巨人が可哀想になる物語   作:桜散る度に増える社畜

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このくらいの長さが一番書いていて楽しい。
読者様にとっては描写がわかりにくいかもしれないけど……
生温い目で見守っていただけると幸いです。

指摘を受けたので補足説明を変更。


『彼方にこそ栄え在り』―――届かぬからこそ挑むのだ。

死にたくないが為に名前は知っていても教えて貰えない名前を必死に呼び続けた。

響転で戦場を駆け巡りながらアルミンとの約束を守る為だと渋々ながらもやっと教えて貰えた。

屈服させる時には泣かせちゃる。

それにしても本当に無謀である。

俺が本気を出しても『まだ』巨人は手強い。

せめて鬼道をもっと使えれば撤退の時間は稼げるものを……

上は能無ししか居ないのか?

仕方ないか……

 

「延びろ『鬼灯丸』‼︎」

 

足を狙って転ばせるしかないな。

エレン達に修行つける為にも此処で死ぬ訳にはいかない。

あいつらは伸びる。

環境も、心も、必要なものは揃ってる。

あとは教える人間だけだ。

 

「動ける人間は年寄りや女を守れ‼︎ 戦闘には参加しなくてもいい、引き上げの時間まで生き伸びろ‼︎」

 

言い終わると同時に駆け出す。

死に急いでると言われるかもしれないが引き際さえ間違えなければこの場にいる誰よりも生き残る確率が高い。

それに…… 俺はこの場にいる奴らを信用してない。

八割以上は一度は俺に暴行を加えてた奴だ。

後ろから刺されるのは御免だ。

 

 

 

 

アルミンside

 

奪還作戦。

言葉だけを聞いたなら住む場所を取り戻してくれるんだと希望が持てた。

兵団のみんなが命懸けで僕達の居場所を取り戻してくれるんだと信じていた。

現実はただの口減し……

兵団は最低限の人員。

しかも、作戦に参加する人達を案内したら引き上げる。

説明では1日経ったら調査兵団が探しに行くらしいが生きていられる筈がない。

だって、武器は開拓に使っていつ壊れてもおかしくない農具なんだから……

お爺ちゃんとポウが参加する事になった。

ポウは『誰も死なせないとは言えない。 だが、より多くを生き残らせる』そう言ったが無理だ。

僕は見た。

ポウが修行の内容を紙に確認しながら必死に考えて書いているのを……

ポウが居ない間は無理のない程度の修行量になってる事を……

みっともなく僕は泣きついた。

お爺ちゃんを助けてくれと。

ポウは笑いながら『出来る限り助ける。 命を懸けてな』と言った。

約束は出来ないんだろう。

そしてその時、僕の夢が決まった。

僕が兵団を変える。

力のない人達を救う為に‼︎

だから、強くなろう。

泣き言は此処で最後だ‼︎

 

side out

 

 

 

 

5時間ほど戦ったかな……

時計を見る暇すらない。

わらわらとめんどくさい。

既に80は殺した。

次‼︎

響転で背後に回りアキレス腱を切る。

虚弾でうなじを吹き飛ばす。

掴まれたら虚閃で吹き飛ばす。

単純作業だ。

たまに屋根の上に上がり人の位置を確認する。

 

「裂けろ『鬼灯丸』‼︎」

 

巨人も無限に湧き出てくるわけじゃない。

だから、隙があれば一番高い場所へ人を少しづつ避難させる。

年寄りと女が優先で。

卍解を会得しときゃよかったな。

壊れても双天帰盾で直せるから脆さっていう欠点は無いに等しいからな。

それにしても膝が痛い。

オスグッドがここまで酷くなるとは……

痛みで視界が霞む。

 

 

 

 

それから更に2時間後、奪還作戦参加者全員を安全地帯に移動させた。

本当に人外だな。

まぁ、救えたからいいか。

少し眠ろうかな……

 

 

寝て、起きたら何故か真っ暗で液体が溜まってるところにいたでござる。

更に片腕がない。

寝たから突き落としたんだろうな。

ふむ、虚閃で簡単に出られるけど訓練がてら鬼道で出るかな。

 

「えっと、確か"散在する獣の骨" "尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪” "動けば風" "止まれば空" "槍打つ音色が虚城に満ちる" 破道の六十三 『雷吼炮』」

 

腹に風穴が開いて簡単に脱出した。

場所を確認すると周りには人の腕や足、頭が落ちているのが見えた。

残念とは思うが悲しみは無い。

俺を殺そうとした奴らは上から落とす時に一緒に落ちたらしい。

そりゃそうだろう。

俺の体重は150kgを超えてるんだから。

手を上に上げる。

異常があれば直ぐにでも調査兵団が来るだろう。

それでさ思ったんだよ……

異常が無ければ作れば良くね?

 

「無理矢理連続『虚閃』」

 

連続して虚閃を放てるのは十刃の1の数字を授かったスタークのみ。

それを威力を低くして両手から虚閃を放つ荒技。

まぁ、上で見てる連中には申し訳ないな。

ぶっちゃけ同じ事を見たら俺もビビるわ。

 

 

 

 

キースside

 

ありえない事だ……

なんだあの光は……

空中に走る閃光に私達調査兵団は目を奪われていた……

これは奪還作戦関係なく調査しなければならない。

巨人の能力なら我々には勝ち目が無くなる。

直ぐ様私は隊を編成し、光の発生場所へ急いだ。

そこで私は言葉を失った。

ありえない速度で動き、無駄の無い動きで立体機動装置無しで巨人を殺し回る一人の少年がいた。

最初は恐怖、次に感動、最後に畏怖を感じた。

参加者リストを確認するとまだ少年だった。

なぜ、こんな少年が此れ程の動きが出来る?

光景に見惚れて指示を出す事も、戦う事も忘れていた。

後ろから巨人が近づいてるのすら気付かずに……

 

「伏せろ‼︎」

 

その言葉で戦場である事を思い出した。

普通なら素人に命令された事に憤るが、この瞬間は逆らえなかった。

わからないからだ。

彼の実力が……

そして後ろにいた15メートル級を殺すまで二手。

一手目で両目を槍で切り裂き、二手目で何をしたのかわからないがうなじが吹き飛ばされていた。

私はこの出会いを忘れないだろう。

 

 

この日の事は私の権限で箝口令を敷いた。

彼を見て思った。

子供の可能性は無限大なんだと。

だから、私は訓練兵の教官になろう。

 

side out

 

 

 

 

疲れた。

もう人目を気にしてる場合じゃない。

卍解と鬼道の習得しないと……

それと槍術。

やる事は沢山ある。

そして俺はエレンの夢である外の世界に行ける手助けをしよう。




補足説明その二
大人が寄って集ってポウを殺そうとするのは大半が嫉妬と思い通りに動かないポウに逆恨み。
下っ端の憲兵とは問題を起こしているが冷静で話のわかる役職が上の方の人は開拓速度と広さを考えてポウには多めに食事を渡している。
それを見た他の男は自分は評価されてないのになんであいつだけみたいな感じで更に憲兵でもない大人の指示は本当に必要な時だけしか従わないので鬱憤が溜まる。
女の人は子供なのに稼ぎがあるし困ってると誰も見てないという条件付きだが助けてもらってるので話したいが周りに目が気になり出来ない。
そしてアルミンが変化の兆しを見せました。
生き残ったとはいえ、明らかに殺す為の作戦を許せる筈もない。
更に家族と恩人が参加させられた。
もう「オラは怒ったぞー‼︎‼︎」状態でそれまで以上に努力を始める。
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