【ライオネル・ブラックモア】
「私はライオネル。偉大なる魔法使い、ライオネル・ブラックモアだ」
:通称:偉大なる魔法使い 等
:種族:不明/自称人間
:能力:魔法を扱う能力
:概要:
黒灰色の長身痩躯、眼球は無く、遺骸あるいはミイラのように見える存在。
肉はほとんどなく、骨に辛うじて筋や皮などが残っているだけの風貌を持つが、一般的な成人と同じ程度の運動能力を備えている。
飲食や睡眠を必要とせず、身体は積極的な自壊を除き、ほぼあらゆる傷を負うことがない。
宇宙航行や異界移動などの影響により絶対的な年齢を算出することはできないが、地球時間においておよそ五億年間活動していることは間違いない。
魔法に対して強い執着心と探究心、自負心を抱いており、魔法の素晴らしさを広めるために日々活動を続けている。
大抵の場合は温厚だが、地上の魔法に仇なす存在だけは決して見逃さない。
魔界の主であり、原初の力によって魔界のほとんどあらゆる操作を行うことができるが、いくつかの創造を行うことはできない。
趣味は魔法の研究と啓蒙、魔法使いの観察と交流。
【
「私は、ライオネルの相談役ですから」
:通称:魔界の神、魔界の創造神
:種族:魔神
:能力:魔界を創造する能力
:概要:
大抵は赤いローブのようなものを着込んでおり、銀の長髪の一部をサイドテールにしている。
背中に黒色、あるいは白色の六枚羽を持っていなければ、美しい少女のようにも見える。
飲食や睡眠を必要とせず、神ではあるものの、他者の念によって存在を歪められることはない。
ライオネルが魔界にて生み出した創造神であり、役割と名を与えられ、原初の力を用いた魔界の管理を行っている。
原初の力によってライオネルには扱えない生命の創造を行うことが可能で、神族をベースとして魔界で暮らす魔人を生み出した。
温厚ではあるが、魔界を侵略する者に対しては一切の容赦をしない。
趣味は生命の創造と魔界の散歩。
【名もなき女神】
「――――」
:通称:なし
:種族:矮小な神族
:能力:信徒を救おうとする能力
:概要:
地上をさすらうライオネルの精神が、長い時を経て無意識の内に生み出した神。
一見すると天女のような姿を持っているが、細部はあやふやであり、身につけた衣類も装備にも具体的なものは何一つない。
信仰によって生まれたものの、その信仰がか細すぎたために、知識や力はほとんどなく、地上の穢れから身を守る術さえ持たなかった。
ライオネルによって不穏な敵性存在と判断され、攻撃を受けて死亡する。
遺骨は杖として加工され、現在は魔界の中央都市セムテリア付近の廟堂に安置されている。
趣味は特に無い。
【アマノ】
「生命が飢え、生命が争い、生命が死に……残酷な……だけど、とてもとても、美しい未来だったわ」
:通称:竜骨塔の唯一神
:種族:神
:能力:全生命を祝福する能力
:概要:
それはかつての超大陸パンゲアにそびえ立っていた地上一万メートルを越える巨大な骨製の塔であり、それに宿った地球上で最も強大な神格だった。
元々はライオネルが地上で研究するために作った恐竜の骨によって建てられた建築物であったが、それが長い時を経て恐竜達の畏敬を集めるうちに、神となった。
ライオネルが作成したいくつかの魔導書を読破しており、無尽蔵な魔力によって魔法を扱うこともできる。
しかし、地上の全生命の信仰を一身に受け、神力によるあらゆる力の行使が可能であった彼女にはさして重要なものでもなかったらしい。
地球へ飛来した巨大隕石を防ぐために塔である自身を大地から引き抜き、金と銀の目を持つ骨の白龍となって隕石と相打ち。地球を破滅から守り抜いた。
趣味は歌を聞くことと歌を歌うこと。
【サリエル】
「倒れ逝くその時まで、私は彼女の盾になろう」
:通称:死の天使
:種族:神族
:能力:月を司る能力
:概要:
長い銀髪に血色の悪い色白の肌、純白の六枚羽を持つ女天使。青くゆったりとした衣服を愛用しており、大抵は生命の杖と呼ばれる大きな杖を手にしている。
邪眼と呼ばれる特殊な目を持っており、視界内のものを石化、あるいは幻惑させることができる。視程も長大であり、魔界は常に彼女によって監視されている。
かつては天界における非常に高位の男性の大天使であったが、下位の女司祭に惚れて心を許すうちに、管理を任されていた魔法の神秘を不意とはいえ漏洩してしまう。
許されざる失態を犯したサリエルは天使長のメタトロンによって姿を女性に変えられ、翼の飛行能力を奪われ、堕天させられた。
堕天後はライオネルの誘いもあり魔界の住人として移住、魔界の監視と警備を行っている。
趣味は魔界警備の仕事と魔法、能力の修練。
【
「私はただ、この遠き場所から、どうにかサリエル様を救いたかっただけ」
:通称:月の頭脳、月の賢者
:種族:神族
:能力:賢くある能力
:概要:
長い銀髪を背中で三つ編みにまとめている。普段は青と赤の生地を用いた服装を好んでいる。
天界におけるひとつの勢力である高天原の女司祭、あるいは賢者として活動していた女性神族で、その極めて優れた頭脳により、実質高天原の運営を担っていた。
サリエルの不慮によって“新月の書”を僅かに読んでしまい、月の魔力と魔法に関する理解を獲得した。
月の秘密の漏洩の罰を受けたサリエルを探すために長きに渡って地上を捜索するなど、サリエルに対して一途な思いを寄せている。
月の公転を操作、天体の魔力を歪めたことでライオネルの怒りに触れ、騒動の後は月の永遠の守護や地上での生活を命じられている。
現在は共に地上への追放についてきた蓬莱山 輝夜と共に地上にいる。
趣味は仕事と研究。
【メタトロン】
「いかにも、私はヨウェンでもある。ミトでもあり、ヨウェンでもあり、ミトラでもあり……またメタトロンでもある」
:通称:膨大
:種族:神族
:能力:あらゆるものになる能力
:概要:
一定の姿を持たず、常に様々な外観で活動しているが、最も純粋なメタトロンとしての姿は純白の翼を無数に生やした球体であると考えられている。
様々な姿に変化することが可能であり、他者を変容させる能力にも長けている。その性質から天界において早期に多数の眷属を生み出すことに成功し、一大勢力を築き上げた。
天界でも非常に高貴とされる一族の長であり、神の代弁者、あるいは神そのものとして讃えられることも多い。
天界において高水準の地位を確立してからはほとんど姿を現さなくなったが、その影響力は人間による信仰の時代が来てもなお薄れることはない。
趣味は本による記録と成りすましによる悪戯。
【クベーラ】
「理解できぬならば、学べば良い。魔界を知ることは魔界から身を守ることにもなるが、利はそれだけではない。魔界の動きを予測できれば、誰よりも早く大きな利を掌握できる」
:通称:毘沙門天
:種族:神族
:能力:財宝を集める能力
:概要:
堀の深い猛々しい顔立ちと、屈強な肉体を持った中年の男性のように見える。時代によって服装をまめにかえており、現在は毘沙門天とほぼ同じ風貌を好んでいる。
天界において様々な物品を扱う商人として活動しており、時には天界の外、地獄や魔界、あるいは地上にさえも赴くことがある。
かつてはカンテラだった宝塔により魔力を圧縮させることで、比較的早期に魔界の扉をこじ開けることに成功している。魔界とも通商を結んでおり、定期的に様々な商談を持ちかけるためにやってくる。
人間の登場により信仰に依る力の強化は多くの神族達にとって即断し難い新たな気風であったが、クベーラは早期に実践し、神格を売り込むことで盤石な地位を築き上げた。
趣味は財宝収集。
【オーレウス】
「まぁ、死ぬ。しかしそれだけじゃ。確かにそれは恐ろしい。しかし、我々は心のどこかで、それを受け入れてもいるのじゃよ」
:通称:最初のオーレウス
:種族:神族
:能力:魔法を扱う能力
:概要:
癖の強い白髪と豊かな髭を持った、老いた男性のように見える。質素なローブを愛用しており、色は概ね草木か茜が多い。
かつては天界の神族として暮らしていたが、研究していた魔術が“あるまじきもの”であるとされ、地上へやってきた。
清浄な天界とは異なり、穢れで溢れる地上世界は無防備な神族を老いさせ、オーレウス本人もその影響から逃れられなかった。
オーレウスは老化対策として、自身の記憶と引き換えに穢れの影響をかき消す“研忘の加護”を自らにかけ老衰の難を逃れたが、それは自らの魔法知識をゆっくりと蝕むものでもあった。
記憶と知識を失う苦悩に苛まれていた時期さえも忘却した頃、彼は愛する女性と出会うことで、その尊い記憶を失うまいと自らの“研忘の加護”を解除する。
それによって彼は寿命を迎えたが、それまでの間は記憶力を取り戻した優秀な頭脳で里を発展させ続け、愛する人々の記憶を忘れることもなかった。
趣味は調剤と採集。
【コンガラ】
「我々はそうすると決めたのです。それまでは、座し続けると。故に、完遂まで地獄は続けられる」
:通称:矜羯羅童子
:種族:神族
:能力:穢れもろとも焼き祓う能力
:概要:
長い黒髪を結い上げた、額に赤い一本角を生やした美男子のように見える。赤と白の和装のような衣類を着込んでおり、常に宝剣を携えている。
明王に仕える童子の一人であり、地獄の一区画の運営を補佐する役目を与えられた。
地上に蔓延する穢れを抑制、最終的には消滅させるために立ち上げられた地獄のプロジェクトに深く心酔しており、地獄のためならばあらゆる手段を厭わない。
一時期魔界に存在する穢れを祓うために立ち入ったが、神綺とサリエルによって撃退された。以降は魔界との関わりに消極的となっている。
幽体化することで物理的な攻撃のほとんどを無効化できる他、炎と変じることにより身に降りかかる災厄を祓うこともできる。
趣味は穢れの浄化と瞑想。
【蓬莱山 輝夜】
「本当にあの閉鎖的な月から枝を取り寄せたのだとしたら……あらまあ、それは凄いことだわね」
:通称:蓬莱山の姫、永遠の月の姫
:種族:神族
:能力:永遠と須臾を操る能力
:概要:
この世のものとは思えない美貌をもった、非常に麗しい少女のように見える。長い黒髪に白い肌。赤いローブを加工して作ったスカートを愛用し、上はピンク色のブラウスを着ることが多い。
元々はオーレウスたち堕天した神族の住処であった孤島が、ライオネルの結界によって蓬莱の樹木ごと封じられた際、長い年月を経て内部の霊魂が清らかに磨かれ、集積することで発現した神族であると考えられている。
他の神族以上に純粋な霊魂を持ち、そのため極めて特殊かつ強力な能力を行使することが可能。だが、本人の気質からそれが振るわれることはほとんどない。
閉ざされた蓬莱山で蓬莱の実を集める悠々自適な暮らしを満喫していたところ、島を訪れた永琳によって天界の高天原へ招待され、一足飛びに高貴な姫としての地位を確立した。
その後は高天原が月に移住したが、禁忌とされる蓬莱の薬をうっかり服用した大罪によって再び地上、日本へ追放された。現在は竹林にて、迎えにきたらしい永琳と共に隠れ住んでいる。
趣味は蒐集とお喋り。
【
「私は、運ばなくてはならない。届けなくてはならない。この骨を。この遺骸を。“あの人”の元へ」
:通称:紅き竜の末裔
:種族:魔族/神族/竜
:能力:氣を操る能力
:概要:
鮮やかな紅色の長髪を持ち、強い意志を目に宿した女性。質素な衣類を身に纏っており、見た目にはほとんど頓着していないように見える。
氣と自称するエネルギーを操る力を持ち、様々な物体の強化、保護、破壊に利用している。中でも保護の波長の操作に優れており、自身のほぼ完璧な延命から物品の保全を並行して行うことも可能。
かつてはアマノを守護し、骨を運ぶ役目を与えられた十七番目の紅いドラゴンであったが、地上で死亡。その後ドラゴンの霊魂と念から生み出された魔族が彼女である。
魔族として生まれた彼女は傍らにあったかつての自らの遺骸を何者かに届けることを宿命と理解していたが、何者に、どこに届ければいいのかがわからなかった。
やがて地上の旅に限界を覚え、最後の望みとして魔界へやってきた際、神綺とライオネルの手助けにより、自身の来歴と使命を思い出したのだった。
現在ではアマノの残滓が残っているであろう法界にて、小さく組み上げた骨の塔の前に座し、祈りを捧げ続けている。
趣味は昼寝と瞑想。
【
「そう……貴女の想像通り、ここは私の真の住処よ。何百年も前から作り続け、五十年程前から動き続けている……私の“毒の巣”」
:通称:毒鳥、忌まわしき緑の毒鳥
:種族:魔族
:能力:毒を注ぎ込む能力
:概要:
鮮やかな緑の長髪、金色の瞳、白い鳥の翼を背に生やした、一見すると天使のようにも見える美しき女性。
ただしその白い翼は擬態であり、実際の色は髪と同じ鮮やかな緑色を呈している。感情が昂ると爪の色も緑色に変色する。
かつては地上の魔族の中でも強力な毒を操る術に長けていた魔族の一種。爪や翼から発せられる毒は生命体はおろか無機物さえも破壊する程の侵食性を持っている。
一撃でも与えればほとんどの場合で相手を殺害できるその能力故に、魔族だけでなく様々な種族から恐れられていたが、臆病な彼女は自身以外にも強力な魔族が蔓延る地上世界での暮らしにうんざりしていた。
魔界へ移住する機会を得た後は、魔界辺境のクロワリアにて善良な魔族を装い、自らの力を高めるために緩やかな乗っ取り計画を進行させていた。
しかし紅と出会うことで計画は露見し、紅を口封じのために殺そうとするも反撃にあって殺害された。
現在はわずかに残留した霊魂と身体を元に再構築され、能力も記憶も全く別物の存在として、クロワリアで活動している。
趣味は毒の抽出と濃縮、死亡後の別存在の趣味は料理と煉瓦造り。
【小悪魔】
「できればもっともっと、多くの悪魔に、魔都に住んで欲しいなと思います」
:通称:紅魔館の主、悪魔の統括者
:種族:魔族/魔人/悪魔
:能力:位階を司る能力
:概要:
紅の長髪、背中と側頭部に黒いコウモリ・あるいはドラゴンの翼のような羽をつけた、気弱だが真面目そうな少女のように見える。
OLが身につけるようなスーツスカート、あるいは露出の少ない赤あるいは黒のワンピースを好んで着用している。
小悪魔と呼ばれる彼女は魔都パンデモニウムの中心部に位置する紅魔館の主であり、魔都全域や魔界外に存在する悪魔の位階を管理する立場にある悪魔である。
魔都の法に則ってあらゆる悪魔を下層送りにする権限を有しており、実質全ての悪魔は彼女に逆らうことはできない。
元々は紅を元にして生み出された魔人であり、魔族的、魔人的性質の両方を持ち合わせている上、後天的に悪魔としての力を付随されたことで、様々な面で珍しい能力や気質を有している。
性格は非常に穏やかで、自身の元となった紅を姉あるいは母のように慕い、尊敬している。
現在では悪魔の管理業務が少なくなったため、小悪魔は一人の悪魔として人間に召喚され、地上界の業務に携わっていることが多い。
趣味は読書と整理整頓。
【半透明の少女 A】
「―――」
:通称:?
:種族:?
:能力:?
:概要:
その全身は半透明であり、金髪の西洋人らしき成人前の女性、あるいは少女であるように見える。服装は近代的な人間の女性に近いように見える。
触れることや干渉することは難しく、発声を含め音によるコミュニケーションも取れないことから、視覚に訴えるものでしか意思疎通ができない。
ライオネルがブックシェルフにて遭遇した際、彼女は一人であり、何故自分がここにいるのかを理解している様子ではなかった。
また、本人は自身が現代よりも先の日本からやってきたと主張している。
そういった自己紹介以外のコミュニケーションはほとんどなく、謎に包まれた存在である。
【半透明の少女 B】
「―――」
:通称:?
:種族:?
:能力:?
:概要:
その全身は半透明であり、黒髪の日本人らしき成人前の女性、あるいは少女であるように見える。服装は近代的な人間の女性に近いように見える。
触れることや干渉することは難しく、発声を含め音によるコミュニケーションも取れないことから、視覚に訴えるものでしか意思疎通ができない。
半透明の少女Aと共に、ライオネルの前に手で目隠しをされて現れた。少女Aによって目が塞がれているが、本人は周囲の状況をしっかりと認識できているらしい。
それ以外のことはほとんど判明しておらず、謎が多い。
【アリス・マーガトロイド】
「頑張って私も、ウントインゲさんのような素敵な魔法使いになろう」
:通称:ブクレシュティの小さなお手伝い、クステイアの人形遣い
:種族:魔法使い/人間
:能力:人形を操る能力
:概要:
ミドルカットの金髪に紅いリボンの飾りをつけた少女のように見える。青系のワンピースやスカートを愛用し、上から白いケープを羽織ることが多い。
飾りの多い少女趣味な見た目を好んでおり、自分以外にも、自作の人形などでもその傾向は見て取れる。
かつてはルーマニアに暮らす少女だったが、親から捨てられ癲狂院に入れられた後、施設から脱走したところを魔法使いのウントインゲに拾われる。
“生命の書”を読んでいる最中、事故によって過去の魔界へと引きずり込まれ、そこで多難な魔法使いとしての人生を歩む決心を固めた。
魔力の糸によって自作人形を操作することを得意としており、魔界のクステイアにおけるゴーレムの試合では良い成績を収めている。
また最近ではゴーレムの発展形として完全な独立行動人形を作り出すべく、研究と人形の開発に没頭しているらしい。
趣味は人形の服作りと人形劇。
【因幡てゐ】
「長生きの秘訣ってのは要するに、やばいと思ったらすぐ逃げること!」
:通称:?
:種族:?
:能力:人を幸運にする能力
:概要:
幼い少女の姿であり、頭に白いウサギの耳を生やしている存在。
地上で暮らしている自称長生きな妖怪うさぎ。
未来のアリスによって幻視されていたところを、幸運の能力によって監視者の運命をずらし、視線を振り払うことにより、回避に成功した。
その後ライオネルによって会話を試みられるが、すぐさま逃走する。現在の行方などは不明。
【ウントインゲ】
「そうね……魔法使いを名乗るにはまだまだだけど、魔法使いの弟子くらいなら、名乗っても良いかもね」
:通称:高名なる魔女、エレンの弟子
:種族:人間/魔法使い
:能力:魔法を扱う能力
:概要:
色素の抜けた長髪を三つ編みにしてまとめている、褐色肌の麗しい女性のように見える。ゆったりとした大きめのローブを着込むことが多い。
各種基礎的なものに加え、ブリテンに纏わる古典的な魔法を修めており、魔法使いとしては非常に長命とされている。限定的なゴーレムの運用から製薬に至るまで、多様な生活に根ざした魔法を使用できる。
エレンとメルランを師に持ち、両者から高度な魔法の手ほどきを受けている。何人か弟子をとっていた過去もあり、その名は魔法界において有名。
かつては好奇心が人一倍に旺盛なだけの凡庸な少女であったが、死を顧みない冒険の果てに、不老の魔法使いへと至る。
趣味は道を覚えることと雑学の蒐集。
【マーカス・バオアー・オーレウス】
「さて、こんな所で立ち話もなんだ。魔法使い同士、積もる話もあるだろう。茶と焼き菓子を用意するから、ついてきてくれ」
:通称:森の賢者、深緑の魔法使い
:種族:人間/魔法使い
:能力:魔法を扱う能力
:概要:
癖のある金髪と細く理知的な目が特徴的な、初老の男性のように見える。流木から削り出した簡素な杖と大判の魔導書をよく持ち歩いている。
オーレウスの一族の一人であり、魔法的に不老となった、いわゆる魔法使いと称されるであろう人間。神族の血が残っており、魔法への適性は高い。
様々な魔法を習得しているが、中でも自然に即した魔法に関しては体系の異なる仙術以上の理解があり、限定的な分野においては彼を越える魔法使いはオーレウスの中でもほとんど存在しない。
妻子を持たないが、姪にエレン・ふわふわ頭・オーレウスを持ち、彼女を特に実の娘のように気にかけている。
人間社会へ積極的に関わろうとしない性格ではあるものの、排他的ということでもなく、目についた人間を手助けする程度には情に篤い。
趣味は園芸。
【
「命さえあれば、二人であれば……それで大丈夫なのだと」
:通称:大羿
:種族:神族
:能力:星すらも撃ち抜く能力
:概要:
中華風の赤い衣を纏った、豊かな髭が特徴的な中年男性のように見える。背中には大きな弓を背負っている。
天界で暮らしていた神族であり、地上のために様々な魔族を討ち倒していたが、ある事故をきっかけに妻である嫦娥共々天界を追放された。
地上にて悪しき魔族を討伐しつつ二人で睦まじく生活していたが、ある日迷い込んだ島にて神格の高い女神と遭遇する。
蓬莱の薬と呼ばれる不老不死の薬を受け取った彼は嫦娥と共に飲もうと考えたが、嫦娥は一人で蓬莱の薬を飲み干し、強固な不老不死を獲得。羿を地上に置き去りにし、一人月へと亡命した。
その後彼は半死半生の身となるが、無事に快復。妻との別れを悲しみつつも、その短い一生を終えるまでの間に様々な偉業を遺したのだった。
趣味は釣り。
【ルイズ】
「ふふっ。……そうよね、嫌いになるわけがないわ。ここはとっても、美しい場所なんですもの」
:通称:魔界旅行記の著者、旅行者
:種族:魔人
:能力:あるものでなんとかする能力
:概要:
水兵服に似た白い衣服を着用した、大人びた少女のように見える。金髪を肩で二つおさげにし、白いつば広帽を被っている。
神綺によって魔界に生み出された魔人の一人。旅行や観光を好み、トランクひとつでどこへでも出かけ、旅行記として記録する。
魔界旅行記という著書を出版しており、魔界における最も人気の旅行本として親しまれているが、そこまでの反響を及ぼすとは本人も思っていなかった。
旅を続ける内に魔法を含む様々な技能を習得し、魔界の中央や端を目指す冒険をも完遂するなど、魔人の中でも突出した実績を持つ。
外からやってきた人間、アリスの魔法教育を受け持った後、その報酬として地球を観光する権利を獲得した。
現在も丸い地球のどこかをさまよい歩き、小さなメモにささやかな感動を記録し続けている。
趣味は旅行。
【エレン・ふわふわ頭・オーレウス】
「もし私が赤いリボンをつけたら、似合うかしら?」
:通称:庵の魔法使い
:種族:人間、魔法使い
:能力:魔法を扱う能力、魔法を使うとパチパチする能力、すぐにぽろぽろ物忘れする能力
:概要:
ふわふわした金の長髪を持つ少女のように見える。地味な草花染のスカートあるいはワンピースに、赤あるいは茜色に染めた簡素なチュニックを愛用している。
オーレウスの一族の一人であり、“研忘の加護”によって不老を得た魔法使い。腕前は非常に優秀であるものの、物忘れと楽天的な性格のせいで抜けたところがある。
常に傍らに猫の使い魔を有しており、簡単な仕事を与えている。自分では普段はほとんど魔法を使わず、使ったとしても触媒魔法を多用する傾向にある。
大抵は人間の文化圏で魔法の店を開いており、近隣住民や領主に上質な薬などを提供している。またそれにかこつけて若い男に擦り寄ることが多いが、恋が実ることは全く無い。
最近ではウントインゲを弟子に持っていたが、それ以前にも弟子をもっていたかどうかは不明。遠い過去のことは本人でさえも覚えていない。
趣味は男漁り。
【
「この恐ろしさは以前にも……確か、あれは、私達が月にやってきた時の……」
:通称:菊理、接続の神
:種族:神族
:能力:空間と空間を接続する能力
:概要:
大きな銅鏡を常に手放さない。緩やかに波打つ黒髪が特徴的な、美しい女神のように見える。
銅鏡によって様々な物や生命を移動させることができ、その先は地獄を含めた簡単な異界から地上のどこかに至るまで様々。地上と月、あるいは更なる別の場所を繋ぐことのできる数少ない神族。
月の都において優秀な補佐官であったが、大異変の際にライオネルによって身体と魂を引き裂かれ、能力の一部とそれまでの自我を失う。
“逃れ得ぬ裁断”によって弾き飛ばされた魂は不完全な銅鏡の神族として実体を結び、自己の能力によって地上や地獄をさまよい、不安定に転移するだけの存在へと成り果てた。
今現在では地獄の神族達によって菊理の銅鏡が発見、保護され、安全な場所で丁重に管理されている。
趣味は詩。
【
「我が名は天探女! たとえ呪言を紡げずとも、この名において貴様の行く末を呪ってやる!」
:通称:予言を紡ぐ女神
:種族:神族
:能力:言葉によって運命を矯正する能力
:概要:
鳥のような二枚の翼を背中に生やした、銀髪の麗しい女神のように見える。
紡ぐ言葉が力を持ち、強い影響力を宿すという珍しい能力を持つ。相手によって打ち消されるか弱められる場合もあるため、真正面から言葉を放つことはほとんどない。
月の都において、地球からやってきたライオネルを迎撃するために動いたが、“逃れ得ぬ裁断”によって魂ごと身体を引き裂かれ、自身の一部を地球へと弾き飛ばされる。
かつての記憶や自我は掠れ、身体は縮み、能力は変容し、翼は一枚になったが、それでも神族としての役目を果たすべく、現在は静かな努力を続けている。
趣味は彫金、彫刻。
【ヘカーティア・ラピスラズリ】
「……そう。ありがとうございます。あなたのおかげで月に乗り込む手間が省けました」
:通称:地獄の女神
:種族:神族
:能力:三つの身体を持つ能力
:概要:
黒いキトンを身に纏った女神のように見える。青あるいは黄、あるいは赤色のセミロングの髪を持つ。三種類の天体を模した球体を自身の周りに浮かべている。
様々なものを司る女神であり、その中でも特に地獄との縁が深い。影響範囲が広いために、自身の弱体化に関わる存在の出現にはかなり敏感。
地獄の闇を深める太陽の眷属を羿が射殺したことで、主犯である羿とその妻である嫦娥をそこそこ恨んでいた。
その来歴は神族としても古く、自分の敵と思えるものには容赦なく手を下す性格から、様々な存在から恐れられている。
趣味は流行の先取り。
【嫦娥】
「それが……地上に夫を遺して生にしがみついた、私への罰なのでしょうから」
:通称:月の女神
:種族:神族/?
:能力:月を司る能力
:概要:
血色の悪い肌と、絹のような艶やかな黒髪が特徴的な若い女性の女神のように見える。
元々は天界を追放された神族であり、地上で夫である羿と共に暮らしていたが、あることをきっかけに夫を裏切り、一人月へと亡命する。
しかし月では幽閉生活を余儀なくされ、月の操作のために能力を利用されてしまう。
月の大異変から間もなくしてライオネルの“裁断”によって魂を弾かれ、魂のほとんどを地上へと散らし、肉体は生命反応があるだけの遺骸と成り果てた。
趣味はなし。
【
「こんなことが……許されるとでも……!」
:通称:依姫
:種族:神族
:能力:依代となる能力
:概要:
気品のある仕立ての良いシャツとスカートを着用している。薄紫色の長い髪をポニーテールに纏め上げた少女のように見える。
月の都で暮らす高天原の神族であり、主に地上の穢れに対抗するため、姉の豊姫とともに都の警護を任されている。
自身に神の力の片鱗を宿すことができ、実質高天原のほぼ全ての神の能力を扱うことができる。
趣味は部下の教導。
【エリス】
「ううう……いつか絶対殺してやるぅ……」
:通称:無邪気な悪魔
:種族:悪魔
:能力:翻る能力
:概要:
コウモリのような翼を持つ。長い金髪に赤いリボンを飾った、幼い少女のように見える。
魔界のパンデモニウムで暮らしていた高位の悪魔であったが、現在はサリエルの部下として活動し始めた。
魔界中央部のドラゴンに目をつけられないように、エンデヴィナ周辺の警護を続けている。
趣味は意味のない嘘をつくこと。
【夢月】
「ここは私とお姉ちゃんで創り上げた、混濁した幻覚と虚ろな悪夢が集まる楽しい世界」
:通称:夢幻の姉妹
:種族:悪魔
:能力:夢を弄くり回す能力
:概要:
メイド服のような可愛らしい装いの、純粋そうな金髪の少女のように見える。
見た目こそ可憐であるが、その中身は魔都でも指折りの危険な悪魔であり、夢幻の姉妹として恐れられている。
夢を操ることができ、他人の異界へ踏み込むことも可能。ただしそれ以上に地の力が強力。
何者も恐れておらず、姉の幻月と共に自分たちだけの世界を創ろうと画策を続けている。
趣味はあらゆる悪行とお茶。
【幻月】
「ここは私と夢月で創り上げた、夢と幻が渦巻く世界」
:通称:夢幻の姉妹
:種族:悪魔
:能力:幻を引っ掻き回す能力
:概要:
いくつかのリボンで彩られた可愛らしい装いの、背中に純白の翼を生やした天使の少女のように見える。
見た目こそ可憐であるが、その中身は魔都でも指折りの危険な悪魔であり、夢幻の姉妹として恐れられている。
幻を操ることができ、他人を意図的に自分達の領域へと誘い込むことができる。ただしそれ以上に地の力が強力。
何者も恐れておらず、妹の夢月と共に自分たちだけの世界を創ろうと画策を続けている。
趣味はあらゆる悪行とお菓子作り。
【レミリア・スカーレット】
「?」
:通称:?
:種族:悪魔/吸血鬼
:能力:?
:概要:?
【パチュリー・ノーレッジ】
「?」
:通称:?
:種族:人間/魔法使い
:能力:?
:概要:?
【サラ】
「……ルイズさんは、今回……世界の果てに、行かれたんですよね」
:通称:ぼんやりのサラ
:種族:魔人
:能力:魔法陣を用いてようやく魔法を扱える能力
:概要:
赤いワンピースの上に白いケープあるいはショールを羽織ることが多い。薄紫の髪をサイドテールで括った少女のように見える。
どこにでもいる魔人の一人であり、基礎的な魔法程度であれば使えるものの、強くなることに関してはほとんど関心がない。
魔界旅行記を執筆したルイズを尊敬しており、その影響からかちょっとしたツアーなどに参加するようになった。
今はたまに魔法の勉強にも力を入れているが、そこまで乗り気ではないらしい。
趣味は読書。
【
「苦しい。苦しいぞ。なんたる重圧よ。我が身がこれほどまでに苛まれるとは……」
:通称:贔屓
:種族:魔族、神族、竜
:能力:重きを背負う能力
:概要:
甲羅に莫大な体積と質量の鉱物を積み上げた、巨大な亀のように見える。
背中に様々なものを乗せ、地上をゆっくりと徘徊することを行動原理とする巨大な魔族。
重きものを背負うことを好み、奪われることに激しく憤る本能を持つ。荷物を運ぶ宿命を確信しているが、その理由などは一切自覚していないし、既に希薄となっている。
害意はほとんど無いものの、遅くとも妨げることの敵わない移動自体が危険視されたため、地上の人間、とりわけ仙人たちの力によって法界へと封印された。
趣味は天を見上げ陽を浴びること。
【
「自分の手足を喧嘩させるほど無意味なことも無いでしょう」
:通称:厩戸王、聖徳太子
:種族:人間
:能力:十人の話を同時に聞く事が出来る能力
:概要:
当時の大和における一般的な豪族の少年であるかのように見える。
普段は男を装っているが、実際は女性。少しでも強い実権を握るべく、本人の意志を含む様々な思惑から男を装い続けている。
為政者に相応しい強大なカリスマ性を持ち、また人の心を断片的に聞きとる稀有な能力を持っている。
道半ばで原因不明の死を遂げたかのように思われている。
趣味は問答。
【
「?」
:通称:?
:種族:人間
:能力:?
:概要:
豊聡耳神子の偽装の妻としての役目を請け負った女性。
道半ばで原因不明の死を遂げたかのように思われている。
【
「?」
:通称:?
:種族:人間/神族
:能力:?
:概要:?
物部氏を裏切り、蘇我氏側についた女性。
物部との戦いを終えた後には、豊聡耳神子に仕えていたらしい。
道半ばで原因不明の死を遂げたかのように思われている。
【
「仏教の世に、神は要らぬ。無駄な信仰を集める神は不要だろう?」
:通称:白の剣闘士、忌まわしき白い狩人、河勝
:種族:神族、人間
:能力:神を討ち神をも越える能力
:概要:
白い肌に銀髪、女性のように細い身体を持ち、顔を仮面で隠してはいるものの美しい若い男性のように見える。靴はグラディエーターサンダルを、武器は戟を好む。
元は古代ローマで生まれた孤児であったが、人の枠を逸脱した力により、一時期は闘士として興行を沸かせていた。
その後は長き奴隷生活を経て主人を失い放浪、士官と出奔を重ね、長い長い旅路の果てに国外への亡命を目論む秦氏に便乗し、大和へと流れ着く。
尋常ならざる才覚を豊聡耳神子に見初められ、仕官。河勝自身も神子の類まれなる政治能力に心酔し、大和を最後の地として決心を固めた。
最後の主君が亡くなった後も、国難を感じ取ってはそれを解決すべく積極的に動くほどの忠誠心を持っている。
常世神によって神としての格を移譲された後は、わざと自分自身の悪評を広めて人心を突き放し神格を貶めた上、虚舟に乗って行方を眩ませた。
趣味は仮面作り。
【物部守屋】
「……面白い。こいよ、猿野郎」
:通称:守屋
:種族:人間/神族
:能力:?
:概要:
和装に身を包んだ、非常に大柄で屈強そうな男性のように見える。
弓の名手であり、鉄製の矢を十全に撃ち放つという人間離れした力を持っている。実際、その身は少なからず神族としての力に溢れている。
物部氏の長であり、国教を巡って蘇我氏と争ったが、敗北し秦河勝によって首を落とされた。
趣味は狩猟。
【チルノ】
「うおー! どけどけー! 一番最強なのはこのあたいだぞー!」
:通称:氷の妖精
:種族:妖精
:能力:冷気を操る能力
:概要:
背中に氷のような羽をもち、青いワンピースに水色のセミショートヘアーの少女のように見える。
冷気や氷を操る能力を持ち、その力は妖精でありながら明らかに他を卓越しているかのように思われる。
元々いた大陸が退屈であったために風に乗って移住、
物忘れが激しいために人の名前もろくに覚えられないが、どうにか秦河勝という漢字の並びだけは覚えることに成功している。
趣味はとりあえず何かを凍らせること。
【
「ええ。愚かです。とても……強く、そして同じくらい愚かな人でした」
:通称:青娥娘々
:種族:邪仙/仙人/人間
:能力:壁をすり抜けられる能力
:概要:
天女あるいは女神のような幻想的な衣に身を包んだ若き女性のように見える。表面上は常ににこやかな笑みを崩すことがない。
髪に挿した簪は
大陸において仙人を目指す者は多く、青娥もその一人だった。しかし大陸では自らの力を振るうには同業者が多かったため、術が発展途上である大和へとやってきた。
仙人は修行を積むことで天界へ至るとされているが、邪念の多い青娥は未だ地上を離れるつもりがないらしい。
趣味は人間観察。
【
「害虫を退けよ、常世神を崇めよ。さすれば、我らは……永遠の存在に至るのだ!」
:通称:常世神の教主
:種族:人間
:能力:なし
:概要:
著しく健康を害している、病人のようにやせ細った中年男性のように見える。
カルト教団、常世神を統べる教主として名を広めた男。教団における発言力は高く、神の代弁者の如き地位を盤石にしていた。
元々は平凡な役人の男で宗教にも特に熱心ではなかったが、ある日川辺で見つけた珍しい芋虫に触れた所、体内と魂に深く寄生され、事実上支配された。
それからは身に巣食った常世神の命令に従い続け、常世神を崇める教団の設立から扇動まで行わされ続けた。
寄生後は柑橘類や葉物しか胃が受け付けず、衰弱。最期は秦河勝によって首を落とされ、寄生した常世神によって魂を捕食された。
趣味は不明。
【
「蛹を破り、蝶は舞う……
:通称:常世神、紫燐冠する恐怖の大皇
:種族:神族、妖怪、虫
:能力:世界の裏側に嵐を起こす能力
:概要:
巨大な紫一色の翅を持ち、身体は青白く輝く手足の長い痩せた人形に見える。頭部は蝶で、額には鮮やかな紫冠を頂いている。
翅の羽ばたきはあらゆるものを吹き飛ばすことができ、物質的な世界においては近代の爆発物以上の威力を持つ。
次元を超えて吹き飛ばすことも可能で、他者を別の異界へ叩き込むことも、望むものを空間移動させることもできる。
元々は矮小な芋虫型の虫妖怪であり、地獄用の植物を保全するためだけに地獄へと移住させられた。
長く木の保全をし続けてきたが、ある時を境にいくつかの地獄が廃炉となり、神族たちから忘れ去られた皇紫は地獄に取り残されてしまった。
その後閉鎖された地獄に転移能力を持った銅鏡が迷い込み、力の巻き込みによって地上へと進出。地獄で蓄えた強い怨念に従い、人間の魂に寄生し、復讐のために神の中の神を目指すべく、自らの宗教を打ち立てた。
最終的に蝶として実体を持つ神へと至ったが、秦河勝に敗北。死の間際に自らの神格を能力によって河勝へ移し、河勝の名声の下に人々の記憶に刻まれ続けることを願って、消滅した。
趣味は神格の追求。
【メルラン】
「あなたにわかる、この気持ちが。雑多な魔法使いたちの、みじめさが」
:通称:マーリン
:種族:魔族/神族/魔法使い
:能力:魔法を扱う能力
:概要:
癖のある銀髪をサイドテールにした、常に笑顔を浮かべている少女のように見える。
地上の魔法使いとしては卓越した技量を持ち、生来の種族としての適性もあって、まず何者にも屈しないであろう実力を備えている。
“虹色の書”の様々な属性魔法を扱うことができ、その手腕はかつてブリテンの王をきまぐれに支援していた際にも発揮された。
皮肉やあざ笑うことを好み、他者の怒るさまや悔しがるさまを見ては楽しそうに嘲笑する。
“虹色の書”の他にも“生命の書”を持っていたが、そちらは弟子であるウントインゲに押し付けた。
趣味は相手の機嫌を損ねさせ、嗤うこと。
【
「
:通称:車持皇子
:種族:人間
:能力:なし
:概要:
高位の服に身を包んだ、慎重で理知的な成人男性のように見える。
国の権力の多くを掌握した人間であり、後の歴史を大きく動かす取り組みを数多く行った。
見目麗しい姫君を妻に迎えようと画策していたが、企てていた陰謀が露見され、頓挫。しかしその汚点は最大限隠され、表出しないようにされている。
一族の繁栄を臨み、自らの血族のみが国を主導することを企てているが、上手く事は運んでいない。
趣味は謀略を練ること。
【
「ありがとうございます。私は、急いでいるので……これで」
:通称:?
:種族:蓬莱人/人間
:能力:老いることも死ぬこともない能力
:概要:
真っ白な髪と赤い目をした、それ以外は一般的な、あるいは育ちの良さそうな少女のように見える。
蓬莱の薬とよばれる不老不死の薬を服薬しており、大抵のことでは老いることも死ぬこともない。
父親が恥をかかされたことに怒り、元凶たる輝夜を強く恨んでいる。
ある時妹紅は輝夜が遺した品を運ぶ男達の存在を知り、それを単身で追跡。富士山中にて隙を見て薬を強奪し、勢いで全てを呷ってしまい、不老不死の身となった。
趣味は不明。