「はぁ…なんで俺らが準備やってんの?」
「人数が少ないからじゃな」
中学最後の夏休み、オールマイトの宣伝により知名度が上がり、ライブをすることに。ちなみに顔は出していないためそれぞれ四神の仮面をつけている。出久は中央麒麟の仮面だ。
「あと一時間だな」
「頑張りますか、」
―――――――――
出久達のライブが決定して、宣伝が始まった頃に、死穢八斎會で、治崎と懐理がライブについて話していた。
『計画には懐理が必要、外への希望をもたせるのはだめだな…懐理が最近聞いている音楽、初ライブがあったな、目の前で殺すか、多少リスクはあるがいい抑制になる』「おい、行くぞ」
「?…………う、うん……」
―――――――――
「そろそろ衣装着たほうがいいか?」
「そうじゃな、和服は時間がかかるからな」
※化繊 踊り着物 金彩 花丸 菖蒲 楓 ぼかし 胴抜きを出久が来てると思ってください
四季の霊は普段着が和服のため、出久のみが着替える形となる。
「少し外の空気吸ってする」
「ああ、緊張か?」
「あ、ハハハ、う、うん、き緊張な、ななんてしてないよ」
「動揺しすぎだ、落ち着け」
夏月の心配で少し路地に入る、出久は行動する以前が一番緊張するのだ。始まれば緊張は吹き飛ぶ。
「ふぅ…カメラに向かってやるのとじゃ、全然違うしな」
「お前か?」
「どちら様で…」
「麒麟さん!」
「…ああ、視聴者さんか、会場は……!っ…なにするんですか、急に」
出久が外で休憩をしていると死穢八斎會の治崎が懐理を連れて話しかけてくる。駆けてくる懐理に視聴者だと勘違いした出久は、そのまま案内のためしゃがむ。これにより出久の視界から治崎が消えるが、そこは四季の霊の教育の賜、殺気に気づき、懐理を抱えて距離をとる。
「ちっ、外したか。懐理、こっちに来なさい」
「……う、うん」
「それであの殺気は何ですか?」
「文字通りだよ、」
治崎は懐理を回収した後地面に手を触れ、分解および再構築により路地にある一部の物質を使い、出久を殺そうとする。
「〈
「あまり手を汚させないでくれるか?」
「死にたくはないんでね」『脇差を使う秋染流は暗殺型の剣技、鞘を使えば春も少しは使えるけど、あの子の怯えた表情、何かある』
英雄入学前とはいえ、オールマイトの訓練メニューをこなし、幼少から戦争時代の剣技を学んだ出久。ヒーローに気づかせずに殺すことが難しくなっている。
『バレる前提で動くか…顔と懐理さえ見られなければどうとでもなる』
「っ!くる…がぁ!」
先程よりも範囲の広い攻撃、それにより出久はライブ会場の一部、待機場所まで壁を破って叩きつけられる。
「ぐぅっ」
「出久!」
「
「え、えね」
近くにいた、桜から山茶花流での刀、枯死を受け取って、さらに迫る石材に斬りつける出久、桜も鉄扇を取り出して共に空いた穴から出てきた治崎に対峙する。
「なんだ、死んでないのか、」
「〈
「〈
出久は脇差と打刀での二刀流で上段からの斬り落とし、それに合わせるように、鏡合わせの八連の斬撃を繰り出す桜。
それを視認した後に、分解、再構築を行う治崎。目的は和楽器バンドのメンバー殺害、被害を無視して攻撃をする。出久と桜の攻撃は当たらず、出久のみがステージへ。
「なんだ?演出か?」
「でもまだ始まってないぞ」
『まずい、このままじゃ観客に被害が』
「これで下手に動けないな英雄症候群」
「だから?ヒーローが到着するまで耐えればいいだけだ」
「やってみろ」
本来、ヒーロー免許を取っていなく、ヒーロー科にも所属していない出久はここでは戦うことを許されないが、命が関わる現状にはそうも言ってられないため、許してくれるだろうと、刀を振り付ける。
「〈秋染山茶花流・
「や、辞めて!」
「……そうだ懐理、帰るぞ。このまま帰る。抵抗するならアイツを殺す。」
「う、うん」
「そうだよな、相手が傷つくより自分が傷つく方がいいもんな」
出久と治崎のぶつかり合いに懐理が割ってはいる。それは治崎がここに来た目的だ。さらに縛れるようにと、自分が傷つくのが良いと、言霊で縛る。
「な、何を言っているんだ!」
「うるさい!ほら否定しないと、傷つくぞ」
「う、うわぁぁぁ」
「ひ、ヒーロー呼べぇぇぇ」
治崎の攻撃で吹き飛んだ出久が客席に叩きつけられたことで遅れて事態に気がつく観客。人数が少ないことでパニックになっても、逃げ遅れることはない事に出久は安堵する。
『これでお客さんは怪我をしない。あとはあの子だけだ』
「ずいぶんおびえてますけも」
「他人の家庭に口を出すのか?」
「あまりしたくはないですけど、僕を傷つけて教えるのなら言いたくはなりますよ」
目的を達したため治崎は戦うつもりは無いが、出久の意識が懐理に言ったため、突き放そうとする。
「何も知らんやつが口を出すなよ」
「おびえている子を助けるのがヒーローだ!」
「この子がいれば、この子がだけが傷つくだけで多くの人が救われる。失せろ」
「ふざけるな!」
人を、子供が傷つく事に敏感な出久、治崎の言葉に我を忘れて怒り、走り出す。
「失せろ!」
「〈
「しょせんはガキだな」『なんだ?こいつから青、いや紫のオーラが出てる個性か?ちょうどいい懐理の髪の毛から作った個性消失弾を』
「あ、ああ゙あ゙あ゙」
治崎が試しに作った、個性を消失させる弾丸、それを出久の腕に向けて撃つ。しかし元々無個性の為、青みがかった紫のオーラは消えずに、腕を貫通した弾丸の痛みを無視して出久は刀を振るう。
「ぐぅ、」
「あ゙、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」〈四季流・
「こい!懐理!」
「あっ」『まずい』
治崎は出久の攻撃を防ぐために、懐理を盾にする。怒りに飲まれたとは言え、割って入ってきた懐理に動きを止める出久。そこへヒーローが遅れてやってくる。
「動くな!」
「ちっ!」
「まだ!」
ヒーローが来たことで、治崎はすぐに撤退をする。
「逃げられたか、大丈夫か?状況は?」
―――――――――
「なるほど、少女をコントロールするために殺されかけたのか。一人でよく耐えた。が、次はするなよ、それと個性はもう消していいぞ」
「いや、すこしまってくれんか?」
「なぜです?」
「出久目を見せろ」
「?」
ヒーローに状況を説明したがまだ青みがかった紫のオーラは消えない出久。夏月と冬蝶が出久の目を覗くと、うっするとだが右目に菖蒲の華が映っていた。
「ああ、やっぱり三分咲きだがしっかり咲いてるな、これは」
「菖蒲じゃな」
「個性の段階か?命の危機で開花したのか」
「イレイザーヘッド!ヴィランが判明しました死穢八斎會のオーバーホールです!」
「死穢八斎會か、サー・ナイトアイが以前調べてたな。俺も行く。」
現場で出久の話を聞いていたのはイレイザーヘッドもとい相澤消太。死穢八斎會の情報を聞き、すぐに動こうとするイレイザーに出久が止めに入る。
「ま…ってく…ださい!行かせてくれませんか」
「だめだ。お前は、一般人だ」
「いや行かせてくれんか?三分咲きのままは止めたくないからの」
「帰ってやってください。とにかくこのまま病院に」
「その必要はない!私が来た!」
少し無理やりながらも死穢八斎會を入れました。OFAを受け継ぐとそっちの方を使うのでここらで四季の力(出久バージョン)を書いとかないと、というわけでございます。
目は夜桜さんちを考えてくれればわかりやすいです