物語に関係があるセリフを適当に選んでタイトルにしてます(笑)
皮膚が無い顔。
それが俺達を見下していた。
命としてなんか見ていない。
人が蚊を殺すような目だ、命として見るような価値の無い。
そう視線で訴えてる。
そして、前世を含めて聴いたことの無いような轟音が鳴り響いた。
人々は夢から覚めた。
籠の中の小鳥に自由が無いように、人が壁の中の偽りの自由が終わるのを……
俺は薪を捨てて走り出した。
エレンside
アルミンとミカサを連れて家まで走った。
既に其処には地獄があった。
信じたくない光景だ。
だからこそ、その先の絶望が嘘にしか思えなかった。
笑い合った家が、みんなで食事をした家が、薪が足りなくなって寄り添いながら寝た家が潰れて母さんの足を押し潰している。
嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だウソだウソだウソだウソだウソダウソダウソダウソダァァァァァァ‼︎
「母さぁぁぁぁん‼︎」
「エレン⁉︎ 来ちゃダメ‼︎ 逃げなさい‼︎」
母さんの声が耳に入らない。
必死に瓦礫を退けようとする。
爪が剥がれて、掌に瓦礫が食い込む。
痛みで頭が少し冷えた。
小さい瓦礫から順に退けていった。
「ハンネスさん、エレン達を連れて逃げて‼︎」
何か話してるのが聞こえるけど関係ない。
俺は助けるんだ。
父さんの代わりに家を任されたんだから。
そしてさっきと同じように地面から足が離れた。
side out
直接見る二体目の巨人。
おかしい。
この巨人の目には狂気しかない。
それに生殖器がないのにどうやって増えるんだ?
ただ…… こんな俺を育ててくれた母親を食おうっていうならそれ相応の代償を覚悟してもらおうか。
エレン達はハンネスさんが連れて行ったな……
人目は母親だけか…… なら……
ちょっと本気で行こうか‼︎
「さて、覚悟は出来てんだろうなぁ? デカブツぅぅぅ‼︎」
響転で顔面のすぐ目の前に一瞬で近づく。
霊圧を掌に圧縮してビンタが当たる瞬間に爆発させる。
母さんが信じられないようなモノを見る目で見てくる。
それがどうした。
関係無い。
助けられるなら喜んでバケモノになろう。
……バケモノベースの身体でしたね。
瓦礫を慎重に退けていく。
「ポウ…… なの?」
「ごめんね。 エレンみたいに普通の子供じゃなくて」
その言葉を聞いて何を思ったのかポロポロと大粒の涙を流しながら顔を手で覆った。
恐怖の象徴である巨人を素手で吹き飛ばしたんだ。
助けられたとはいえ恐怖があるだろう。
1度目の響転でハンネスさんに並ぶ。
そのままハンネスさんを抱えて二度目の響転を使う。
兵が居るところまで逃げて全員を下ろす。
「ポウが母さんを助けてくれたのか?」
「……ああ」
エレンの抱えられてた向きからして見えてたと思ったんだがな……
どう判断すればいいんだ?
俺TUEEEって言えば良いのか?
それともバケモノでごめんねって言えば良いのか?
俺にはわからない。
エレンside
諦めかけていた母さんの命をポウが助けてくれた。
方法はわからない。
ポウが見えた次の瞬間には曲がり角をハンネスさんが曲がってしまったから。
ポウに何か秘密があるのは知っている。
同い年なのにありえないほど力がある。
母さんすら知らない事を知っている。
父さんには敵わないけど治療が出来る。
子供なのに子供じゃない。
これがポウに当てはまる言葉だ。
ミカサもアルミンも不思議に思っている。
俺は憧れてた。
ミカサも強いポウに憧れに似た何かを思っていた。
アルミンはポウの頭の良さに感心していた。
完璧な子供のように感じていた。
「俺は…… ハンネスさんに力が無いから母さんを救えないって言われた。 確かにその通りだ。 俺は弱い」
ポウは何も言わずにただ俺の言葉を聞いてくれてる。
叱って欲しいのかもしれない。
ポウが居なかったら母さんはここには居ない。
助けられ無かった俺を叱って欲しい。
多分、俺は俺を真っ直ぐ見てくれて……
子供でも無く、守られる立場でも無く、一人の男。
エレン・イェーガーとして見てくれるポウに叱られたい。
「だから、ポウ。 俺に力をくれ。 巨人を駆逐する為に、仲間を守る為に」
side out
「カルラさん……」
「ポウ?」
久しぶりに母さんを名前で呼んだ。
そして母さんはそれが何を意味するのか前もって教えてある。
一つは母さんと父さんに対して俺が原因で何か被害を受けた時。
一つはエレン、ミカサ、アルミンに対して俺が原因で何か被害を受けた時。
そして最後が……
「私は今、この時をもって貴女と親子の縁を切り、正式にエレンを弟子にします」
今までのように家族でいてしまうと俺は甘やかしてしまう。
本当に強くしたいのなら最低限の情を残して突き放さないとならない。
母さ……カルラさんには本気でエレンが強くなりたいと俺に伝えてきた場合、師と弟子の関係になる為に家族である事を捨てると言ってあった。
だからこそカルラさんはエレンが強くなりたいという気持ちに反対していた。
「エレン・イェーガー、今日から俺の事は師匠と呼べ」
「わかりました」
雰囲気から変わった俺に対して敬語を使うエレン。
言っては悪いがタメ口を口にしたら殴って直させていた。
さて、人類最強作成計画(とってもルナティック)を始めるか。
楽しみだなぁ。
その後ミカサはともかくアルミンも弟子になると言い出すとは思わなかった。
エレンside
確かに弟子になった。
自分から言い出した。
認めるさ。
でも……
「これは酷いだろぉぉぉぉぉ‼︎」
「叫ぶ元気があるなら後10分はイケるな」
中腰にさせられて水平に両手を伸ばさせて更に水が入った壺を持たされていた。
腕と指が捥げる。
アルミンは既にダウンしたのに数分でまたやらされてる。
母さんは心配そうにこっちを見てるし……
「これは修行じゃない、拷問だ‼︎」
「こんな優しい準備運動で文句を言うな」
ハンネスさんが唖然として見ている。
訓練兵はもっと厳しいのか?
でも、俺は負けない。
ポウの修行を乗り切って更に訓練兵の訓練にも耐え切ってみせる‼︎
あっ…… もう無理……
壺を落としそうになるのをポウが受け止め、人気の無いところに連れて行かれて光に包まれて数分もすると体力が回復していた。
「もう一回な。 俺はみんなの分まで開拓して来るからサボるなよ」
ポウは何をしたんだ?
回復するなんて…… 俺は知らない。
でも、これなら早く強くなれる。
そうして一週間が経った頃。
ポウが口減しの為にウォールマリア奪還に連れて行かれた。
補足説明。
まずはポウについて。
才能や潜在能力を見極める力は下の下。
代わりに育成の時の直感はバグクラス。
更に周りの実力を確認する事は出来るが過大評価する傾向がある。
鬼灯丸が名前を教えない理由は今教えても出番が無いのが目に見えてるから元々二十歳を過ぎてもやれと言われた事以外はやらない性格だったが巨人がいる世界で同じ事をやれば死ぬとわかっているので様々な人を巻き込みながら特訓を始める。
育成の直感は自身にも有効なので本作現状最強である。
元々田舎生まれで農業を手伝いながら前世を生きていた。
手探りで品種改良をやりながら野菜に合った創作料理をしていた。
その為、畑仕事では貧乏クジを引く事が多々あった。
憲兵と何度か問題を起こしている。