【カオ転三次】雑多な黒札や現地民の短編集   作:名無しのレイ

5 / 11
どちらに掲載しようかと思いましたが、とりあえずこちらで。
うーん、今回は貞操観念の低さが標準より低めかな……?(そうか?)


旧只見町世界樹シェルターのエルフたち。

 ──旧只見町世界樹シェルター。

 かつて、終末後、地球と魔界が融合した際に、魔界先住民であるエルフと妖怪たちが居住権を巡り戦い、その和解条件*1として黒札たちから供給された巨大な『世界樹』*2によって、エルフたちはその木々の幹を掘りぬいて安全なシェルターを作り上げていた。

 世界樹が発する防御結界に加え、世界樹内を掘りぬいて作られた独自のシェルターは、その辺のシェルターより遥かに強靭である。そしてそこに拠点を構えているのは『妖精エルフ』*3たちである。

 北欧神話における彼らは本来、自然と豊かさを司る小神族であり妖精でもあり、ギリシャ・ローマ神話におけるニンフに近しい存在であり、人間と神々との中間的存在である。

 

 簡易シキガミ並みの強さを誇る集団である彼女たちは、人間たちと親和性を持ち、人間たちから好まれる外見をしているため、自然に魔界地球にやってきた人間たちと親しくなるのは当然だった。

 そして、このシェルターでは他所のシェルターからは無駄、厄介者扱いされた40代から100代の中年から老年までの非覚醒者たちを庇護する形で動いていた。

 何故かわからないが、このシェルターではそういった非覚醒男性を積極的に受け入れていることで有名だったのだ。口の悪い人間たちは『姨捨山』『老人捨て山』などと揶揄されることもある。

 

 ともあれ、そんな彼らを出迎えるのはガイア連合のシキガミ用のお下がり霊服……いわゆる『制服』に身を包んだ長老エルフ*4だった。胸元が大きく開かれ、超ミニスカで足をむき出しにしている制服を纏いながら優雅に椅子に腰かけている美麗なエルフ長老に、男性たちが見とれるのは当然だろう。

 

「ようこそ、ワシらが世界樹シェルターへ。我らエルフは人間たちと近しい種族。お主たちを痛みつける事などせずきちんと庇護することを約束しよう。さあ、穏やかに暮らすがいい」

 

 その長老エルフの言葉に、他のシェルターで「不要」とされて追い出された人間たちは、滂沱の涙を流しながら大人しく庇護を受けることになった。

 ……だが、彼らが立ち去った後で、制服を纏った長老エルフはその美麗な顔をにへら、と崩して到底エルフとは思えない好色な笑みを浮かべながら涎を拭った。

 

「うへへへ……人間どもの中でも40から100歳のピチピチの若者たちはいいのう。何で人間は100歳ぐらいになるとヨボヨボになるのじゃ。ちょうどいい年齢じゃろうに」

 

 そう、普通の人間たちからすれば中年や初老の男性たちではあるが、エルフたちからすれば、その程度の年齢の男性こそはただの『適齢期』にしか見えない。特に長老エルフはそれら『適齢期』の男性を何人でも囲う気満々だった。いわゆる『逆ハーレム』という奴だ。未覚醒者の男性たちはきちんと保護されて、美人なエルフたちと仲良くなる。エルフは『適齢期』の男性たちを囲って幸せになれる。お互いウィンウインだなヨシ!! 

 そんな長老エルフを、エルフの副官はジト目で睨みつけていた。

 

「長老、今何歳でしたっけ?」

 

2000歳じゃな!100歳まではワシにとって少年!!1000歳でやっと中年なのでセーフ!! 500歳程度でマナが腐ってる? ふざけるでないわ!! まだまだワシはいける!! 出会う人間皆ワシに欲情してくれるもん!! 恐山支部の長老? は60代でもOKなどと言っていたらしいが……ふん! 60代などワシにとってショタ同然!! ワシからしたら人類皆ショタよ!! 時代は100歳オーバー!!」*5

 

 2000歳を超える長老エルフからすれば、100歳までの人間は皆揃って少年でしかない。そんな『適齢期』の『少年』たちを囲って逆ハーレムを作ることができるのだ。長老エルフが好色な笑みを浮かべても仕方ないだろう。

 そんな彼女に対して、副官エルフは胡乱な目をする。エルフからすれば『いい年をした老女が露出度の高い制服を身にまとって男漁りに発情している状態』にしか見えないのだ。それはドン引きされても全くおかしくないだろう。

 だが、エルフからしたら老人でも、外見しか見えない人間……未覚醒から見たら綺麗な美人にしか見えない。皆大喜びで長老エルフたちを慕ってくれるので、彼女からしたら大満足だった。*6

 

「ともかく、もっともっと山ほど人間をかき集め……ごほん、保護してくるのじゃ!!40代から100代のピチピチ若者逆ハーレム作りまくりじゃ!! 若い子たちの精気で若返るのじゃ!!」

 

 若返りの水? ただでさえ少年なのにこれ以上若返りさせてどうする! それよりも限界まで搾り取った後で薄めた世界樹のしずくやマッスルドリンコを飲ませたらセーフ!! 腹上死しても絶対に生き返らせるからセーフ!! 貴重なショタ人間どもを絶対に死なせるな!! がエルフたちの大半の考えである。(多分「老化」という概念をよく理解していない。もっと精気を搾り取れるとなったら若返りの水使ってくれるかも)

 

「……なんじゃその目は。お前たちにも若い子たちを供給しておろうが!! ワシだけ独占してないからセーフ!! 搾り取りすぎて死亡しても世界樹のしずくを使うのをワシが許可する!! 貴重なショタ人間どもを死なすでないぞ!!人間の男は皆揃ってショタ!!素晴らしい種族じゃのぉ!!」

 

「まあ……我々にもメリットはある……ありますからそれは受け入れましょう……ですが長老。その恰好どうにかならないんですか……?」

 

「はー!?⤴これは出会う人間出会う人間皆ワシに欲情してくれるナウでヤングで防御力も高いシキガミお下がり制服じゃぞ!? 人間たちも皆似合っていると言ってくれている!! 発情もハッスルもしてくれる!! 恥ずかしいことなど何もないっ!!」*7

 

そんな長老に対して、副官はさらに胡乱な目で長老を見るが、それに対して激しく彼女は反論する。

 

「何じゃその目は!!ワシは代価を払って【房中術】を習ったから人間たちとスケベ三昧じゃもん!!未覚醒者たちもスケベ部のハードコース……無理矢理【房中術】で霊的素質を引きずり出して覚醒させればよい!!それで腹上死してもパァン!しても精気搾り取りすぎてミイラになっても薄めた『世界樹のしずく』で生き返らせるからへーきへーき!!うへへ……若いショタたちと乱交ハードモードはたまらんのぅ……。」

 

 かつて三好ノアがそのシキガミにやられたように、レベル20とか30相手が未覚醒者に対して【房中術】(ハードモード)を行えば、覚醒する確率はかなり高い。そんな【強引な覚醒法】だと【房中術】で死なないよう【適応】するような【適性外の霊能】に目覚める可能性が高いと明言されている。*8

 ……だが、エルフ長老からすればそんなことは何も問題はない、と真顔で言うだろう。例え心臓が止まってもパァン!しても精気が干からびてミイラになっても、全て薄めた世界樹のしずくで無理矢理生き返らせるから問題なし!と考えるのは、やはり彼女たちも悪魔なのだろう。

 

「よし! 狩るぞ!ショタを!……じゃなかった人類を保護するぞ! 人間狩り……じゃなかった人間保護の始まりじゃ!狩った……もとい保護した人間は上げ膳に下げ膳で、おいしい物や精の付く物をたらふく食べさせていい暮らしをさせてやらないと、干からびるまで精気を搾り取れないからな!!

 

「長老。ちょくちょく本音出てます本音。」

 

 もっとも、実際に他シェルターに襲い掛かって人間狩りなどしたら、たちまちガイア連合から刺客が襲い掛かってきて、せっかくの大事な拠点&資産である世界樹シェルターも没収されてしまうので、そんなことはしない。

あくまで他シェルターから溢れた人間や避難民、あるいは他のシェルターに入りきらなかった人間たちをこちらに誘致する方向で動く予定である。

 

「くくく……世界樹のお陰で資産はいくらでもある!!全回復&死者蘇生の【世界樹のしずく】!!枝を切り取って木剣の形に加工した【世界樹の枝】……もとい【世界樹の枝剣】!!【世界樹の樹液】!!世界樹の樹表面を剥がして加工した【世界樹の皮鎧】!!どれもこれもガイア連合に売りつければいくらでも資産は手に入る!!この資産を使ってショタ人間保護じゃー!!」

 

「……そういえば、長老以前は1000歳のいい感じのイケメンヴァンパイアいる!!とか言ってませんでしたっけ?」

 

「黙れ!!あのクソヴァンパイアめ!!何が「腐りきったドブ川の血の匂いがする」だの「これは腐葉土とかそういうレベルじゃない。腐りきってる」だのクソみたいなこといいおって!!今度あったら殲滅してくれる!!……まあ、ヴァンパイアはワシより遥かに強いんじゃが。」*9

 

「ごほん、ともあれ、スケベ部で勉強したワシは人間たちがどうすれば発情するかもきちんと勉強しておる!!スケベ部のコネを使えばエロ衣装もエロ下着も山のように手に入る!!【房中術】の勉強のためにスケベ部に行かせるコネもある!!貴様らもいい思いをしたければワシに従え!!どうせ貴様らもショタ人間どもと交尾したいんじゃろうが!!お見通しじゃ!!」

 

 その長老の言葉に、副官エルフも渋々頷いた。

 

「……了解しました。他のエルフたちも皆、私が説得して抑え込みましょう。……ですから、まず真っ先に私に【房中術】の勉強と人間たちを数人【保護】して【管理】する許可を……。」

 

 その顔を赤くしながら言い放つ副官エルフの言葉に、にっこりと長老エルフは受託した。*10

 

 

*1
自作【カオ転三次】故郷防衛を頑張る俺たち「旧只見町世界樹シェルター」から

*2
「【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい」様の破魔ネキが作成した巨大な樹木

*3
真・女神転生2、LV26

*4
真・女神転生IMAGINE。Lv.31

*5
マナが腐ってるとか腐葉土の匂いがするとか、そんなレベルを遥かに超えていると思われる。

*6
なお 2000歳以上のエルフが制服を着て襲いかかってくる恐怖。

*7
人間からの視点であってエルフからの視点は……まあはい。

*8
小ネタ 黒札転生者のクズアニキと現地人弟のお話

*9
夜魔ヴァンパイアは真・女神転生2だとLV62とかなり強い。

*10
ついでにエロメイド服とエロ下着も与えてやるか!いやあワシってば部下思いじゃな!!




長老「きちんと人間たちにおいしいものをたくさん食べさせて、いい暮らしもさせて保護しているのでセーフ!!精気を干からびるまで搾り取るぐらいはセーフ!!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。