抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
ミッ先との個人面談は無事に終わった。流石に教師と生徒で一線を超えるのはマズいとお互い分かっていたので、俺が満足するまでミッ先からのハグをしてもらった。ただ、寮に戻ってミッ先の匂いがすると実に言われたので、現在進行形で修羅場っている。
精
「何もしていない。本当に何もしていないから。ハグしかしてないから」
お茶子ちゃん
「ハグは何もしてないの内に入るんやね?」
精
「挨拶がハグの国もあるし?」
百ちゃん
「ここは日本ですわ。日本でハグはそれなりの愛情表現になりますわ」
精
「……同級生にハグして慰めてもらうのはちょっと情けないなと」
梅雨ちゃん
「出久ちゃんは私達のことをそれぐらいにしか思っていなかったのね?」
精
「えっ、してよかったの?」
響香ちゃん
「当たり前じゃん。何のために付き合ってると思ってるのさ」
精
「……じゃあ、その……ハグしてもらっても……」
三奈ちゃん
「その前に言うことがあるんじゃないの?」
精
「……疑わしいことをしてごめんなさい。これからは皆を頼ります」
透ちゃん
「次やったら女子達全員分のリクエストスイーツの刑だからね!」
女子たち全員にハグをしてもらって慰めてもらう。実が血涙を流しながらこちらを見ている。悪いな実、この子たち全員俺の彼女なんだ。
精
「それじゃあ俺が誰とお付き合いをするかのローテーションを決めようか。6人で土日の休みがあるから……月から金はお休みで土曜日は皆で仲良くお付き合いして、日曜日は1人に付きっ切りが一番平等かな」
梅雨ちゃん
「そこから一人ずつずらしていけば6週間で1周する計算になるわね」
三奈ちゃん
「よーし……じゃあ、早速じゃんけんで決めよう!」
透ちゃん
「それだと私が何出したか分かんないよー」
百ちゃん
「でしたら私が札を"創造"しますわ」
響香ちゃん
「骸骨の手でグーチョキパー……ロックでいいじゃん」
お茶子ちゃん
「それじゃあ行くよ……じゃんけんぽん!」
公正なじゃんけんの結果、お茶子ちゃんが勝者になった。
お茶子ちゃん
「やったあ! よろしくね、デクくん!」
精
「もちろんさ! 夏休みが終わったらよろしくね!」
明くる日、夏休みだというのに教室に集められた。
澤先
「まずは"仮免"取得が当面の目標だ」
仮免でも5割を切る合格率で、アホほど厳しいらしい。夜は敵の活動が活発になるから気を付けなければいけない。○か×か。答えは×。昼も敵は活動するためいつでも気を付けなければならない。みたいな問題が出るのだろうか。
澤先
「そこで今日から君らには一人最低でも二つ……必殺技を作ってもらう!!」
その声と共にミッ先とエク先とセメ先が入って来た。詳しい話を合理的に行うためコスチュームに着替え体育館γ、通称
精
「なんだ『
澤先
「バカなこと言ってないで説明を聞け特待問題生」
しょうがないので説明を聞く。ヒーローには多くの適性を求められるが一番求められるのは戦闘力で、状況に左右されることない安定行動、要は必殺技があれば高い戦闘力を有していることになるとのことだ。セメ先がステージを作り、エク先が相手をする"個性"伸ばし兼必殺技考案の圧縮訓練が始まる。俺は早速先日判明した課題をどうにかしたかった。
精
「エク先、俺にちょっと人数割いてもらえますか?」
エク先
「フム……ナゼダ?」
精
「先日の誘拐の件で敵と一対多の状況になった際、凌ぐので精一杯でした。プロになったら一対多なんてよくある話じゃないですか。それを解決したいんです」
エク先
「ナルホド……確カニ緑谷ハ多彩ダガ、故ニ集中的ニ狙ワレル事ガ多クナルダロウナ」
厄介な存在がいたら真っ先に潰すのが戦いの基本だ。納得してくれたエク先が分身を4体出してくれた。
エク先
「サア、ドウ対処対処スル?」
安定した策を作る以上"個性"だけで処理したい。煙幕を張ると敵が何をしているのか分からなくなる。かと言って何もしなければωセンスで避けきるのは不可能だ。そうやって防戦一方になれば消耗しきって負けるのは明らかだ。とりあえずOFAS10%とωセンスを発動する。
精
「ωセンスで守りつつそれを攻めに転じることができれば──」
精
「──これじゃん」
エク先の分身を視認すると同時に黒鞭を叩き込む。ωセンスから放たれる黒鞭は人間が知覚できる速度ではなかった。ズキリと激しい痛みが指先と神経に走る。
精
「ぐっ……黒鞭の出力を間違えると滅茶苦茶痛いが……」
エク先
「掴ンダナ緑谷」
精
「ええ……試しに6体でやってみてください」
エク先
「マサカ背後カラノ不意打チニスラ対応スルトハ……」
精
「認識と同時に攻撃と防御を展開する──名付けて"
人間万事塞翁が馬とはよく言ったものだ。三奈ちゃんのミスで俺の必殺技が一つできた。
精
「ただ神経への負担が半端ないな……1回に長くて3秒が限界か……"個性"伸ばしも必要だがコスチュームの改良もしないとな……」
エク先
「ソレナラサポート科ノ開発工房ニ行クトイイ」
初日の訓練を終え早速開発工房に向かう。
お茶子ちゃん
「あれ! デクくんだ! デクくんもコス改良!?」
飯田
「ろうかを走るな!!」
この2人とは妙な縁があるよう──開発工房の扉から爆発が起こる。爆豪もいるの何かめっちゃ柔らかいものが俺の胸に当たってる。
???
「思いついたもの何でもかんでも組むんじゃないよ……!」
???
「フフフフフ失敗は発明の母ですよパワーローダー先生、誰ですか私の胸を触っているのは?」
精
「ごめんこれおっぱいだったのね……この声と匂い……明ちゃんでしょ?」
煙が晴れてあの特徴的な目と合う。どうやら明ちゃんに押し倒されていたようだ。
明ちゃん
「あれ!? あなたはいつぞやの!」
精
「とりあえずどいてくれるかな? このままだと俺は1-Aガールズのリクエストスイーツの刑に処されちま──」
お茶子ちゃん
「もしもし皆? 証拠写真撮ったから食べたいスイーツ考えた方がいいよ」
精
「──ったからどかなくてもいいや。何だったらもうちょっと堪能──」
お茶子ちゃん
「デクくん?」
精
「──したらいよいよ殺されちまうからどいてくださいお願いします」
皆の名前を忘れていた明ちゃんに改めて自己紹介し工房に入る。色々な機械や道具やスクラップがある。
精
「テーマパークに来たいみたいだぜ。テンション上がるなぁ~」
お茶子ちゃん
「テーマパークみたいな名前の所にさっきまでいたやん。そこで言えばよかったのに」
パワ先
「俺許可証ライセンス持ってるから、説明書見ていじれるところはいじれるよ」
今後はパワ先にお願いすればコスチューム改良ができる様だ。
精
「目と耳を守れるマスクとかゴーグルとかできますか?」
明ちゃん
「それなら簡単です! ちょっと採寸しますね!」
顔どころか体全体をひたひたと触られる。これはリクエストスイーツの刑2周は覚悟した方が良いな。採寸が終わった明ちゃんがゴーグルを取り出す。
明ちゃん
「サーモグラフィーとソナーと赤外線カメラ搭載のスコープです!」
精
「はぇー……すっごい……名付けて3Sスコープかな? でもそんなに機能要らないかも……」
ソナーは欲しいが索敵機能よりも保護機能がほしい。それに耳の保護の件がどこかにいってる。
明ちゃん
「でしたらこれでどうでしょう! ゴーグルとインカムのセット型です!」
精
「そうそう。こういうのでいいんだよこういうので」
早速試着する。インカムから発せられる超音波による情報がゴーグルに表示される仕組みのようだ。
精
「着脱も簡単……かなりサイコーです……あとこれに音声再生機能を付けてほしいんだ。流してほしい音声データはこっちで作っておくからさ」
明ちゃん
「当然できますとも! 立体音響で聞かせましょうか!」
精
「普通でいいよ……ASMRはプライベートな時間で聞きたいし……」
明ちゃんは驚くほど自分本位で積極的な子だ。1-Aガールズにはいないタイプの女の子だ。ぜひとも彼女に追加したいが、今はまだその時じゃない。いや、むしろ今か?
お茶子ちゃん
「デクくん?」
飯田
「君は節操というものが無いのか!?」
精
「あるわけねえだろ! こんな可愛い子を前にして無反応なお前の方がどうかしてるぜ!」
パワ先
「イレイザーヘッドの言ってた通りだな……」
明ちゃん
「選びきれないならすべて選んでしまえばいい! 恋愛においては最低の考えですが、発明においては最高の考えです!」
早速自室に戻って音声データを作る。ハイスペックPCをフル活用し僅か1時間で完成させた。先ほど入手した明ちゃんの連絡先に送る。
精
「さて……あとは徹夜でスイーツ作りか……」
お茶子ちゃんにはチョコ餅、梅雨ちゃんにはトリコロールゼリー、百ちゃんにはポルボロン*1響香ちゃんにはロックケーキ、透ちゃんにはキャラメルクッキー、三奈ちゃんにはレモネードとマジで忙しい夜になった。
精
「お、おはようございますお嬢様方……朝ご飯はリクエストされたスイーツになります……」
お茶子ちゃん
「美味しいけど食べにくい」
精
「もう少し小さく切ってココアをまぶしてきます……」
百ちゃん
「紅茶が飲みたいですわ」
精
「はい、こちらに……」
三奈ちゃん
「アタシも何か食べたい」
精
「即席ですがクラッカーをどうぞ……」
響香ちゃん
「バター足りない」
精
「今度は有塩バターでどうぞ……」
透ちゃん
「もっとキャラメル感がほしいな」
精
「追加のキャラメルソースになります……」
梅雨ちゃん
「これに懲りたらもうしないことね、出久ちゃん」
精
「……肝に銘じます……でも、明ちゃんも彼女にした──」
1-Aガールズ
「「「
精
「すみません……しばらくは控えます……」
めっちゃ冷たい目で見られた。興奮すら覚えられないマジの目だ。実が笑うんじゃなくて同情の目をしているのが事態を物語っている。
口田君
「ちょ、ちょっとかわいそうじゃないかな……?」
常闇
「妥当だ」
砂藤
「まあ……なんだ、皿洗いぐらいは手伝ってやるよ」
精
「砂藤シェフ……俺今日の訓練休みてぇよ……」
爆豪
「んなくだらねェ事で休むんじゃねェ。女に鼻の下伸ばしてるからだエロデク」
上鳴
「下手すりゃ俺もああなっていたかもしれねえのか……」
その他の男子からもおおよそ非難気味だ。手厳しい。こんなの俺のデータにないぞ?
轟
「俺も何か食いてえ」
瀬呂
「そうだなー、見てるだけじゃ腹減ってしょうがないぜ」
飯田
「女子達ばかりに振舞うのは不平等だ! 男子達にも振舞うべきだ!」
青山
「僕からのリクエストはマカロンかな★」
尾白
「確かマカロンって作るの難しくなかったか?」
障子
「マカロナージュ*2だな。まあ……緑谷ならできるだろう」
実
「ということで今夜はマカロンパーティーだ! よろしく頼むぜ、緑谷シェフ!」
切島
「もちろんココアも付けてな! ウマかったからまた飲みてぇ!」
マジかよ俺の人権バッバイしちまったじゃねえか。しかし精液玉袋にかえらずだ。やっちまったことを悔いるより、汚名返上して頑張るしかない。もってくれよ俺の身体。
ハーレム築いたからそれなりの目には遭ってもらわないと釣り合いませんからね。