わ、私は平気ですわ!それより彼が助けてくれましたの!」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
少女のボディーガードだろうか、身代金という言葉から少女がかなりの金持ちの出だということがわかる。
「私は八百万百と言います、あなたの名前は?」
「緑谷出久、取り敢えず無事で良かったよ。それじゃあコンビニ行かないとだから」
一つだけ残っていた、限定ヒーロズチップスを持って外に出ると、後始末を終えた八百万家が残っていた。
「えっと…まだ何か?そろそろ帰らないと心配されるんですが…」
「え?…な、なら送って差し上げますわ!セバスチャン!」
「はい」
「い、いいですよ」
どうやら家に送るために、待っていたようだ。
「…乗って…くれないんですか?」
「……乗り…ます」
八百万の涙目にしぶしぶ了承する出久、これも原作と違い、外に出て動けるだけの元気があるからだろう。
―――
「出久さんはヒーローになりたいのですね!私もです!」
「そ、そうなんですか、立派なヒーローになれると思いますよ」
車で送られるなか、八百万に距離を詰められながら会話をする出久。女性に耐性がないわけではないが、焦っているのは、運転をしながら八百万のことを心配そうに見る執事のせいだった。
『まぁ仕える主が知らん者と話していたら心配になるのも無理はないんじゃが……』
『近すぎるな、これ』
『話してないで助けてよ〜』
八百万の距離感を出久の中で話している四季の霊、それを聞いて、助けを求めるが現状では何もできなかった。
―――
「ここが出久さんのご実家なのですね!後日またお礼に来ます!」
「あ、はい」
嵐のような八百万に疲れた出久なのだった。