これからもお付き合いお願いします( ´ ▽ ` )ノ
簡単に強くなりたい?
そんなのは簡単だ。
手を足並みに鍛えるか、足を手並みに器用にすれば強くなれる。
「さぁ、走れ」
両足を手で持って全力で走る。
基本的に筋トレでは俺とエレンがペア、アルミンとミカサがペア。
組手では俺とアルミンがペア、エレンとミカサがペア。
俺たち全員が訓練兵を目指している。
夢があるから全員諦めが悪い。
対人では大人に負けない力はついた。
巨人と戦う意思と技術を学べば俺たちは兵になれる。
エレンside
疲れたら治される。
怪我をしたら治される。
寝れなかったら拳骨で気絶させられる。
無茶苦茶だけど強くなってるのがわかる。
わかるからついていける。
夢のおかげでもあるし、教えて貰った事が簡単に身体に染み込んでいく。
それにしてもポウのおかげで口減しの人達は殆ど助かったのになんか暗いな。
助かったんだからお礼くらい言えば良いのに……
言ったのはアルミンの爺ちゃんだけだ。
なんかムカつくな。
「ポウ…… お前は感謝されてないのに何故守るんだ?」
ゆっくりと瞳を閉じながら……
先の見えない明るい未来を夢見ながら俺は眠りについた。
side out
二年間基礎を叩き込んだ。
十分だな。
まぁ、これからが本番なんだがな。
「今日から技を教える」
エレンとミカサはガッツポーズしているがアルミンは俺の考えをある程度読んでいるんだろう…… 二歩ほど下がっている。
「ちなみになんだけどね、それってどれ位辛いの?」
ふむ、やはりアルミンは頭の回転が速いな。
技は最終的には傷付かずに敵を倒すのが目標。
つまり、俺との組手が増える。
「簡単に説明するなら…… そうだな、今までで一番辛い修行を思い浮かべてごらん」
全員が青白い顔になる。
確かに辛い修行だと思うが自分でやってたのより楽なんだけどな。
とりあえず悪魔の囁きとも言える言葉を言うか。
「”そんなものは天国だ”」
全員が逃走する。
足腰を中心に鍛えたのは正解だな。
良い逃げっぷりだ。
だが、逃がさんよ。
響転で瞬時に全員を捕らえる。
一年で妙手の域には至って貰わないとな。
それにしても、一つ疑問がある。
この世界の妙手は素手で巨人を仕留められるレベルで良いのか?
……まぁ、そのレベルでプランを立てよう。
遠当てで巨人の弱点を吹き飛ばす。
ロマンだな。
アルミンside
僕はポウに感謝している。
お爺ちゃんを助けて貰ったし、強くもしてくれた。
文句なんて言える筈もない。
だけど、身体が壁をぶち抜く勢いで吹き飛ぶような蹴りをポンポンと使わないで欲しいのは我儘なのか真剣に悩む。
「避けないと死ぬぞー」
以前教えて貰った高速移動術『響転』で逃げる。
最近は追撃に容赦が無い。
ポウは巨人を殺した事があるらしいから言えるそうだが、これでもまだ甘い方らしい。
僕達はまだポウの本気を見た事が無い。
最近では調査兵団に人類最強が入ったらしい。
僕には最強が軽く言われてる気がする。
「考え事とは余裕だな」
ポウにしか使えない遠当て虚弾が放たれる。
目で見て、最善の形で避ける。
この一年で見る力と判断力は僕が一番伸びてるらしい。
エレンは勘で、ミカサは経験で避ける。
僕達はそれぞれ違う成長をしているのにポウは的確に指導してくれる。
夢に近付くのがわかる。
何故なら僕達に対して憲兵は強く言わない。
強く言って反旗を起こされ、僕達四人を相手にしたら憲兵は誰も勝てない。
戦いにならない。
ポウはその先を見ている。
素手で巨人を殺す。
それが指導の到達点らしい。
無茶苦茶だ。
しなる拳が蛇のように襲いかかってくる。
マルチタスクって言ったかな?
僕は同時に二つの事を考えられる。
一つづつはたき落とす。
攻撃と防御。
攻撃と思考。
防御と思考。
様々な所に応用が利く。
それを見越してポウは今僕が宙を舞う原因の蹴りなどを放つ。
3対1でポウと組手しても僕達は触れる事すら出来ずに翌朝を迎える。
つまり、始まったら直ぐに気絶している。
何をされたのかもわからない。
side out
夢を見た。
いや、夢じゃない事は理解している。
呼んでいる。
俺の奥底に眠る鬼灯丸が……
斬魂刀を3度も血祭りにしてしまった所為か屈服はしたが名前を教えてくれなかった。
のんびり屋さんなのにプライドが高いとはこれ如何に。
オスグッドも完全に収まり、身長は2m61cmで止まった。
破面のポウがベースなのにだ。
ただ、鬼灯丸が言っていたが卍解をしたらポウ本来の身長になった事から一種の巨人化のようなものだと思う事にした。
……エレンに殺されないかな?
まぁ、殺しに来たら逃げればいい。
「カルラさん、足の調子はどう?」
「問題ないわ。 いつも痛み止めありがとうね」
カルラさんは笑顔が減った。
色々と思う事があるんだろう。
エレンやミカサを鍛え始めた時から賛成して無かったんだ。
多少辛くとも死ぬ確率の少ない開拓者になって欲しかったんだろう。
「あの子達がもし巨人と戦ったらどうなるの?」
難しい質問だな。
今すぐ戦うのなら殆ど勝てないだろう。
俺の教えてる事はあくまで対人戦の延長だ。
「小さいのなら問題ないが、10mを超えた奴らにはまだ勝てないだろうな」
「そう……」
暖炉の明かりの前で大人にしか見えない子供とか弱い女。
官能小説見たいなシチュエーションだな。
くだらない思考をして罪の意識から逃げるのは俺の悪い癖だな……
「わたしはあの子達が死ぬのは嫌なの……」
その言葉は責めるのでは無く独白のような感じだ。
恨みたいんじゃないのか?
罵声を浴びせたいんじゃないか?
それが無いから俺は戸惑う。
負の感情や不利になるような心理状態を表に出さないように訓練をしたからカルラさんには俺が無表情に、冷徹に見えるだろう。
「でもね、子供はやがて親から離れるものなのよね…… だから、ポウ…… あの子達が死なずにすむようにこれからも指導をお願いします」
ああ、やはり親は強いんだな。
伴侶がいなくなって不安だろうに……
子供達の行く先が戦場なんだから不安になるはずなのに。
それでも子供を信じて、子供の戯言と切り捨てずに応援する。
この人を一時とはいえ母親になってくれて本当に幸せだ。
「誓うよ。 例え世界全てが敵になろうとも俺はエレン達の味方だ」
「ありがとう…… エレン達に道を敷いてくれて、本当にありがとう……」
訓練を終えてから初めて俺は涙を流した。
ここまで言われたら俺は絶対に裏切れない。
補足説明
エレンの成長の仕方は風林時美羽。
アルミンの成長の仕方は叶翔。
ミカサの成長の仕方はハーミットこと夏
ポウは長老と勇次郎を足して二で割った感じ