オールマイト、およびOFAと合って数日、出久はオールマイトが出演するテレビ番組を見ていた。
『オールマイト、最近悩みはありますか、』
『実はね、周りの知人に結婚はどうするのとかそういう話が多くてね、困ってるんだよ』
『えっ?!結婚にご興味が?』
『いや、そういうわけじゃないんだけどね?私を相手にすると一人で寂しい思いをさせそうなことが予想できるからね』
『まぁ…平和の象徴ですからねぇ、奥さん一人じゃ寂しそうですねぇ』
『なら奥さんは複数人でいいんじゃない?何より奥さんは一人じゃないから寂しくなくなり、大好きな夫の話で盛り上がれること間違いなし!』
『ヒーローに法を侵させてどうするんですか……』
『HAHA』
『オールマイトも苦笑いになってますよ、ってどうしたんです?』
『いや、ちょっとね。少しずれるけど、少し前にね、敵に襲われていた、特殊な個性を持つ子に出会ってねぇ。その子は信用が重要と言える個性を持っていた。だからだろうね、ものすごく信用されていたよ。その子も周りを信頼していた。私が到着するまでその子を体を張って守っていたからね。結婚とかは、信頼されて、信頼してくれる、そんな関係がある人の方がいいと思うね』
『いいことをいいますねぇ』
「これ、お前さんのことじゃないか?」
「う、うん」
「……駄目だ、自分のことを憧れが話してくれてフリーズしてる」
テレビを見ていた出久は、動揺をしていた。信用が重要な個性、これなら情報も限られる。出久にたどり着くことはまずない。メディアにでているだけあり情報の調整は出来るのだろう。ただ、問題はこれではなかったが。
後日、出久が朝食を食べていると…
『本日より、ヒーローの一夫多妻制が適応されることが決まりました』
「んぇ?…………」
『この制度の目的は、ヒーローの帰る場所というのがメインにあります。多大な貢献をしているヒーローを支えるのが1人では、夫であるヒーローも妻も負担が大きくなるということが挙げられています。そうなった場合は正妻を決める場合があります』
「………………ええ?!?」
『そして人数ですが、対象となるヒーローの社会への貢献度と、そのヒーローの性格などを厳正な判断で確認して決めます。例えば、社会への貢献度が高くても、性格、私生活が悪ければ、迎え入れられる女性は少なくなります。貢献度が少なくても、性格面で良ければ1人より多く結婚が可能となります。
オールマイトのような方であれば、もう50人はいくんじゃないでしょうか?』
「…………………………………………」
『もし結婚後にそのヒーローが活動できなくなった場合ですが、一度婚約してしまうと、破棄はできません』
出久「んんっ!?」
『そのヒーローを支えるという立場になるので、 中途半端な婚約は禁止となっています。そのため、婚約相手全員も厳正に調べ上げて、ヒーローを支えていける人間であるか判断するそうです。 一夫多妻制と聞こえはいいかもしれませんが、このように厳しい法となっています。また、女性ヒーローに適応できないのは、差別だと思われるかもしれませんが、女性ヒーローは男性ヒーローの半数以下なため、一夫多妻となったようです。
以上で報道を終わります』
出久は絶句したまま石のように固まった。流石に四季の霊も唖然としていた。
「なるほど、これがトップヒーローの言葉か」
「信用等々、色々言ってたしな」
――――――
『緑谷少年、ニュースは見たかい?』
「見ました。あれって…」
ニュースが終わって数分後、オールマイトからかけられた電話で話していた。
『うん、ナイトアイも、私のせいだと……どうすればいい?』
「僕に聞かないでください、まぁ一つ言えるとすれば、上に立つものの言葉ほど重いものはないといったところでしょうか……」
『そ、そうか……』
言葉には、意味があり、安易につかうな。これが四季の霊の出久への教えだった。言葉には責任が伴う。嘘はだめだと、そう最初に教わっていた出久だったが今ようやく理解できたようだった。
―――――――――
一夫多妻制になってから一年、十一歳となった出久、今日は新しく出たオールマイトグッズを求めての外出、人との関わりがあるだけで人は変わるものと言うことを再認識させるほどに、外出が多い。
ただ、主人公の周りで何も起こらないのは不自然なもので、
「なんだよ、返してほしいのか?」
出久の気分を壊すように、あきらかに人を馬鹿にするような声が響いてくる。声のする方へ向かった先は公園で、三人の子どもが一人に対してイジメている現場にたどり着く。
「ほら、ほらぁ」
「返して!弟たちがまってるの!」
イジメを受けていた少女はしたを伸ばして奪われた買い物かごを取り返そうとする。
「うわ!舌伸ばしてる、やっぱり蛙って気持ち悪い〜」
「女子としてないわ〜」
「ケ…ロッ…」
人と生物が合わさった個性を持つと差別やイジメの被害に遭いやすい。無慈悲な言葉のナイフが少女を傷つける。
「こんなんで泣くなよ…ほらっ返してあげる!」
イジメっ子が買い物かごを放り投げる。
「はぁ…イジメはやっちゃだめだよ…」
投げられたかごを出久が受け止める。爆豪勝己にイジメられた時も少しあるのでイジメの痛みは知っている出久。まぁ子供に言われたら火に油を注ぐのと同義だ。イジメっ子の標的は出久に変わる。
「餓鬼が調子に乗ってんじゃねぇぇ!」
「よっ」
それでも出久は武道を習っている、一人は足払い、二人目は背負いなげ、三人目は関節技を決める。
「まだやる?」
「ひっ、ヒィィィ」
「まったく」
出久の周りには大人が多い。しかも身近にいる四季の霊は個性が生まれた社会よりも前に死んでいるため、人生経験はより豊富だ。ある程度の正しいとされる主観は出久の根に刻まれている。
「大丈夫?はい、カゴ」
「え、ええ、ありがとう。迷惑かけちゃったわね……」
「僕は、カエルでもいいと思うよ?個性は人となりだからね」
「ケロッ?!」
幼い純粋な褒め言葉に、同じ幼い子供の為より深く響く。
「あっそうだ、僕は、緑谷出久」
「蛙吹梅雨、梅雨ちゃんとよんで……出久ちゃんはまるでヒーローみたいだね」
「ヒーロー、目指してるからね」
「…私もよ、今日のことで心配になったけど」
「大丈夫、頼れるヒーローになれるから」
別に出久も口説いているわけではない。ただなんとなく相手が欲しい言葉を言っているだけだ。それも本心で。
「それじゃあ僕は、行くね」
「ええ、また会えるかしら」
「うん、また今度ね」
今後も会えるようにと、この公園をメインに、連絡先を交換して解散となった。フラグはどんどん増えていく。
歴代OFAに会ったらいいなのかい
与一「一夫多妻制かぁ…変わるねぇ世界も」
菜奈「これで、孫の顔も視えるようになるかな…」
大悟朗「少年も、増えそうだよな」
煙「先輩、さすがに早いよ」
避影「まぁ…ゆっくり待とう、初代の言う譲渡の時まで」
新しく改正された法律に八代目と九代目の妻子供の話で盛り上がってて欲しい