抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
俺の
実
「んなエロ本みたいなこと起きるわけないだろ……林間合宿だよ」
精
「ん……ああ……そうか……」
お茶子ちゃん
「デクくん大丈夫? 最近上の空だけど……何かあったら相談に乗るよ?」
精
「じゃあ……ごめん、めっちゃやましい事考えたから無しで……」
梅雨ちゃん
「そう言うところは健在ね。でも、いつもみたいなキレがないわ」
精
「うーん……どうもなあ……」
???
「くだらねェことで燻ぶってんじゃねェぞクソデク!」
金髪のウニが爆発するかのように襲い、嵐のように迫ってくる。
精
「ああ……ええっと……誰だっけ? 爆発さん太郎?」
爆発さん太郎
「ンなわけあるか!!! 爆豪勝己だよ!!!」
精
「ああ……そう……で何の用?」
爆豪
「体育祭ではクソみてェな優勝したがなあ……次の期末なら個人成績で否が応にも優劣つく……! 完膚なきまでに差ァつけててめェぶち殺してやる!」
精
「ああ……頑張れよ……ちなみに俺頭いいから──」
俺の言葉を最後まで聞かず爆豪は教室を出ていった。アイツも色々大変だな。男の子の日だろうか。
実
「そんなもんないだろ……あるのは女の子の日だろ……」
精
「あるだろ……どうしようもなくムラムラして手が付かない日……」
アホ電気
「あれが男の子の日って言うのか! 物知りだなー緑谷!」
響香ちゃん
「ちょっ、上鳴!? デカい声でそんなこと言うなし!」
モモパイセン
「心ここにあらずでも緑谷さんは緑谷さんですわね……」
演習試験当日、なんと試験は
マイト
「協力して勝ちに来いよお二人さん!!」
と意気込み3人で会場に向かうバスに乗ったはいいものの、バスにはどうしようもない沈黙が流れる。
マイト
「…………しりとりとかする……?」
精
「じゃあ、飲食物縛りでしましょう……リモンチェッロ*1……」
マイト
「ロ……ローストビーフ……」
精
「フーチバージューシー*2……」
マイト
「シでいいかな……? シチュー……」
精
「チューリップ唐揚げ*3……」
マイト
「げ……げかあ……げ……」
爆豪
「ゲーン*4こんなくだらねェことは終わりにしろ……」
やりたかったなら最初から言えばいいのに。ステージについて試験の説明を受ける。ハンドカフスを付けるか一人でもステージを出ればクリアだ。勝てるなら戦い、勝てないと判断したら逃げて応援を呼ぶという非常に実践的な形式だ。教師たちは体重の半分の重りをハンデとして付ける。
爆豪
「戦闘を視野に入れさせるためか……ナメてんな」
精
「いや……そのぐらいのハンデがないとそもそも成り立たないってことだろ……マジのプロヒーローは俺でも歯が立たなかったからな……」
リカバリーガール
『それじゃあ今から雄英高校1年期末テストを始めるよ! レディイイ──……ゴォ!!!』
リカバリーガールのアナウンスで試験が始まる。
爆豪
「こんなんブッ倒した方が良いに決まってんだろが!!」
精
「……ああ、お前に合わせるよ。良い感じの作戦頼──」
その瞬間、爆豪に胸ぐらを掴まれる。
爆豪
「いつまでも腑抜けてんじゃねェぞ!?!?!? てめェも少しは考えろや!!!」
精
「……じゃあ、室内にトラップを仕掛けてそこに誘い──」
爆豪
「それでオールマイトが捕まえられると思ってるのか!?!?!?」
精
「……どうしろって言うんだよ……」
味方だというのに殺されそうな目で見られる。
爆豪
「これ以上喋んなちょっと落ち込んだからって頼んなムカツクから」
精
「……落ち込んでねえよ……真剣に考えて──」
爆豪
「だァから喋んなっつってんだ!!」
精
「っ……! ……──」
ステージにとんでもない衝撃波が走る。俺の脚の30%ぐらいだろうか。ということは──
マイト
「さて
とんでもない威圧感だ。No.1ヒーローと真正面から敵対するなどバカにもほどがある。でも──
爆豪
「
爆豪が両手をかざし爆破による閃光をマイトに当てる。その怯んだ一瞬でOFA10%を発動しマイトの背後に回る。身体能力トップの二人の同時攻撃なんてどうやっても捌け──
マイト
「
身体を一回転した風圧で吹っ飛ばされる。シンプルに身体能力の暴力だ。判断力も半端じゃない。
精
「クソ……どうすれば……」
マイト
「迷っている暇はないぞ、緑谷少年!」
マイトが来る。ωセンスで捌かないと。
もういないってことは後ろ
背中を思いきり殴られる。速すぎる。いつの間にか前に回られて腕を掴まれて持ち上げられる。
マイト
「流石の判断力も私の前では無力だ──」
爆豪
「良い働きだぜクソデクゥ!!!」
爆豪が動きの止まったマイトに爆発を叩き込む。俺を巻き添えにすることも厭わないようだ。
マイト
「二人共! 協力は今試験の前提だからね!」
マイトは開いているもう片方の手で爆豪のコスチュームを壊し、爆豪を地に伏せさせた。
精
「マジかよ……ハンデありでこれって……」
マイト
「埋めるか!」
爆豪
「させっかよ!」
一瞬の隙をつき爆豪が爆発を起こす。
爆豪
「ブッ飛ばす」
精
「は……?」
爆豪
「死ね!!!」
爆破と共に爆豪に投げ飛ばされる。このままいけばゴールに──
マイト
「
マイトがパンチの反動でこちらに飛んできた。背面から来たためまともに受け止められない。受け身も取れず地面に叩きつけられる。
爆豪
「バカだったぜ……リスクも取らずあんたに勝てるハズなかったわ」
籠手無しで撃つと反動がどうとか言っていただろ。それでも構わずに爆豪はマイトに向けて特大の爆発をお見舞いする。
爆豪
「早よしろ! 半端なてめェよか俺の方がまだ立ち回れんだ! 役に立てクソカス!!」
人に頼む態度か。でもこのままいけばゴールでき──後ろですさまじい衝撃音がする。
マイト
「寝てな爆豪少年……そういう身を亡ぼすやり方は悪いが
構うな踏み込め。そうすればゴールでき──
爆豪
「早よ……行けやクソシスコン……!! 折れて折れて自分捻じ曲げてでも選んだ勝ち方で……それすら敵わねえなんて──……嫌だ……!!!」
──助けて! お兄ちゃん! 助けて!──
妹がフラッシュバックする。
──熱いよ! 痛いよ! 助けてよ!──
こんな時に妹を思い出して──
精
「──事故で死んだ妹──」
マイト
「せっかくのチャンスだったのにな!」
マイト俺の顔面を掴んでゲートから離すように投げ飛ばす。とても痛かったがそれだけだ。
俺は徐に立ち上がって、一息つく。
精
「……忘れてたよ、俺が何で故郷であんなに頑張れていたのか……」
マイト
「どうした!? もう打つ手なしか!?」
精
「
俺の妹はとある事情によって絶望の中で事故に遭って死んだ。自分の信念を否定され、打ちのめされ、わずかに抱いた希望も奪われて死んだ。だから俺は死んだ妹があの世で誇れる──
精
「切って結ぶ蒼碧の檻を打ち破れ!!! 睦言に狂乱する悪鬼を噛み砕け!!! 礼賛以って三途の川を渡り世界を糺せ!!! 精卵交わりて生まれる命の限りを尽くせ!!! 俺は!!! 『
精
「行くぜマイトォ!!! "煙幕"!!」
拳を地面に叩きつけ煙を巻き上げるイメージをする。当たりはイメージ通りに煙幕に包まれる。
マイト
「煙幕からの奇襲なんて分かりやすい!」
マイトはそれを掴んだ。
精
「丁重に扱えよ! 俺の一張羅だからな!!!」
俺はさらにもう一つの引き寄せたものを掴んで投げつける。
マイト
「コスチューム! ということはこっちが本命か!」
マイトはもう片方の手で投げた物を掴んだ。
精
「そっちはもっと丁重に扱えよ!
マイト
「しまった!?」
投げたのは爆豪だ。爆豪がマイトに向けて右手を構える。その右手にはハンドカフスがかかっていた。
マイト
「爆破の構えからのフェイン──」
精
「SMASH!!!!!!!」
100%の力でオールマイトの腹部に右足の蹴りを入れる。オールマイトが吹っ飛ばされゲートをぶち破る。
精
「役に立ったぜクソウニ!!!」
巻き付けておいた糸を引っ張って
リカバリーガール
『緑谷・爆豪チーム条件達成!』
精
「咄嗟だがうまくいって良かったぜ……
爆豪の右手に巻き付けた糸を動かして手を開かせ、俺の右手と握手させる。意識があったら絶対にやってくれないだろう。
リカバリーガールガールの出張保健所で治癒を施してもらう。やり過ぎだとマイトがクソ説教を喰らっている。
精
「良い試験でしたよ……爆豪とマイトじゃなきゃ俺の
マイト
「思い出せてよかったね。試験前より明らかに顔が良くなってるよ」
リカバリーガール
「それにしても大した戦術だねぇ……一人で思いついたのかい?」
精
「まさか。爆豪が俺を利用としてでもクリアしようとしたから思いついたんです。俺も
爆豪の向上心とか執念とかは俺以上だ。No.1ヒーローを目指すという熱意が──ふと見上げたモニターにとんでもないものが映っていた。
精
「マジかよ!?!?!? 実の奴ミッ先と試験してんじゃん!?!?!? こうしちゃいられねえ!!! 今すぐあの会場に連れて行ってください!!!」
マイト
「いやいやダメだからね!?」
精
「ミッ先の匂いだけでも!!!」
リカバリーガール
「嗅いだら眠っちゃうけどいいのかい?」
精
「今は寝なきゃいけない状態でしょうから!!!」
欲望に素直なのか理性的なのかどっちなんだという顔で二人に見られる。なんにせよ行けないというなら、俺の脳内ミッ先フォルダーに一枚でも多くのミッ先を刻まないと。
ここから土口くんらしくなっていく予定です。そして次回、キーパーソン登場です。