抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
体育祭が迫っているとはいえ、授業はしっかり行われる。俺達は改めてUSJで救助訓練を受けることになった。今回は澤先と13号先生の二人で見るらしい。マイトがはぶられてやんの。ざまあないな。早速山岳ゾーンからの救助訓練だ。俺とお茶子ちゃんと天麩羅が要救助者の役をやる。
精
「天麩羅、お前意識不明の役やれ。俺はお茶子ちゃんと救助を待つ恋人役やるから。委員長命令だ」
天麩羅
「委員長としての権限をそんな私欲のために使うか!? 大体なぜ恋人役に」
精
「デート気分で碌な準備もせず山岳に来たから救助要請出した……あり得るシナリオじゃないか? やるなら本格的にだ。それとも堅揚げ天麩羅のお前が、お茶子ちゃんとの恋人役をやれるといいたいのか?」
天麩羅
「うっ、そこまで考えていたのか……すまない。意識不明に徹するとしよう」
天麩羅の仕込みを終わらせて、俺とお茶子ちゃんは恋人役を演じる。
精
「ああ、お茶子ちゃん……俺たちここで死んじゃうんだ……! ごめん、俺が登山デートしようなんて言ったばかりに……!」
お茶子ちゃん
「だ、大丈夫だよデクくん! きっと助けが来てくれるって!」
精
「無理だよ! ダメだよ! ああ、最期にお茶子ちゃんとイチャイチャしたかった! キスしたかった! 『自主規制』したかった! もうここでしちゃおう!」
お茶子ちゃん
「それはダメだよ!?!?!?」
天麩羅
「不純異性交友は見逃せないぞ!!!」
精
「あんたはーだーっとれぃ!!! 演技だって言ってるだろ!!!」
天麩羅を黙らせてる間に鳥頭が下りてきた。
鳥頭
「……誰が意識不明だ?」
精
「ここの天麩羅野郎です」
天麩羅
「……っ!! ……!!」
意識不明なりに反応している。意識あるじゃん。そうすると鳥頭が体から黒い何かを出してきた。
鳥頭
「
黒影
「ウルセエナア……ヤリャアイインダロヤリャア!」
黒影が天麩羅を担架に乗せ上げていく。天麩羅が浮いていったから、アレは食べごろだな。お茶子ちゃんも食べごろだな。にしても便利な"個性"だ。当人は攻守がどうこう言っていたが、真価は純粋に手数が増える点だろう。敵にすると厄介だが、味方に居れば間違いなく心強いな。最後は俺とお茶子ちゃんと尻尾で救助する。お茶子ちゃんが"無重力"で浮かせた梅雨ちゃんを、尾白こと尻尾が引っ張り上げる。俺は梅雨ちゃんの両膝を引き寄せて、手首を掴んで背負う。
精
「本当はお姫様抱っこが良かったかな、プリンセス?」
梅雨ちゃん
「ケロッ。頼もしいリップサービスだわ」
精
「よろしかったら本当のリップサービスを──」
梅雨ちゃん
「セクハラはダメよ、緑谷ちゃん」
梅雨ちゃんは冷静なツッコミ役だな。お茶子ちゃんと方向性の違う良さがある。血涙を流している実からの視線に、にこりと笑って返す。下ネタをぶっこむときは、笑える範囲にするのがポイントだ。
続いては倒壊ゾーンでの救助訓練だ。震災直後の都市部を想定し、被害者の数も場所も分からなず、その中で多くを助ける。どこぞの鶏ガラ碧眼とは大違いの現実的な想定だ。制限時間は8分で4人が救助、残りは好きな場所に隠れるが、8人は声が出せない。まずいな、透ちゃんが声出せなかったら見つけるのバカ難しいぞ……脳無倒すよりもむずいな。
1回目の4人は俺、お茶子ちゃん、実、爆豪の4人だ。
爆豪
「何でつくづくデクと」
精
「一般入学者は黙っていろ!*1 俺が雄英高校特待生、緑谷出久である!*2」
実
「被害者を運ぶにあたって胸及び臀部にやむを得ず触れてしまった場合」
精
「悪意があったらアウトだ。合意を貰ってから触れ。あるいは許されるぐらいのイケメンになれ」
お茶子ちゃん以外問題児しかいないな。とりあえず救助だ。瓦礫でケガをしないように軍手をはめる。
精
「救助は迅速が一番だ、四人で散って」
爆豪
「指図すんな!!! 俺について来い、カス共!!!」
爆豪が爆発で飛んで行った。あいつ、ホント協調性ないな。仕方ないから三人で手分けして救助していくか。各々で救助を進めていく。悪くないが、透ちゃんが見つからない。本来の俺の体だったら匂いで分かるけど
天麩羅
「逃げろ!!! 敵だ!!!」
天麩羅が燃えだしたように叫ぶ。瞬間、施設中に衝撃が走る。煙の中から誰かが出てくる。刺々したガスマスク、刺々した肩パット、上半身は紺のボディスーツか? ズボンは軍隊の奴だろうか。両手は指ぬきグローブで右手に紅白頭を持っている。何よりマッチョマンだ……なんか見覚えあるな。
敵
「逃がしゃしないさ……全員まとめて、死に晒せ!!!」
めっちゃ聞き覚えある声だな。敵が地面を踏む。あっという間に建物が倒壊し、俺達は壁に囲まれた。
敵
「よぉし……周りは壁になったな? 一人残らず」
精
「あんたも随分暇だな。ガキ相手にマジになって……来いよ。1-A最強が相手してやる。あんたごとき"Plus Ultra"してやるさ」
入学初日の澤先が如く、指をクイクイして挑発する。
敵
「ほう……死にたいらしいな? 加減は出来んぞ?」
精
「こっちは殺さないように加減しないといけなくてな。もっとも……」
爆豪
「死に晒せやクソ敵!!!」
爆豪が敵に爆破を叩き込む。
精
「加減を知らないクソがこっちにはいるけどな」
爆豪
「逃げてェ奴は勝手に逃げろ! コイツは俺が潰してやる!」
敵
「完全に見切られておいてよく言えたもんだな!」
上出来な不意打ちのはずだったが、敵はピンピンしている。さて、俺も戦いたいが……まずは紅白頭の救助が先だ。機動力と確実な確保、俺達の戦力でやるとしたら……
精
「俺にいい作戦がある。お茶子ちゃん、梅雨ちゃん、実……こしょこしょ……」
俺の作戦をきいて、三人が頷いた。
精
「行くぞ!
今回も故郷の友の言葉を借りて作戦を決行する。お茶子ちゃんが俺に触れて、俺を軽くする。爆豪の爆破によって敵がひるんだ。梅雨ちゃんが気持ちよく俺を舌で巻いて、敵に向けて放り投げる。その際に実からもぎもぎを貰う。勢いよく敵に近づく。
お茶子ちゃん
「解除!」
お茶子ちゃんが両手を合わせ、"無重力"を解除する。すれ違いざま、紅白頭のベルトにもぎもぎを付ける。お姫様抱っこで紅白頭を抱え着地する。
精
「頭みたいにおめでたく眠ってんじゃねえよ、プリンス!」
もぎもぎのついた軍手を脱ぎ捨て、右手を構える。
精
「Smash!!!」
敵に向けて、100%の力でデコピンを放つ。敵は両腕で受け止めた。まあ、あいつならできるか。でも、狙い通りだ。敵が衝撃を弾き飛ばす。
爆豪
「死ねえええ!!!」
爆豪が最大火力で敵を吹っ飛ばす。敵が吹っ飛んだ先には、実お手製のもぎもぎウォールがそびえたっていた。見事に敵がぶつかり、敵は動けなくなった。俺はすぐさま敵に飛び込み、そのマスクに手をかける。
精
「ふざけたことしてんじゃねえぞ、オールマイト」
スポンと取れたマスクの下には、予想通りのアメリカンな笑顔を浮かべるオールマイトがいた。
オールマイト
「緑谷少年にはバレていたか……でも、私が来てい──」
精
「このオールマイトは偽物だ! 皆で痛めつけて本物のオールマイトの居場所を吐かせるぞ!」
1-A一同
「「「分かった!!!」」」
オールマイト
「Why!? ま、待ってくれみんな!」
サプライズじゃねえよバカ。もっとやり方あっただろ。連日そういうことがあったら、不安になるやつもいるだろうが。とりあえず俺は20%力でオールマイトのケツをシバいた。
精
「いってえええ!? 指折れてるの忘れてた!」
後でリカバリーガールの所に行かないと。ついでに、オールマイトの責任にして、ドーナツとアイスミルクを要求するか。1-AみんなでMsドでパーティだ。