抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ?   作:神剣狩刃

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7-14 土口精に日常

 角砂糖の点滴割りを数名のイッキコールで流し込み、リカバリーガールから事務的なキスを受けて、1-Aガールズの支えアリなら何とか動けるようになった。お茶子ちゃんに右を、耳郎ちゃんに左を支えてもらって寮まで何とか歩く。

 

 精

「今更だけど、お茶子ちゃんの"無重力"で浮かせて運んだらよかったんじゃない?」

 お茶子ちゃん

「うぇ!? い、いや、ウチが気持ち悪くなって使い物になったらアカンから!」

 耳郎ちゃん

「大丈夫だよお茶子。コイツ多分分かって言ってるから」

 

 腰をイヤホンジャックで小突かれる。好きな人を自分自身で支えたいというのはよく分かる。俺も礼が初めて妊婦さんになった頃は身の回りのあらゆることを手伝ったものだ。

 

 精

「とりあえずお風呂に入りたいな。だからこのまま女子風呂まで運んで────」

 実

「そうはいかねえぞ緑谷ぁ! 怪我人だから丁重に運べえ!」

 

 あっと言う間に男子達に攫われて担がれる。

 

 上鳴

「お湯の温度は42℃!!」

 精

「42℃じゃ熱い! 40℃がいい!」

 砂藤

「じゃあ40℃で沸かせ──!!」

 

 その勢いで男湯に連れ込まれる。

 

 瀬呂

「脱がせ──!!」

 精

「脱がされるならイケメンがいい!」

 轟

「じゃあ俺が脱がせてやるよ」

 爆豪

「だから毎回乗るんじゃねえよ! 俺が脱がし殺してやるわ!」

 

 2人のイケメンに衣服をはぎ取られ浴室に連れ込まれる。

 

 尾白

「洗えー!」

 精

「俺のいつものシャンプーとリンスと洗顔フォームとボディーソープでやってくれよ!」

 爆豪

「メンドクセーから金タワシと業務用洗剤原液で(こそ)げ!!」

 切島

「用法・用量は守らなきゃあダメだぜ! 誰か持ってきてやってくれ!」

 常闇

「だろうと思ったから持ってきておいたぞ」

 

 1-Aボーイズを侍らせ俺の体を洗わせる。ミッ先がこのことを知ったら泣いて羨ましがるだろう。

 

 精

「これがガールズだったら最高なのになあ……」

 青山

「傲岸不遜の極み☆」

 障子

「まあ、いつもの緑谷らしくていいではないか」

 口田くん

「それにしても、一人で大変だったよね……緑谷くんはすごいよ」

 

 口田くんの心優しい一言が沁みる。

 

 精

「すごくはないさ……結局俺一人じゃあの場はどうにもできなかったし、皆にも迷惑をかけて────」

 爆豪

「てめェがあんだけ凌いだから俺達が間に合ったんだよ。謙遜も過ぎたら嫌味になるから素直に受け取れや」

 

 爆豪がマナー悪く湯船に飛び込んで遮った。爆豪の言う通り、今は素直になるとしよう。

 

 精

「……ありがとうな爆豪。お前のおかげであの人達を守れた」

 爆豪

「……礼なら轟に言え」

 

 タイミングよく髪を濡らした紅白イケメンが湯船に入ってきた。俺は目線を送りこっちに来るように誘導した。

 

 精

「……ありがとうな轟。お前のおかげで俺はここにいるっていう決断ができた」

 轟

「……ならよかった。俺もお前に謝れたからな」

 

 轟が左手で髪をかき上げる。素でやっている辺り、コイツは本物のイケメンだな。俺も真似して髪をかき上げようとしたが────坊主にしたため手には何も引っかからなかった。

 

 上鳴

「ぎゃははは! カッコつけようとしてしくじってんでやんの!」

 実

「どう? 何点?」

 瀬呂

「停学」

 

 完全復活したらこいつ等を風呂に沈めてやろう。覚悟してろよ。

 

 

 風呂から上がり、最も安全に運んでくれるであろう障子に頼み込んで、お姫様抱っこされて共有スペースに登場する。そこには雄英のジャージを着た鶏ガラ碧眼のマイトがいた。

 

 マイト

「おかえり緑谷少年! 今晩は私が作ったとんかつだぞ!」

 精

「……ただいま。というか何でトンカツ……ああ、俺のメッセージはもう教員間で共有済みですか」

 マイト

「それもあるけど彼女の、い、いや! そういうことだよ! 私も師匠に色々教えこまれたからね! 皆の分もあるから、たんとお食べ!」

 

 ということで元No.1のトンカツが振舞われる。サクサクの薄い衣とロース特有の赤身と脂の旨味によって、舌鼓が16ビートを刻む。そこにソースがかかってバイブスぶちあがりだ。

 

 精

「なるほど。こりゃグラントリノが俺に料理を求めた訳だ」

 マイト

「デザートはなんと綿菓子だ! いろんな種類の飴で作れるタイプの綿菓子機だ!」

 精

「私が来た?」

 マイト

「綿菓子機だ!」

 

 綿()()()()()!な()()()()!ということか。皆がなんとも言えない表情で固まっている。ここは金色の狂犬らしくいこう。

 

 精

「……クッ、アハハハ! ギャ、ギャグのセンスもNo.1だなマイトォ!」

 マイト

「よかった! 他の皆が笑わなかったから冷や冷やしてたんだよね!」

 

 そりゃそうだろう。俺が大笑いしてやらなかったらマイトがかわいそうすぎる。

 

 精

「で、いつの間に彼女が出来たんです?」

 マイト

「へ?」

 精

「とぼけないでくださいよ。トンカツを作った理由で()()()って口を滑らせたじゃないですか」

 マイト

「shit……誤魔化せたと思ったんだけどね……まあ、そういうことさ。今度女性と上手く話す方法を教えてくれないかい? ジョークだけは彼女に勝てそうもないんだ」

 

 俺がいない間にとんでもない事件が起きていた。人が恋を始めるのに遅いなんてことはないが、子供を作るのには(おそ)いがある。マイトが何歳なのかは知らないが、しっかりスラング的な意味でI`m comeingできる歳なのだろうか?

 

 マイト

「緑谷少年?」

 精

「これぐらいのジョークは笑い飛ばせるようにならないと、女性には余裕がないって受け取られちゃいますよ?」

 マイト

「むっ……そ、そうなのか……」

 上鳴・実

「「なるほど……」」

 

 何でお前らまで一緒になって勉強してるんだよ。その情熱を普段の学業に向けろよ。しかしマイトに彼女ができるとは驚きだ。マイトが良い人なのは赤ん坊でも分かりそうだが、彼氏にしたいかというと少々厳しいものがある。

 

 マイト

「随分言うね? 流石の私も傷つくよ?」

 精

「過去の戦いで重度の怪我を負っている、超人的な力も限定的で次第に無くなる、指導者としては実力が絶望的……料理が上手い公務員という利点を帳消しにした上でマイナスになると思いますよ?」

 マイト

「oh……返す言葉もないね……」

 

 そんなマイトにも相手が見つかるのだから不思議である。女を悲しませるなよと残し、眠気が限界に来たのでベッドにべちゃりと倒れ込んで────いつの間にか菜奈さんが目の前に立っていた。

 

 菜奈さん

「……一応シャワーは浴びたんだが、その必要はなかったな」

 精

「浴びれるんですか? 精神世界みたいなものだから強く願えば具現化したりして……」

 

 強く念じたらカルビ寿司が出てきたので一心不乱に頬張る。学生の頃の誕生日パーティーで食べた時と同じ味がする。精神世界だったら何を食べてもゼロカロリーだ。

 

 精

「これいい……! 現実が嫌になったらここに引きこもろうかな……!」

 菜奈さん

「俊典のトンカツを食べた上でカルビを食べるのか……若いっていいなあ。見てるだけで胃もたれしてくるよ……」

 精

「俺はこの世で一番のカルビ好きである自身があります。今度マイトに会ったらそう伝えておいてください」

 

 菜奈さんが呆れたように、そしてどこか嬉しそうに笑った。

 

 菜奈さん

「君は一人で頑張りすぎるきらいがあるからね。時には誰かを頼って、思いっきり甘えるといいさ」

 精

「重々承知していますよ。自粛が解けるまでは皆に甘えます」

 菜奈さん

「……私に甘えたりはしないのか?」

 精

「そんな暇なくなっちゃいました。期待させておいて、誠にごめんなさいでした」

 菜奈さん

「……ちょっとは期待してたんだけどなあ……」

 

 ちょっと頬を膨らませて不満をあらわにする菜奈さんは可愛かった。これはマイトがお師匠と慕うのも当然だ。

 

 

 スゴイいい夢を見た気がするが、今の状況のよりもいい夢を見たはずがない。今の俺はメイド服の1-Aガールズに囲まれて、牡蠣鍋を振舞われているのだ。

 

 お茶子ちゃん

「デ、デクくーん♡あーん♡」

 梅雨ちゃん

「出久ちゃん、あーん」

 百ちゃん

「い、出久さん、あーんですわ……♡」

 三奈ちゃん

「出久ー♡あーん♡」

 耳郎ちゃん

「い、出久……♡あ、あーん♡」

 透ちゃん

「出久♡あーん♡」

 

 俺も障子みたいに口を増やせたら、六人からの同時あーんに応えられるのに。ともかく愉悦感に浸りながら下々のボーイズを見る────何故か羨ましがっている奴どころか、怒っている奴も一人としていなかった。

 

 精

「おかしいな……実や天麩羅すら反応しないなんて……きっと男としての格の違いに物が言えなくなっちまったんだな! 吐く寸前まで食べるぞ!」

 

 俺の勢いに合わせてガールズがどんどん食べさせてくれる。マジ最高だ。

 

 実

「……緑谷……生きて帰ってこいよ……」

 飯田

「……僕は何も見なかったし聞かなかったことにする……」

 

 動けなくなるまで食べた俺は百ちゃんの部屋に運ばれ、お昼寝タイムとなった。特別に準備したという甘いアロマが漂い始め、百ちゃんと耳郎ちゃんの美しい演奏が心地よい眠気を誘ってくれる。他のガールズの生抱き枕も温かくてモチモチで、即座に夢の世界へと連れ去られ──────目が覚めると、いつの間にかバスローブ姿で寝ていた。

 

 精

「……女湯?」

 

 だんだんはっきりしていく意識で確認した所、置いている道具や匂いが女湯のものでしかなかった。そして脱衣所への扉がガラリと開き、理性を砕くような強く甘い匂い────チューベローズの匂いが流れ込んでくる。そこから一切の一糸を纏っていないにもかかわらず、まるでランウェイを歩く女優のように堂々としているミッ先が現れた。

 

 ミッ先

「時間ピッタリね。良い夢は見れたかしら?」

 精

「……あのアロマですね。まさかミッ先の"眠り香"だったとは」

 

 ミッ先の眠り香は女性よりも男性に強く作用する。満腹で緩み切った俺だったらアロマレベルの量でもすぐ眠るだろう。

 

 精

「……とりあえず、まずはお礼を言わないとですね。俺の道具の数々の処分を引き留めてくれてありがとうございます。おかげでこんじきわんこ先生としての活動がまだまだできそうです」

 ミッ先

「私との交流も書かれていたのは流石に驚いたわ? でも、おかげで謹慎処分というまたとないスリルを味わえて……滾って滾ってしょうがないわ」

 

 "危機感知"が鳴り始めた。空腹の肉食獣に襲われるような本能的な危機だ。

 

 ミッ先

「……でも、私から手を出すのは流石にご法度よね? だって──────先客がいるんですもの」

 

 ミッ先がパチンと指を鳴らすと脱衣所から裸の1-Aガールズがやってきた。メイド服での奉仕、昼飯の牡蠣鍋、反応しない男子達────繋がった。

 

 精

「俺を連れ戻したらこうすると決めてたんですね」

 ミッ先

「女を寂しがらせた責任……しっかりとってもらうわよ、緑谷くん?」

 

 1-Aガールズが息をハアハアさせながら俺に近づいてくる。

 

 お茶子ちゃん

「デ、デクくんが悪いんよ……♡ウチらを寂しがらせて……♡」

 梅雨ちゃん

「出久ちゃんは言ったわよね……♡私達から求められたらキス以上のことをするって……♡」

 百ちゃん

「出久さんの部屋に避妊具がありましたから……♡成分を調べて"創造"できるようにしましたのでご安心ください……♡」

 三奈ちゃん

「ちょっとヤオモモ……こういう時は避妊具じゃなくてコンドームって言うんだよ♡」

 耳郎ちゃん

「ロックって意外とエロイ曲あるんだよね……♡ウチもロックな体験がしたいな……♡」

 透ちゃん

「私の体は一度しか見せてないから……出久の想像以上かもしれないよ……♡」

 ミッ先

「当たり前のことだけれど、今日の出来事は胸の中に秘めておくのよ? じゃないと皆でイレイザーから大目玉を喰らうことになるわ」

 精

「安心してください。隠し事は得意なので」

 

 "危機感知"が鳴りやまないが、俺は逃げるつもりもない。むしろ、俺の最も得意とする盤面で願ったりかなったりだ。俺は故郷で10P以上をした事がある猛者で、未経験6人と大人1人ぐらい訳ない。俺は前にいる7匹の雌豹に向けて、人差し指をクイクイと曲げて誘った。

 

 精

「最高の体験を約束するよ。ただ……俺以外じゃ満足できなくなるかもね──────」

 

 だいぶ遅れた性の6時間を終え、風呂場には7人の雌がビクビク痙攣しながらうつ伏せになっていた。

 

 精

「まあこうなるよね。だから俺から迫ることは絶対にしないんだよ」

 ミッ先

「じゅ、18禁ヒーローとして……かなりの経験をしてきたつもりだけど……これ以上の経験なんてしたことないわ……♡この子達の性の基準がおかしくなっちゃうわ……♡」

 

 流石経験豊富なミッドナイト先生だ。一番回数多く相手をしたというのに、立ち上がって1-Aガールズの介抱を始めている。

 

 精

「その際は百ちゃんにアダルトグッズ作ってもらって、各々で処理してもらいましょう。俺も撤退準備を手伝いますよ。後片付けもしなきゃいけないでしょうし」

 ミッ先

「それじゃあ、まずはこの子達をそれぞれの部屋に運んでくれるかしら……♡」

 

 ガックガクのミッ先に掃除を任せて、1-Aガールズの体を丁寧に拭き上げ、ジャージを着せてから運ぶ。それぞれの部屋の布団や寝室に寝かせてあげた所で、女湯に戻る。外の匂いを嗅いだ後なので、この一室の異様な状況がはっきりと分かった。粘性の高い白色のモノを始めとした様々な液体が飛び散り、凄まじく生々しい性の匂いが満ちていて、とても学生寮の一室とは思えないものになっていた。

 

 精

「こりゃ掃除が大変ですね……」

 ミッ先

「そうね……でもその前に……♡」

 

 ミッ先が俺を優しく押し倒す。その目には分かりやすく欲望が満ちていた。

 

 ミッ先

「久々のチャンスなのよ……♡私が満足するまで……♡付き合ってほしいわ……♡」

 精

「もちろんですよ。ただ……俺以外で満足できなくなっちゃいますよ?」

 

 そこからは一般人には見せられない、それはそれは激しいプレイになった。具体的には言えないが、ミッ先は青藍島でもうまくやっていけると思った。

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