抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
船の上で梅雨ちゃんと実と作戦会議をする。
精
「誰だよ授業敵に教えた奴…男だったら容赦しねえぞ?女だったら許す。裏切りは女のアクセサリーだからな。」
実
「でもよでもよ!オールマイトを殺すなんて出来っこねえさ!オールマイトが来たら、あんな奴らけちょんけちょんだぜ!」
梅雨ちゃん
「峰田ちゃん…殺せる算段が整ってるから連中こんな無茶してるんじゃないの?」
梅雨ちゃんの言うとおりだ。無茶をするときはそれしか方法がない時か、無茶でどうにかできる時だ。この大人数で襲撃した段階で後者だろう。だが、そんなことはどうでもいい。
精
「こいつら倒さなきゃ、夢は叶えられねえってことだな?んじゃ、ちゃっちゃと戦って片づけますか。」
実
「何が戦うだよばかかよぉオールマイトブッ倒せるかもしれねー奴らなんだろ!?」
精
「少なくともこいつらはオールマイトを倒せるような力はない。」
俺はお茶子ちゃんが"個性"を解除するように両手の指先を合わせる。
精
「まず奴らは俺達を分断した。本当に勝てるなら、一纏まりになっているところを圧倒的な力で叩けばいい。しかも、この水難ゾーンに梅雨ちゃんがいる。…"個性"を知っていたらこんな選択はしないはずだ。『敵は切り札が一つだけで、生徒おれたちの"個性"を知らない』。そして、『そんな奴らに負けるほど俺はやわじゃない』。」
俺はエア帽子を深くかぶる。
精
「『ありえないことを除けば、残ったものがどんなに信じられなくても真実だ』…ビシャーコック・ンホォムズの名言だ。」
実
「なんだよそのエロゲーみたいな探偵の名前は…」
梅雨ちゃん
「シャーロック・ホームズの言い間違いかしら?」
俺の推理劇場を終え、お互いの"個性"を紹介する。梅雨ちゃんは"蛙"で、跳躍、壁への張り付き、20mほど伸びる舌、胃袋を外に出して洗える、多少ピリッとする程度の粘液を分泌する、だそうだ。卵生じゃないのが非常に惜しい。俺の"個性"は超パワーと浮遊。同時に使うことはできない。実の"個性"はもぎもぎ。超くっついて実自身にはくっつかず、ブニブニ跳ねる。
実
「だから言ってんだろオイラの"個性"はバリバリ戦闘に不向きな」
精
「めっちゃ強いじゃん。殺傷力のなさと拘束力の強さがバグってる。というか…実の"個性"が今回の鍵だ。」
俺は早速いい作戦を思いついた。後は実を説得するだけだが、敵が船を二つに割る。実が錯乱してもぎもぎを水面に投げる。もぎもぎが水面に揺蕩っている。よかった。水に沈んだらちょっと面倒だった。
梅雨ちゃん
「峰田ちゃん本当にヒーロー志望で雄英に来たの?」
実
「うっせー!!怖くないほうがおかしいだろーがよ!!ついこないだまで中学生だったんだぞ!!入学してすぐ殺されそうになるなんて誰が思うかよ!?ああせめて八百万のヤオヨロッパイに触れてから」
精
「実、ちょっと耳貸せ。」
俺は錯乱する実を引っ張り小声で話す。
「俺は絵がうまい。」
実
「こんな時に何だよ!?」
精
「そして解剖生理学を嗜んでいるから…一目見ただけで女の裸が想像できる。」
実
「っ!?」
精
「ここで協力したら…モモパイセンのフルカラー裸婦スケッチを描いてやる。欲しかったら俺に協力しろ、OK?」
実
「OK!!!」
絶望的な状況だからこそ、くだらない希望が輝いて見えるのだ。流石同志、男にとってエロは命の次に大事だからな。ということで、実も協力してくれるので作戦を話す。
精
「チャンスは一度きりだ。ミスったら…まあ、俺がフォローしよう。梅雨ちゃんは必ず助ける。」
実
「梅雨ちゃんはここなら一人でも戦えるだろ!?オイラを助けろよ!」
梅雨ちゃん
「気持ちは受け取っておくわ緑谷ちゃん。」
作戦への熱を高めたところで、俺は深呼吸をする。
精
「行くぞ--……
故郷の友人の言葉を借りて飛び込む。左手の薬指に30%の力を込め、会心の一撃を放つ。水面を大きく深く穿つ。その反動を利用し、"浮遊"と合わせて船の上に戻る。
実
「うおおお!!!緑谷のフルカラースケッチイイイ!!!」
それを見た実が人気Vtuberへのスパチャ芸が如く、もぎもぎを連投する。もぎもぎに触れた敵が抉れた水面に向かって、だんだんと集まっていく。
梅雨ちゃん
「水面に強い衝撃を与えたら広がってまた中心に収束するわ。つまり…一網打尽よ。」
ザパアン!!!
一かたまりになって集まって動かなくなった敵が打ち上げられる。
梅雨ちゃん
「とりあえず第一関門突破って感じね。すごいわ二人共。」
精
「なーに。かわいい梅雨ちゃんのためならこれぐらいわけないさ。」
実
「約束だからな緑谷!絶対忘れんなよ!」
任せろ実、シュルレアリスム*1マシマシの、目が痛くなるゲーミングカラーで描いてやるぜ。沈みゆく船でアイルビーバックとやりたかったが、そんな暇ないと二人に止められたから諦めた。せめて映画が違うとツッコんで欲しかったぜ。
水難エリアの水辺まで来た俺達は一旦様子をうかがう。澤先が厳しそうだ。澤先の"個性"は『一対多』の『長期戦』は不向きだろう。顔中手まみれの敵に肘を掴まれ、その肘が崩れる。敵の"個性"か、やばそうだな。
精
「さて、澤先のアシストに入るぞ。二人はここで待っ---」
黒い化け物が一瞬で澤先を組み伏せ、右肘を折った。
顔中手まみれの敵
「対平和の象徴改人"脳無"…」
次いで脳無が澤先の左腕を折り、顔面を地面に叩きつけた。"個性"を使わない、とんでもない素の力だ。
実
「緑谷ダメだ…さすがに考え改めただろ…?」
梅雨ちゃん
「ケロ…」
精
「…まだ情報が足りない。力だけでオールマイトを殺せるとは思えない…何があるんだ?」
脳がむき出しだからそこを狙えばいい。だが、そんな分かりやすい弱点には対策がされているはずだ。それが分からないのに突っ込んだって勝ち目はない。
黒い霧の敵
「死柄木弔。」
ズズズ…と顔中手まみれの敵の後ろに黒いワープホールが開く。
顔中手まみれの敵
「黒霧、13号はやったのか?」
二人の敵の話を聞くに、13号先生がやられたが誰かが逃げ出して助けを呼んだらしい。
手マン
「ゲームオーバーだ。あーあ…今回はゲームオーバーだ…帰ろっか。」
手マンの帰るという言葉に実が梅雨ちゃんに抱き着いて喜んで
ダメだろ無許可でおっぱい触るのは。ほら言わんこっちゃない、梅雨ちゃんに沈められた。
梅雨ちゃん
「気味が悪いわ緑谷ちゃん。」
精
「そうだね…おっぱい揉まれて気持ちよくなる?」
梅雨ちゃん
「本気で言ってるのだとしたら気色悪いわ緑谷ちゃん。」
冗談はさておき、敵側の意図が読めない。オールマイトを殺しに来ていおいてこのまま帰る。意味不明だから警戒は解かない。
顔中手まみれの敵
「けどもその前に…平和の象徴としての矜持を少しでも…へし折って帰ろう!」
グア…と顔中手まみれの敵が俺達に近づく。そして、梅雨ちゃんに左手を伸ばす。俺は咄嗟に左手の人差し指で弾いた。
精
「きたねえ手で梅雨ちゃんに触ろうとしてんじゃねえぞ、手マン野郎。死んで詫びろ!!!」
俺は右腕に30%の力を込めて、手マンに殴りかかる。
手マン
「脳無。」
俺の右手に確かな手ごたえが走る。だが、脳無が手マンへの攻撃を防いだ。効いてない?なるほど、打撃無効か。そりゃオールマイト殺せるわ。となれば切り殺すしかない。澤先から捕縛布を借りるのが最優先だ。俺は右腕を咄嗟に引っ込める。それよりも早く脳無が俺の腕を掴む。梅雨ちゃんが俺の体に舌を巻きつけてくれる。舌の気持ちよさで痛みを和らげてくれるのかな?嬉しいね。
バアン!と入り口のドアが吹き飛ぶ。
オールマイト
「もう大丈夫…私が来た。」
激情を携えたガチムチ金髪のオールマイトがやってきた。ヒーローは遅れてやってくるってやつか?ヒーローである前に教師だろアンタ。教師が遅刻すんなよ。おかげで授業が滅茶苦茶だよ。
土口君が着実に梅雨ちゃんの攻略を進めております。次回、シーズン1最終回です。