あとがき
拙作『Ki-SS』をここまで読んでくださり、ありがとうございます。
長編があるのに、何故、このような作品を? と思われたかもしれません。
今回、試みようと思ったのは「キャラクターから話を作る」という方法論なのです。
元々、ルパン三世やキャッツアイのような作品を作りたい、と思い立ったのがこの作品の始まりでして、しかしながら長編作品をまだ書かなければならないのと、固まっていない設定のままやれば恐らく行き詰まりを感じるだろうと思ったので、今回、『F』のスタイルを踏襲し、とりあえず中編程度で話を纏らせる、というやり方に致しました。
実際にやってみると、怪盗、というのは難しい題材でした。
盗みの鮮やかさは当然の事ながら、爽快感となおかつ読者があっと驚くような仕掛けを施しておかなければならない。
HEXA第六部『MEMORIA』で悪人を書くのは慣れたかと思いきや、今回はそちらとはまるで違うキャラクターを書く必要に駆られました。
サギサカ・モナカ――キッスというキャラクターに関して、踏み込みすぎず、なおかつ距離を保ってキャラを描写する。
今回は言うなれば読み切りのようなものなので、あまり深く追求するとページ数的にも後戻り出来なくなるのは分かっていたので、うまいこと自分の手綱を引いて書き込み過ぎないようにするのには苦労しました。
モナカとそのライバルキャラになるキザキ警部もそうです。
キザキに関してはあまり深く描写せず、キッスを追いかけることに執念を燃やしている、という部分のみにフォーカスを当てる。
今回、割と大変だったのはその塩梅でした。
いつもならば内面に踏み込むのですが、今回はそれをしてはならないと自分で分かっていたので内面に関してはさわり程度で。あえて、キッスの過去も断片で語る。
そしてそして、最後の最後、ある種「つづく」に近い終わり方をしたわけなのですが、はい、続きます。
とはいっても、まだ肝心のそれは一行も書いていないのですが……。
キャラクターから逆算して話を作る、というやり方が思いのほか面白かったので、次も似たような趣向を凝らすかな、と思いつつ、ここであとがきを終わらせてもらいます。
ありがとうございました。
2016年12月30日 オンドゥル大使より
ハーメルン版あとがき
どうも、毎週失礼しております、オンドゥル大使です。
こちらでも『Ki-SS』を短期集中連載と言う形でやらせていただき、完結までこぎつけられました。
とは言え、この作品、HEXA第九部ありきの作品でしたので、実は長編の前の読み切り程度のつもりだったのですが、2025年現在、HEXA9は一身上の都合で休載状態になっております。
理由とすれば、ここに来るまでの作品であるHEXA第八部までほとんど休みなしで掻いてきたせいで息切れしたのと、怪盗ものが想定以上に難しい題材であったことにあります。
それに加えて今は『BLOOD/EMETH』も不定期連載ですので、ちょっとした穴埋めのつもりでこちらを公開しました。
しかしながら、BLOODの再開の目途が立ちつつあるのと、一応、HEXA9も十八話程度は書けていますので、ここからは自分のストックと応相談でやっていきたいと思っています。
読者の皆様に安定供給をできないのは少し申し訳ないと思っていますが、ちょっとずつですが、毎週何かしらを更新しようかな、と。
予定でしかないですが、BLOODが終わったらまたHEXA9に帰ってこようかなと思っていますが、これも予定でしかないので……。
ですが、一応は『Ki-SS』の完結。そしてBLOODへと繋ぎつつ、ほぼライフワーク感のあるHEXAシリーズ、それにダーカーの二次、あとはダンバインに戻って来られれば……と考えております。
一応、『Ki-SS』に関してのお話をするとすれば、前述していますがルパン三世やキャッツアイ、神風怪盗ジャンヌの要素のつもりで書いたのですが、実のところ根底に流れるのは血生臭い、ポケモン版『スプリガン』だったり、知る人ぞ知る作品『KITE LIBERATOR』のオマージュであったり、相変わらず自分はファンシーなものを書けないのだなぁと思った次第です。
ではでは、この作品のあとがきはこんな感じで。
2025年7月2日 オンドゥル大使より