抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
オールマイトが入り口から一跳びして、入り口付近の敵を一掃する。そして二跳びで俺と梅雨ちゃんと実と澤先を助けつつ、手マンに一撃入れる。俺の目で追うのがやっとって…ヒーローとしてはすげえんだなこの人。頑張れオールマイト、お前がNo.1だ。
精
「ついでに黒い化け物も頼むぜ。打撃効かないけどな。オールマイト、なんとかしろ。」
オールマイト
「相変わらずだな緑谷少年!大丈夫!」
オールマイトはニカと笑いピースも決める。そして脳無にクロスチョップを決める。やはり脳無には効いていない。脳無の攻撃を回避し、腹パンを決めても脳無はうんともすんとも言わない。
手マン
「効かないのは"ショック吸収"だからさ。脳無にダメージを与えたいならゆうっくりと肉をえぐり取るとかが効果的だね……それをさせてくれるかは別として。」
オールマイト
「わざわざサンキューそういうことなら!!やりやすい!!」
オールマイトが脳無を背後から掴み、爆発のようなバックドロップを決める。その隙に俺は澤先の捕縛布を噛みちぎって、糸を拝借する。
実
「何やってんだよ緑谷!?そんなに相澤先生のことが嫌いなのかよ!?」
精
「あいつらはオールマイトを殺すって言ってたんだ…!オールマイトの対策は万全だが、俺への対策は全くしていないはずだ…!俺が『アリアドネの糸』*1になるんだ…!」
梅雨ちゃん
「だとしても無茶よ緑谷ちゃん。ここは大人しく逃げるべきよ。」
精
「あれを見てもオールマイトが勝てるっていうなら引き下がるさ…!」
オールマイトのバックドロップは決まっていなかった。むしろ、黒霧のワープホールで脳無がオールマイトの脇腹に、下から指をめり込ませていた。俺は糸を構え、脳無に向かって突進する。
精
「助太刀するぜ、オールマイトォ!!!!」
黒霧
「浅はか。」
俺の目の前にワープホールが展開される。
爆豪
「どっけ邪魔だ!!デク!!」
BOOOOM!!!と爆豪がワープホールを取っ払い、黒霧を組み伏せる。そしてパキと脳無の体が凍っていく。チャンスだ。
精
「糸が紡ぐは狂犬の檻。虚構の舞う厄災の箱---さぁ、下肢が散っても踊れるか試しましょう?」
俺は脳無の下半身に糸を巻き付け、30%の力で思い切り引っ張る。脳無の下半身は冷凍サイコロステーキになった。
精
「筋張った硬い肉だな。一応焼いてくれるか、紅白頭?レアがいい。」
紅白頭
「こんなもん食ったら腹壊すぞ緑谷。」
赤髪熱血
「んなこと言ってる場合かよ!まだ敵が目の前にいるぞ!」
爆豪
「動くなモヤモブ!!『怪しい動きをした』と俺が判断したらすぐ爆破する!!」
オールマイトも脳無の拘束から抜け出す。形勢逆転だ。このまま押し切って
手マン
「脳無、爆発小僧をやっつけろ。出入り口の奪還だ。」
その言葉に反応して脳無が動き出す。ズグ…と体が再生していく。
オールマイト
「皆下がれ!!なんだ!?ショック吸収の"個性"じゃないのか!?」
手マン
「別にそれだけとは言ってないだろう。これは"超再生"だな。脳無はお前の100%にも耐えられるよう改造された超高性能のサンドバッグ人間さ。」
脳無が爆豪に向けて走り出す。オールマイトが爆豪を退かす。脳無が拳を振るうが、その拳はバラバラに切り刻まれた。
精
「"超再生"ってことは…『遠慮なくやってもいい』んだよな?」
俺は糸を操り、脳無の四肢を斬り飛ばす。
精
「これはさっき手マンに顔を触られた梅雨ちゃんのぶんだ。
---さァ、交わり乱れて狂いましょう?」
俺は脳無に糸を巻き付け、俺に向けて引き寄せる。そして、30%の力で蹴る。脚の力は腕の力の3~4倍はあるという。理論上、俺の脚の30%ならおよそオールマイトの100%だ。
精
「そして次のも梅雨ちゃんのぶんだ。」
再び30%の力で蹴る。これでもまだ効かないか。だったら。
精
「その次の次も、その次の次の次も…その次の次の次の次も…次の!次も!」
何度も、何度も何度も蹴る。あたりに衝撃波が荒れ狂う。ショック"吸収"ということは"無効"ではない。なら続けていればいつかはダメージが入るはずだ。四肢が再生したのであればすぐに切り落とす。反撃の隙を与えない。
精
「梅雨ちゃんのぶんだ!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!」
突如俺の脳内に溢れ出した存在しない記憶---
小学生の時、蛙みたいで可愛いといって仲良くなった。
中学生の時、舌が長いからキス上手そうといってお互いを意識した。
入試前の時、素敵なヒーローになったらキスしてあげると言われて頑張った。
そして先程、手マンに触られて約束果たせなくてごめんねと泣きながら崩れていった。
精
「梅雨ちゃんのぶんだあああーーーッ!!!」
ついに脳無が吹っ飛んだ。とどめに思い切り引き寄せて、100%の力で脳無を蹴り飛ばす。そして糸を限界まで引っ張る。バラバラになりながら脳無が吹っ飛ぶ。
精
「仇はとったよ…梅雨ちゃん…」
梅雨ちゃん
「私はここにいるわ。」
足の痛みが俺を現実に引き戻す。俺は折れた右足に体重をかけないように、バランスを取りながら敵を指さす。
精
「手前らは一生煮えた辛酸の苦汁を飲み続ける…
オールマイトも敵も含め一同は唖然としていた。ただの学生が『対オールマイト生物兵器』を倒したのだから。手マンが激しく喉をかきむしる。
手マン
「なんなんだよ…チートどころじゃねえ…バグかよ!?」
精
「コンテニューする?チェックポイントからやり直す?それとも…人生ゲームオーバーする?」
余裕かましたが、俺はもう戦えない。あの化け物をバラバラにするのに使った力で、手が糸でズタズタに引き裂かれた。右脚も折れててまともに使えない。だが、後ろ盾がデカすぎる。1-Aの皆にオールマイトだ。流石にそれを分かったのか、黒霧がワープホールを出す。
黒霧
「流石に分が悪いです。出直しますよ、弔。」
手マン
「今度は殺すぞ平和の象徴オールマイト、そして金髪のクソガキ。」
ズズズズ…とワープホールに黒霧と手マンが消える。なんとか退けたか。途方もない安堵が襲ってきて、俺は意識を手放した。
目を覚ますとそこは雄英の保健室のベッドの上だった。隣には鶏ガラ碧眼が座っている。
オールマイト
「まったく…君は故郷で何があったんだい?あの状況で戦いを挑むなんて正気の沙汰じゃないぞ?」
精
「二回も故郷がなくなりかけました。あと、故郷を救うために脱獄を一回手伝いました。」
オールマイト
「どこに生まれたらそんな人生を歩めるんだい?不謹慎だけど、私ちょっと興味持っちゃったよ。」
リカバリーガール
「どこに生まれようと君は人間なんだよ。無茶をし過ぎたら死んでしまうよ?」
精
「リカバリーガールに言われちゃ仕方ないですね。しばらく無茶はしません。」
リカバリーガールの言う通りで、まだ体が"個性"に
オールマイト
「敵も馬鹿なことをした!!1-Aは強いヒーローになるぞ!!」
精
「当たり前じゃないですか、俺いるんですから。」
塚内
「はっはっは。それは違いないね。頼もしい限りだ。」
明日は臨時休校になるらしい。よし、今日は早く帰って梅雨ちゃんで『自主規制』*2するか。
精
「ウッス!俺、精!体育祭に職業体験…敵の襲撃ぐらいじゃ俺の青春は止まらねえ!シーズン2も絶対に見てくれよな!」
ということでシーズン1終了です。シーズンの区切りはアニメ準拠とさせていただきます。
しばらくは土口君の故郷の物語『抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ?』に専念します。一ルート終わったらまたこちらを投稿しようと思います。