巨人が可哀想になる物語   作:桜散る度に増える社畜

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投稿しちゃいました(笑)


うるせぇ‼︎

エレンside

 

今回の作戦で一番活躍した。

それは間違いないはず。

それなのに手枷をして牢屋?

巫山戯てやがる。

ミカサやアルミン、ポウまでも牢屋に入れられた。

意味がわからない。

俺は巨人化したから理解は出来なくても納得は出来る。

俺以外は強いだけじゃん。

ミカサ達は何も悪い事も不安要素も無いじゃん。

ぶち切れたい。

内地の連中を血祭りに上げたい。

そんな事を考えてたらいきなり水をぶっかけられた。

睨み付けると内地の憲兵が震えながら怒鳴ってきた。

 

「何故、巨人である貴様がここに居るのか知らないが楽に死ねると思うなよ」

 

馬鹿が……

全ての敵意を水をぶっかけてきた奴にぶつける。

そしたら白眼を向いて気絶して失禁して脱糞した。

臭い。

 

「粋がるなよクソ雑魚が……」

 

「貴様…… 何をした⁉︎」

 

睨んで敵意をぶつけただけじゃん。

むしろ悪いのはメンタル弱いくせに喧嘩売ってきたこいつじゃん。

こっちの言い分を理解する気が無いくせに俺に聞いて来んなよ。

てなわけで無視。

無視すること30分、ドアが乱雑に開けられ眼鏡をかけた人が興奮しながら入ってきた。

檻の中に……

意味がわからん。

俺が怖いからこんな状況にしてるくせに上の人間は恐怖どころか好奇心で檻に入ってきた。

理解しろって方が無理だ。

 

「君が巨人になれる人間なんだよね?」

 

ニコニコしながら握手を求めてくるが俺はまだ混乱している。

理不尽に幼馴染みと別れさせられて拘束された上に牢屋入り……

それが終わったら水をぶっかけられて隊長らしき人が来たら握手を求められる。

誰か説明してくれ……

 

「名前を教え忘れてたね。 ハンジ・ゾエだ。 君をここから出す為にやってきたんだ」

 

この人の行動の意味はわからないけど助ける為に来てくれたのはわかった。

これが俺と調査兵団の出会いだった。

 

「君の師匠が拷問受ける事になってるらしいけど何か知ってる?」

 

印象は最悪だけどな。

拷問とか巫山戯てるにも程がある。

アルミンが聞いていたら暴走するだろうな。

 

side out

 

 

 

 

とりあえず拷問している君達に伝えたい。

何故なら痛くないから、苦しくないから。

 

「無駄な行動お疲れ様」

 

「なんなのお前⁉︎」

 

息を荒くしながら絶叫している連中。

床には壊れた拷問器具が転がっている。

ザマァ。

こいつらの独断で拷問を始めた時には呆れた。

更に拷問の意味が無いのに気付いた時は哀れに思った。

唯一効いたのがブレードである。

ちなみに寝ていて気が抜けていた時で起きたらまた効かなくなった。

寝ている時は鋼皮が出来無いらしい事がわかった。

起きてると無意識的に使うらしいが……

本当に自分が人間なのか悩む。

 

「せめて苦しめよ‼︎ なんで涼しい顔してんだよ‼︎」

 

知らんがな。

俺は何もしてないんだからお前らの責任だろ。

顔と名前覚えたから後でチクってやる。

 

「とりあえず喉乾いたから水をくれ」

 

「わかったよ。 お前に何やっても無駄なのがよくわかったから少しくらい要求を聞いてやるよ」

 

諦めの極地である。

おそらくこいつらの中では暴れないけど何をしても無意味な化け物になってるだろう。

最近の自分を鑑みると否定が出来無い。

 

「そういえばアニ嬢ちゃんとクリスタ嬢ちゃんはどうなった?」

 

「あー、あの目付きが悪いのと可愛い嬢ちゃんか。 聴取が終わったらすぐに解放されたぞ」

 

早く解放されてクリスタ嬢ちゃんとアニ嬢ちゃんに修行をつけたい。

あの子達は伸びるから見ていて楽しい。

そんな事を考えてたら調査兵団の奇行種ことハンジ・ゾエがきた。

俺は目を逸らさずに相手を見る。

ハンジ・ゾエも目を逸らさずに見てくる。

 

「解剖したい」

 

「第一声がそれか。 とりあえず返事は死ねと言っておこう」

 

お互いに本心が口から出る。

それにしたって解剖は酷い。

死ねってナチュラルに出る俺の口も酷いが……

 

「あはは、つい本心がポロッと出てしまったよ。 とりあえず私とミケは君をここから出しに来たんだがなんで拷問器具が壊れてるんだい?」

 

「誓ってもいいが俺は何もしてない」

 

指示なしに動いてすらない。

なんでストレスが酷い。

さっさと巨人と戦いたい。

そんな感じで牢屋を後にした。

そして裁判室前でエレンの怒鳴り声が聞こえる。

 

 

 

 

「神だ神だとうるせぇな…… 今回人の命を救ったのは人の力だろうが‼︎」

 

「その考えが異端なのだ‼︎ 人は神を信じ、讃え、そして崇めるのだ‼︎ それこそが人の本懐なのだ‼︎」

 

いやいや、神様って碌なもんじゃないぞ。

自分の神具より強い物を認めないんだから。

被害者だからわかる(確信)

 

「じゃあその神様ってのは何をしてくれた⁉︎ 今回市民の一人でも助けたか⁉︎ 助けたならそいつを見せてくれ‼︎」

 

頭の中がお花畑の奴には正論通じないぞ。

狂信者ってのは厄介だからな。

最近はウォール教よりもクリスタ教やアニ教、アルミン教なんかが頭角を現してきたからな。

特にアルミン教は酷い。

強さこそが正義と言うぶっ飛んだ宗教。

新兵から絶大な人気を誇る。

静かに中に入って周りを見るとアルミンがゴミを見る目で狂信者を見ていた。

ミカサは頭を抱えてる。

ミカサには後で胃薬やろう。

 

「神は信じる者しか救わない。 救われずに喰われた連中は祈りが足りないのだ‼︎」

 

「黙れよ豚」

 

アルミンがブチ切れた(震え声)

裁判官の顔が真っ青になってる。

アルミンは一体上の連中に何をしたんだろう?

怖くて聞けないが……

 

「神は信じる者しか救わない? 笑わせないでよ。 君達の言う神は誰も救わない。何故なら君のような豚は神の名前を借りなければなんの力もないんだから。 君達の言う神は君達の都合のいい虚像でしかない」

 

「黙れ‼︎ 神を信じぬ異端者が戯言を言うな‼︎ 裁判官、エレン・イェーガー、アルミン・アルレルト、ポウは極刑にするべきです‼︎」

 

あれ?

ミカサは?

 

「ミカサ・アッカーマンはどうするのだ?」

 

「もちろん異端者として兵団から強制脱退後、身体を売らせれば良い」

 

言い終わった直後にぶん殴った。

流石に戯言として流す訳にはいかないな。

この豚は躾けないとな……

それじゃあ名言を一つ。

 

「豚のような悲鳴をあげろ」

 

 

 

 

アルミンside

 

あーあ、ポウを怒らせちゃった。

何人生き残れるかな?

かなり手加減してるな。

潰れたザクロになってない。

いや、ワザと手加減して気絶しないギリギリを見極めて殴ってるんだな。

豚は逃げようとしたみたいだけどポウの本気のローキックをして足の骨を砕いた。

綺麗に入ったみたいだね。

悶絶してるよ。

 

「貴様の行為は神を……」

 

「神様に助けて貰えば良いんじゃね? つうか、そろそろ神様に助けて貰わないとアルミンの意見が正しくなっちゃうよ」

 

憲兵がポウを止めるために押さえ付けに来たがそれこそがポウの狙いである。

何故なら人が人を助けて神は人を救わないという現実を見せ付けられるからだ。

 

「祈りが足りなかったみたいだね。 神様はお前のような豚は救わないってよ」

 

挑発と侮蔑を込めた言葉。

その言葉にニックは顔を真っ赤にしながら歪めた。

もっとも、腫れあがってよくわからないけど……

 

side out

 

 

 

 

裁判は無事?に終わった。

俺達は調査兵団の預かりとなり、自由への道を手に入れた。

……かのように思えたがここに来て問題が発生した。

開拓団に戻されたジャンを筆頭に反逆が起きた。

名目は巨人の子供を擁護する兵団を潰す為らしい。

反逆の原因が俺な為、今回の隊長は俺になった。

つまり、自分の始末は自分でしろって事らしい。

意味がわからない。

俺は普通じゃないけど合格したやん。

逆恨みやん。

何故に俺に責任があんねん?

とりあえずその指示を出した上司がアルミンに引き摺られて行ったのでこれ以上は追求しないが……

そんなわけで現在空中に立って反逆者達を見下ろしてます。

何故立ってられるかって?

破面だからです。

破面だから空中に立ってられるんです。

大事な事だから二回言ったよ。

メガホン持って一応止めるように呼びかける。

 

「調査兵団のポウです。 君達がここで止まるなら武力行使は行いません。 直ちに進行を止めて仕事に戻りなさい」

 

「巨人の子供だ。 殺せぇ‼︎」

 

ジャンの叫びと共に突っ込んで来る開拓団の人達。

その中の殆どが俺に対してイチャモンをつけてきた奴らだ。

まぁ、呼びかけを無視したし武力行使と行きますか。

殺しはしないけど。

目指せ夜一さんのような動きだな。

一気に地面まで急降下して着地と同時に響転で反逆者達に突っ込む。

隊長とか言ってるけど実際は部下が居ない。

悲しい。

その辺の木を引っこ抜いて両手で持つ。

イメージするのはバイオハザードでウェスカーの吹き替え声優の鬼道の使えない隊長。

一撃振り下ろすだけで半数以上を地響きで戦闘不能にさせる。

動けるのは鍛えてる奴らだけだな。

ジャンがこちらに向かって走って来る。

手には鍬。

明らかに殺す気だ。

とりあえず木を横薙ぎにして吹き飛ばして気絶させる。

死なせないように手加減する。

開拓団を減らしたら最終的に困るのは兵団や内地の連中だ。

俺は燃費が良いから平気だけどアルミン達は違う。

内地の連中はどうでもいい。

アルミン達が心配だ。

ONE PIECEの六式鍛えて自分で物にしたら教えて見ようかな。

全滅させて戻る最中にそんな事を考えていた。

 

 

 

 

エルヴィンside

 

あれは酷い。

私も神なんぞ信じては無いがあそこまで完全否定するなんて……

しかも、所属希望がウチだと⁉︎

私にあの四人を制御出来る訳ないだろう‼︎

ピクシス司令直属になった方がいいだろう……

無理だ…… リヴァイですら手綱を握るのに苦労したのにそれより我のつよそうなのが四人?

そしてその同期達の半数以上がウチ⁉︎

私の胃が持たない。

落ち着く為にコーヒーを頼んだ。

駄目だ、このまま考え続けたらピクシス司令やキース教官の仲間入りになる。

少しするとペトラがコーヒーを運んで来てくれた。

茶菓子をつけて……

待て、ウチの予算にそんな余裕は無かったはずだ。

 

「ペトラ、この茶菓子は?」

 

「それですか? オルオの手作りですけど何か問題がありましたか?」

 

心底疑問を浮かべながら返答するペトラを見て私は嫌な予感がした。

まさか…… とか、もしかして…… とか、頭を駆け巡った。

まぁ、杞憂だろう。

茶菓子に舌鼓を打ちながらコーヒーを味わった。

 

「それにしてもクリスタ教は凄いですね。 クズ芋から砂糖の精製法を作製してそれを独占しないなんて」

 

私が口に含んだコーヒーが虹を作り、ペトラを汚した。

 

「にゃぁぁぁ⁉︎」

 

「ガホッ、ゲホッ、ブホッ⁉︎」

 

「何するんですかぁ⁉︎」

 

確かに私が悪いがペトラも間が悪い。

私が不安に思っていた事を不意打ちで口にするんだから。

 

 

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