生者必滅、会者定離   作:赤茄子

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後書き

 原作マンキン編、無事完結いたしました。

 生者必滅、会者定離は暇潰しに辞書を眺めいる時、目に付いた言葉でした。何と無く、いつか小説の題名にでも使おうと思い、付箋で印を付けたのです。

 そうして今回、この馬鹿げた話の題名に使わせて頂いた次第です。

 

 元々文章を書くのは好きですが、長編は飽きて、投げ出す事が多く、正直この原作マンキン編の完結は無いだろうなと思っていました。ですが、この通り、当初予定していた儘の完結を迎える事が出来ました。勢い、これの大切さを思い知りましたが、次に活かせる気は全くしません。

 この話の最終話の最後、お解りの方もいらっしゃると存じますが、原作は小説、後に漫画化アニメ化しましたゴーストハントの主人公です。中学生編、なんてものはありません。書くなら旧校舎編からです。

 この原作マンキン編は、最初は原作ゴーストハント編でハオと主人公(歩)が再会を果たす場面を思い付き、遡って二人の出会いと別れを書いた物です。その為、予定では、原作ゴーストハント編が始まるのですが、書いている私の気力が払底し掛けている為にいつ出来るか解りゃしません。いやー、頑張った。いっそ、弟か主人公本人が当時をSPR陣に話していると言う展開でどうだ、とか思いましたが七面倒臭い展開は目に見えてんで止めました。

 

 羊のママ編にて何を血迷ったか、三人称擬きで話が進行しました。ええ、今も震えが止まらない程悔しいです。何故そっちに行った帰って来い。

 途中から一人称に戻し、読者の皆々様は、さぞ迷惑に思われた事でしょう。書いている私も苛々しました。三人称は無理だ。一人称で手一杯なのに、何でそっちに行ったか知らね。

 で一人称。

 羊編を除いた各話完全主人公目線、主人公の独断偏見満載の話でしたが、まあ良いと思います。元々は個人サイトの長編の長期更新停止後のリハビリとして書き始めたものですから、個人サイトの長編と被る描写は幾つもあります。サイトは色々あって閉鎖しましたが。

 

 原作マンキンなら本当は、非霊能者主人公で、ハオに恨みを持つ子供の復讐劇、と言うものを書こうと思っていました。でもあんまりに救われない内容になったので投げました。何の力も無い糞餓鬼一人の復讐劇を書いてもつまらなかったです。霊能者達強過ぎ…。後、超理論…。

 マンキン大好きなのですが、原作内に散見する死生観等に反骨精神(?)が刺激され、非霊能者の死生観とか盛り沢山の話を書きたいな、と。後、私が書く話の共通テーマも絡められりゃ世界観作りぶっ飛ばして書ける、と言う思いもあったりします。

 この話で書けて満足です。もう良いや。

 再会場面は書きたいけれど、其処に到る迄後何年だよ、て長さなので。再会する話だけ書くか…? 粗筋みたいなん置いて、これ前提でって。…すっさまじい手抜きやな。

 

 何を書きたかったか、と言いますと、単に原作の霊能者の中に非霊能者をぶっ込んでガチンコで向き合う話を書きたかった訳で、後、私の書く話の大抵のキーワード「家族」「ホームシック」も一緒に書きたかっただけです。んな馬鹿げた話を糞真面目に書いたらどうなるか、と。

 何処かの話で読んだ、憎い奴が居て、最後は結局憎い奴と同類になった、とか何とか言う事も踏まえ、えーと、他に、自分自身の幸福の定義とか…んな格好付けて言っとりますが、気に食わん奴と向き合うのは大変ねって。最初に相手を知らん、知らん者同士、互いを知って、でも何処まで、何を信じて良いか、所謂距離感が掴めん。近寄り過ぎりゃ、うざがられ、遠過ぎりゃ、そりゃ虚しい。近寄ってうざがられ、だのにうざがる相手は寂しいがり屋だった日にゃ、そら理不尽だって。巫山戯んな。

 主人公は前世現代の家族に執着しとりますが、少なくとも、書く側の見て来た家族達は、どんな状況でも自分の家族に手を差し延べてくれた訳です。正直、普段から一緒に居るとうざったく感じます。離れたい。これ、書くだけ書くと、偉そうな口叩くんじゃねー、となりますが、だから離れて家族を想うと、あん時なあんで見捨てないかなー、と。いざ捨てられたら絶望しかありゃしませんが、そいつは自業自得です。自業自得を痛感する前に、家族家族って考えると、いつでも手を差し延べて、何だかんだ味方で居続けてくれるな、と思った訳ですよ。

 前世の主人公ですが、ありゃ私の友人と私の経験をごっちゃ(ほぼ友人)にしたものです。こんな話で、こんなのー、と友人に許可得てんで、今迄の健康な体にガタが来て思ったのは、出逢いって大切なって。離れる人も居りゃあ、途中まで付き合ってくれて離れる人も居る、傍に居続けて貰える様な奴でなかっただけの話で、人を引き留め(?)られなかったのは自分の落ち度だと。

 出逢いは大切ねーって。

 作中、出会いだの出逢いだの書き分けていますが、何となくです。「アう」の種類が異なっとると言いたかったんです。

 挨拶の場面とか。一寸の会話。家族は、近過ぎるとうざい、遠くに居ると寂しい、遠巻きにして眺めると、良いものに見える、実際良いものの筈ですが、一緒に居ると何だかなー、と。この話では、んな糞不躾な事を考えんで、書く側が遠くから家族を見る時の心境を、趣味も含め全開にしとるんです。

 因みに、最終話の電車、友人と私は其処底回り、何処床回りは一回も通った事が無いので想像です、信じちゃ駄目です。後、電車の乗り降りは私に鬼門なので、詳しく書いたようで、実はそうでもありません。電車の乗り降りは嫌いです、特に乗り換え。

 

 忘れていました主人公設定。

 多分、書いても設定出すか解らないのでもう書きます。

 主人公は元の世界で死んだりしていません、大丈夫。死んだ事にして、元の世界の自分はどうなってんのって悩ませるのも有りかと思いましたが、面倒臭いので考えんで良いです。暢気に生きてりゃその内死ぬって。

 こん話で、前世云々の話は仕舞いです。だって、前世っちゅうからにゃ、もう終わった後で、後の来世(現代)に産まれちまっています。前世たあ来世に産まれた時点で永劫のお別れよ。割り切れんでうだうだ言ってんのぁ、主人公のネガティブです。だから主人公が帰る可き場所は現代なんですが、中々ね、帰るって言うのも難しい。

 現代で帰省すんなら、徒歩で行き来可能な距離なら良いが、東京から北海道(!)だ沖縄(!)だ、此処まで遠くなくとも良いけれど、でも東京から茨城県、静岡県、とか微妙(?)な距離の時。普通は電車バス自動車。金が無きゃ電車バスは使えん、自動車は抑も免許がなあ…。で、徒歩で帰れるか…? まあ、不可能、ではないでしょう。それでも路銀は必要だが。っつっても難しい。で苦労してひいこら言って帰ったと思った場所に家、家族が居なかった…何だその拷問。自分に置き換えると、警察に駆け込むか市役所駆け込むってな。まあ、主人公は何処に駆け込もうが、帰る場所なんざ存在しねえが。

 んなの、ガチの生き地獄だ。ハオがそうだった、と考えんのも良いが、それでも話し合いを放棄したんは奴の方だ。勝手に期待して失望して腹立てて辺り構わず引っ掻き回したんは、奴の方だ。餓鬼の頃に真面に教えてくれる人が居らん所、そのまんま大人になっているし、もう病気で済ましても良い境地だな。カウンセリングが必要だ。何だっけ、グリーフ…だっけ? 家族を亡くした後のケアが適切でなかったんだなあ、と。主人公も似たもんだ。自分の死後、現代で現代の家族に、当たり前に愛され育ったから前世の死の恐怖(?)は薄れている、でもハオ達と関わって考え込む時間が出来て、悩み始めて、救いなんざ無いのに救いを求めて悩みを止められなくなった。

 考え込む時間…必要な時と場合、不必要な時と場合、…あるもんだなあ。

 で、ハオ。ハオは勿論異世界云々は、主人公をグレートスピリッツに引き摺り込む迄信じていませんでした。でも、引き摺り込んで、木っ端微塵になり掛けた主人公を見て、何か唐突に閃きます。彼の認識では、主人公は神隠しに遭った、と言う感じです。要するに、マンキン世界が神隠しに遭った先、です。

 グレートスピリッツ内で主人公の居た空間は、マンキン世界の実家付近でなく、ハオの覗けない主人公の記憶が基の実家付近です。あすこだけ魂の故郷の圧力(?)が掛からんようになってます。列車は、あれは色々のコミューンに行くので、特別製っちゅー事で。キングのコミューンで主人公が潰れなかったんは、ハオが主人公を拒む理由が無かったと言う事で。

 後、肝心のハオと主人公が離れ離れにならない方法は、只ハオが異世界云々信じた、と言って、主人公と今後を話し合えば良いだけです。言葉足らずの所為で、主人公は誰にも信じて貰えない真実(悩み)を抱えて行方を晦ます訳です。

 若しくは、ハオが悲願を諦めていたら、主人公がグレートスピリッツから地上に戻る時に現代の母親の嘆きを聞いていなければ、多分変わったと思います。

 それからオパチョ。

 子は鎹。オパチョと出逢い、オパチョを通してハオに出会った主人公。オパチョと出逢い、オパチョを通して主人公と出会ったハオ。そんな感じ。

 子供が出来る前に出逢って結ばれて、不穏になって、子供が出来て繋がる、と言うのが私の偏見による夫婦関係です。勿論、いつ迄も仲が好いなら良い事ですが。二人の場合は、子供が居て、子供が居るから出会って、不穏になって、子供の御蔭で繋がって。夫婦ではありません、なってもならなくても良いです。

 まあ、でも、書いたこの話は、家族と家族になれそうな人と、他人同士が家族になる方法、みたいなものです。夫婦でなくとも家族です。気が変われば夫婦ですが。

 そんなこんな、家族と家族になれそうだった人の話でした。

 

 以上、原作マンキン編、生者必滅、会者定離でした。

 最後まで拙文にお付き合い下さり、誠に有難う御座いました。

 

赤茄子

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