抜きゲーみたいな島に住んでいた狂犬はヒロアカ主人公に憑依したらどうすればいいんだ?   作:神剣狩刃

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Final season~Is the society Utopia or Dystopia?~
8-01 You say "Run to us"


 手早く朝風呂を済ませマイトとキャシーの所に戻る。流石に何があったのかと聞かれ、ミッ先とのお楽しみ以外を簡潔に伝える。

 

 精

「今回で分かったのは"OFAは遠隔でも譲渡の意思があれば継承できる"と"継承者の意識は別の場所に意識があると朧気になる"ということです」

 マイト

「眠るぐらいじゃ意識は移せないってことだね」

 キャシー

「それよりも早く戻してくれないか? 頭の中がうるさくてしょうがないんだ」

 

 今のキャシーには俺とマイトを除いた継承者に加え、"世界移動"に宿った九玉さんもいるから相当うるさいだろう。キャシーとそれはそれはディープなキスをして遺伝子を受け取る。

 

 キャシー

「別の口とのキスが良かったかい?」

 精

「Kiss my assって奴ですか? できればそっちの方が良かったですね」

 キャシー

「ソッチの方で来たか。ミセス土口は結構な趣味をお持ちだな」

 精

「普通の方の意味でしたか……だったらソッチの方でも良かったですね」

 マイト

「何の話をしているんだい2人とも……?」

 

 女性経験のないマイトには分からない話だろう。それは置いておいて、この検証で俺の作戦がかなり完成に近づいてきた。残る問題点は一つだが、その問題点がかなり大きい。なにせ、1-A全員の力が必要だからだ。ここにいても進まないので2人に別れの挨拶をする。

 

 精

「俺の無茶ぶりに付き合ってくれてありがとうございました。おかげで可能性が見えてきました。2人の思いも背負ってこの世界を平和にします」

 

 マイトとキャシーが顔を見合わせてから頷き、満面の笑みを見せてくれた。

 

 マイト

「君は私達には到底思いつかない方法で未来を掴もうとしている……こうなったら最後まで見守っていくよ」

 キャシー

「アメリカNo.1が背中を押してやるんだ、やっちまいな。全部終わったら……本場アメリカの乱痴気パーティーを見せようじゃないか」

 

 2人のNo.1の激励を受けたのだから、どんな困難にだって立ち向かっていける。俺は希望を胸に寮に戻っていった。

 

 

 お茶子ちゃん

「デクくん、何か言い残すことは?」

 

 寮に戻った瞬間1-Aガールズのブービートラップに捕縛され、尋問を通り越して拷問を施された。理由はミッ先との追加のお楽しみが見事にバレたからだ。イヤホンジャックで爆音を流され、舌で首を絞められ、その上での石抱き刑は非情で絶望的だ。

 

 精

「誠にごめんなさいでした」

 三奈ちゃん

「ヤオモモ、10キロ追加で」

 透ちゃん

「甘いよ三奈ちゃん。50にするべきだよ」

 ヤオモモ

「いえ、100にしましょう」

 精

「待って待って……それやったら潰れちゃう……今"OFA"継承中だから……」

 

 継承中とはどういうこと? となったので一旦拷問を止めてもらい、傍観者だった男子達も呼んで俺の作戦を説明する。

 

 精

「詳しい事は伏せるが、皆には全力の俺、"不俱戴天"の俺を止めてもらいたいんだ」

 爆豪

「伏せんなや全部言え。またメンドクセェことになるだろうが」

 精

「……()()()A()F()O()()()()()()()()()()()()から、必要以上のことは言えないんだ」

 

 俺が雄英を出ている間に、奴と青山の間にパイプが出来てしまった。九玉さんによる制御が無くなり、"新秩序"による傷が癒えたら、真っ先に青山に連絡を取って情報を得るだろう。それがいつになるか不明な以上、青山に与える情報は緑谷が何か企んでいる程度に留めておかないといけない。

 

 青山

「……僕のせいで────」

 精

「お前は悪くない。どれもこれも全部AFOって奴のせいなんだ。だからアイツをぶちのめせばそれでOKだ」

 爆豪

「ンな簡単な話じゃねえだろ。理の会とか各地に現れてる九玉とかあるだろーが」

 精

「諸悪の根源の魔王だぜ? 倒せばすべてが丸く収まってご都合主義なハッピーエンドだ」

 爆豪

「そう考えてるてめェの頭がハッピーでエンドなんだよ」

 

 爆豪が言っていることも間違いではないが、まずはAFOをどうにかしないと話が進まない。

 

 精

「事情を話さず信じてほしいなんて無茶苦茶なことを言っているのは分かっている……でも、こんな状況で信じられるのも信じてくれるのも皆だけなんだ────力を貸してください」

 

 俺は皆に頭を下げて頼み込んだ。仲間を信じて頼る。この世界でもとても難しく、そしてとても力になる行為だ。この世界にまだいると決めた以上、俺はこの選択が正しいと信じている。

 

 爆豪

「ハッ、見損なったぜエロ坊主。俺達を何だと思っていやがる?」

 

 例え何と言われても構わない。それなりの代償を支払うことになっても────

 

 爆豪

「頭なんか下げなくても、てめェから頼まれたら断らねえよ」

 

 顔を上げて皆の顔を見る。やっと言ったかと言わんばかりに鼻で笑われ、そして任せろと言わんばかりに胸を叩いた。

 

 爆豪

「大体、俺達はヒーロー目指してンだ。助けてほしいって言われたら、てめェが嫌がっても手を差し伸べちまうんだよ」

 

 爆豪が俺の胸ぐらを掴んで邪悪に笑った。

 

 爆豪

「俺達に向かってこいよ、独り善がりマン。てめェの面ぶん殴って止めてやるわ」

 

 

 早速マイトに戦闘許可を取ろうと思ったが、そこにとある4人組が割って入る。

 

 マンダレイ

「煌く眼でロックオン!!」

 ラグドール

「猫の手手助けやって来る!!」

 虎

「どこからともなくやって来る……」

 ピクシーボブ

「キュートにキャットにスティンガー!!」

 プッシーキャッツ

「「「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!!」」」」

 

 コスチュームを着たワイプシの皆様だ。なんと、イレイザーから皆を扱いてほしいと言われて来てくれたのだ。

 

 ラグドール

「因みに報酬として緑谷くんの料理が約束されてるにゃん! これは頑張るしかないにゃん!」

 マンダレイ

「洸汰も楽しみにしていたわ。作らないなんて言ったら大泣きしちゃうかもね?」

 洸汰君

「なっ!? 楽しみに何か……いや、あの時のカレー食べたいです……」

 ピクシーボブ

「私としては緑谷くんを頂きたい所ね……」

 虎

「とまあお前に逃げ道はない。腹をくくるがよい」

 

 これはワンチャンねこまん○*1コースかもしれない。しかし、いざとなったらプロが止めに入ってくれるのなら俺も安心して戦うことが出来る。新コスを修理中の俺は水乃月学園の制服を模した旧コスチュームを、皆は改良されたコスチュームを来て寮の広場に移動する。それぞれ配置に付いた所で俺が宣言をする。

 

 精

「まずは俺の意識がある状態での本気を止めてもらおうか。これが止められなきゃ"不俱戴天"は絶対に止められないからね」

 

 目を閉じて一つ深呼吸をしながら両手を握ったり開いたりする。

 

 精

「いきなりクソゲーから始めようか────アイランドショット」

 

 拳を握り締めて一気に飛び上がり、地面に向けて思いっきり拳を開く。"発勁"で放たれた力が地面に向かって放たれ────地面から同等の威力の衝撃波がやってきた。

 

 砂藤

「"シュガーインパクト"……! い、一気に持っていかれちまったが……止めれたぜ……!」

 精

「まだクソゲーのオープニングムービーが終わっただけだぜ? "金色領域(ゴールデンテリトリー)(かい)"」

 

 アザレアのストールに手をかけて地面に向けて黒鞭を出し、金色領域と煙幕を同時に張って奇襲を仕掛る。この程度の奇襲で倒せるとは思えないが────太い何かが振り回され煙幕が薙ぎ払われる。

 

 尾白

「"尾拳(びけん)沼田打旋風(ぬたうちせんぷう)"……! 俺の尻尾はこうも使えるんだ!」

 精

「不意打ちは無理か……なんてね。瓔珞草の檻」

 

 右手を引き張り巡らされた糸が────力なく手元に戻ってきた。糸を見ると、所々溶けていた。

 

 三奈ちゃん

「"アシッドショット"! 後でストール弁償するから許して!」

 精

「それじゃあ体で払ってもらおうかな!? "必至の渡し賃"!」

 

 制服の襟に仕込んでおいた羅漢銭を黒鞭と共に放つ。青山のレーザーが見えたので軌道を変えて────レーザーの軌道が空中で変わり渡し賃が受け取り拒否された。

 

 透ちゃん

「"屈折ネビルレーザー"! 光よりも早く撃たないと撃ち落としちゃうよ!」

 精

「……"変速・三速(ドライシュネル)"」

 

 つま先を三回上げ、愛刀チュベローズに手をかけ居合を放つ────硬い何かに当たり、バキンと刀が折れる。

 

 切島

「"安無嶺過武瑠(アンブレカブル)"……! こ、これでギリギリなのかよ……!」

 精

「……所詮小細工は小細工か。んじゃ、こっからはちっとヤバくなるぜ────"極点領域(クライマックステリトリー)"」

 

 

黒鞭を振り回し発勁を溜め透明な何かと黒い何かがまとわりついて鞭が動かない"テープバリア"触れただけで捕らえられる最高の結界だぜ"グレープラッシュ"オイラを忘れちゃ困るぜ

 

 耳郎ちゃん

「"ハートビートサラウンドレガート"!!!」

 

 爆音の心音をωセンス中に喰らってしまい、咄嗟に極点領域を解除してしまった。

 

 精

「これも攻略されちゃったか……こっからはちょっと加減できないかも────"OFAS85%"

 

 三速に加えてギリギリ限界の85%の速度なら誰にも追いつけない────誰かが横に並んで肩を叩いてきた。

 

 飯田

「"レシプロターボ・ゼロ"! 麗日くんの協力が必要だが、これなら君に追い付ける!」

 

 コスチュームや体に"無重力"を適応させた上でのレシプロだ。まさかこれに追い付くことが出来るとは思っていなかった。

 

 精

「……しょうがねえ、次でラストだ。今の俺が考えられる最大出力で行くぜ」

 

 "浮遊"を使い空高く跳びあがる。そして何度も右足を振り抜き"発勁"で力を溜める。力が爆発しないように"黒鞭"で補強する。ギチパンになるまで力を溜めて地面に向けて足を振り抜く。

 

 精

「"アイランドスマッシュ・極点仕様(クライマックスエディション)!!!"」

 

 音をも置き去りにし、空をも裂き、地すらも穿ち抜くような衝撃波が放たれる。下手をすればワイプシが止めに入らなければならな────-地面では爆轟コンビが両手をこちらに向けていた。

 

 轟

「"大氷海嘯(だいひょうかいしょう)"! 手を貸してくれ、爆豪!」

 爆豪

「指図すんじゃねェ! "ハウザーインパクトクラスター"!」

 

 地からせり上がる氷解がガラスのように砕け、溜めてから放たれた汗の玉が輝きながら爆発しする。衝撃波を相殺するどころか、爆風で俺をよろめかせるほどだ。

 

 爆豪

「空とてめェに向けて放つ分には遠慮しなくていいからなあ! わざわざやりやすくしてくれてありがとよ!」

 轟

「大丈夫か緑谷!? 怪我とかしてねえか!?」

 

 反動で滅茶苦茶痛いが、ギリギリ怪我はしていない。俺は地上に降りて────変速が切れて反動がやってきた。あまりの息苦しさに蹲ってしまう。

 

 百ちゃん

「こちらを吸ってください!」

 

 差し出された酸素ボンベ付きマスクを装着し、肺が破れんばかりに酸素を貪る。止めるだけではなくアフターケアのことまで考えていた、これは完全に受け止められると言っていいだろう。

 

 精

「やっぱり……子供の成長って早いなあ……」

 虎

「貴様も身体は子供だろう。それよりも早く立て直せ。ピクシーボブを抑えるのが大変なのだ」

 

 虎さんが指さした方では雌豹が大暴れしていて、それをマンダレイさんが抑えて、その地獄のような光景を洸汰君に見せまいとラグドールが目隠ししている。

 

 ピクシーボブ

「放して! ここが唯一のチャンスなの!」

 マンダレイ

「みっともない姿見せないでよ! 雄英の子も洸汰もいるんだよ!?」

 洸汰

「……ピクシーボブは何しようとしてるんだ?」

 ラグドール

「子どもには見せられないようなことをしようとしているにゃん」

 

 もしも礼が俺と結ばれていなかったら、あんな風になっていたのだろうか。そう思うだけでちょっと興奮してしまう。

 

 

 激闘の汗をさっぱり流し、俺のマジのカレーを振舞う。キャンプの時のレシピに加え、マイトから教えてもらったトンカツをトッピングしたカツカレーだ。猫ではなく障子の手を一杯借り、爆轟イケメンコンビをコンロにして大量に作り上げていく。

 

 精

「お待たせいたしました。『カツカレー~カレイにカツ仕立て~』です」

 ピクシーボブ

「今なんて言った?」

 精

「美しいほうの華麗にビクトリーの勝つですよ?」

 ピクシーボブ

「そうよね。年の方の加齢に入れる方の喝なんて言ってたら、この場で既成事実を作ってやったわ」

 

 だったらそっちの方の意味にすればよかった、などくだらない事は置いておいてワイプシの皆様から順に配膳していく。

 

 常闇

「そう言えば俺達は緑谷のカレーを食べていないな」

 上鳴

「何でも先生たちお墨付きらしいな! くーっ、早く食いてえぜ!」

 

 色めきざわざわしている皆にカレーを配り終え、両手を合わせていただきますをする。

 

 洸汰

「なんだコレ!? めっちゃうめえ! カツとカレーがめっちゃ合う!」

 精

「お前でも食べれるように野菜の甘味を生かしているたからな。あっ、辛さが足りないって人は俺のおすすめスパイスありますんでお気軽にお声がけくださーい」

 ラグドール

「やべーにゃん!こんなの食べたら普通のカレーじゃ物足りなくなるにゃん!」

 虎

「料理の腕も上がっていたか……つくづく食えぬ男よ」

 

 1-Aの皆からも大絶賛でおかわりコールが途切れなかった。しばらくカレーでいいだろと3日分作ったのだが、今晩で無くなってしまうほどだった。

 

 精

「一日寝かしたらもっと美味くなったんだけどな……ま、皆満足したなら────」

 ピクシーボブ

「いや! 私はまだ満足してないわ! まだ緑谷くんを頂いてないもの!」

 

 マジで言ってるのかこの人。少しは隠す努力をした方が良いと思う。どうしたものかと1-Aガールズの方をちらりと見る。皆なんとも言えない顔で目を逸らした。自分達が頂いている手前、止める権利はないと思っているのだろう。俺は右手の親指と人差し指で輪を作り、その中に左手の人差し指を通し、ピクシーボブの方を見てから首を傾げた。それを見て1-Aガールズは嬉しそうに頷いた。許可を取り自分達と一緒にするならいいということなのだろう、俺はそういう意味で受け取ったのでピクシーボブに耳打ちする。

 

 精

「……後で1-Aガールズと話をしてください」

 ピクシーボブ

「っ!? ど、どういうこと!?」

 精

「……そういうことです」

 

 最高で10Pになる事を覚悟しなければならない。今夜も眠れない夜になりそうだ。

*1
今回はまではない可能性もある。

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