デーモンルーラー 〜アプリを入れたら剣が出てきた〜   作:JOJI

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前話からわかる通り、作者の言語能力はレベル2くらいです。国語は漫画とラノベで学びました、よろしくお願いします。あと、作者は田舎暮しで都会には1、2回旅行で回った程度で後は漫画とかでしか知らない浅い知識しかないです。


第2話 殺らなきゃ、殺られる

 

「異界ってやつはこんなに近くにあるのか」

 

夜の19時頃、左文字は近くのコンビニの前に立ち止まっていた。少しでも防御力をあげるため厚手の上着に身を包んだ彼は旅行用のボストンバックに頑張って詰めたバルムの案内に従い悪魔がいると言われる異界とやらに向かった。しかし、そこは彼がよく利用している自宅マンションのすぐ側のコンビニであった。

 

「本当にこんなところにあるのか?」

 

「おう! 悪魔の気配がビンビンに感じるぜ!」

 

「おい、あんまり大きな声を出すなよ…」

 

バックを持ち上げて携帯を耳にあてながら声をかける左文字。電話をする体に見せる彼なりの誤魔化しの努力である。

 

「で? どこに異界の入口はあるんだ?」

 

「相棒からみて右側の壁にあるはずだぜ。」

 

「ここか」

 

そこはコンビニの喫煙所付近の壁である、コンビニのキャッチコピーみたいな壁紙が貼られていた。

 

「おい、何も無いぞ?」

 

「その壁に触ってみろよ」

 

言われた通りにポスターが貼られている壁に触れてみると、触れた中心から波紋が広がるように壁が歪む。

 

「これは…!?」

 

「ほらな」

 

左文字は急いで左右を見渡し、運良く人の気配がないことを確認して一息つく。

 

「ボサっとしてねぇで、早く行こうぜ」

 

「あ、ああ…分かった。」

 

左文字は覚悟を決めて揺らいでいる壁に向かって歩みを進めると、壁をすんなりと通り抜け目の前に広がるのは時代劇で見たような江戸時代のような風景であった。夜のはずだが、灯りのない街並みが妙に明るい。空を見上げると暗いはずの夜空は灰色になっている。ここが、異界と呼ばれる空間だとそこで認識した。

 

「ここが…異界…」

 

「よっしゃ! 張り切って行こうぜ相棒! さっさと出してくれよ! 狭苦しくて適わねぇぜ!」

 

「あ、あぁ」

 

言われるがままにバックを地面においてバルムを取り出す。そして、バックは出口付近に置いてバルムを持って歩き出す。

 

「さて、まずは悪魔を探さないと」

 

「いや、その必要は無いみたいだぜ相棒。」

 

「え?」

 

どういうことだ、と聞き返す前に彼も異様な気配と足音に気がついた。ヒタヒタと足音を立てて現れたのは、肌は死人のように土気色。髑髏に皮が張り付いただけの頭からは、髪の大半が抜け落ちている。ボロ布を腰に巻いた身体はアバラが浮かぶほど痩せこけるが、腹だけ異常に膨らむ小柄の怪物。餓鬼である。

 

「ッ」

 

突如の接敵に息を飲む左文字。自然とバルムを構えたのはかつての修練の生活か、はたまた恐怖からか。

 

「安心しろ相棒! 俺を持っている限りは俺のスキルで剣を振ったことがねぇ素人でも触れるようになれるし、身体能力が上がる! だから、お前なら大丈夫だ!」

 

「わかった!」

 

思っていたより、気持ち悪い相手の見た目に怯んでいた左文字はバルムの言葉で立て直す。そうしているうちに細長い腕を振り上げながら走りよってきた餓鬼は左文字に飛びかかってきた

 

「うわっ!?」

 

飛びかかってきた餓鬼から身をかがめて横にステップするように避けた左文字はすぐに餓鬼に体を合わせる。その動作からは、身についた動きのようなものを感じさせられる。着地した餓鬼の好きだらけな背中に斬り込むようなことはせず、ジリジリとバルムを構えてすり足で餓鬼の様子を伺っている。

 

「おいおい、どうした相棒! あいつは今隙だらけだ! すぐにしとめられるだろ!」

 

「だが…」

 

彼は躊躇した、生き物をその手で殺すという事に。当たり前である、彼はこれまでその手で動物やもちろん人間に手をかけたことなど1度もない。故に覚悟が足りなかった、相手を殺すという覚悟がである。

 

しかし、迷っていても相手は待ってはくれない。

 

「相棒! 新手だ! 数が多いぞ!!」

 

「え!?」

 

言われて周りを見渡すと四方八方から餓鬼が飛び出してくる。その数6匹、完全に囲まれてしまった。逃げようにも、逃げ場はほとんど埋められてしまっている。殺らなきゃ、殺られる。そう、頭によぎった。

 

「ギャオッ!」

 

「ッ! ダァァ!」

 

無意識だった。飛びかかってきた餓鬼の攻撃を避けて、すれ違いざまに一閃、餓鬼は上下に別れて背後に倒れ伏した。それを境に残りの餓鬼が一斉に飛びかかってきた。

 

「ハァァッ!」

 

1匹、また1匹と次々と斬り伏せる。どういう訳か、死んだ瞬間に細かな粒子となって消え失せている。死体に足場を取られないためとてもありがたい。新たに現れた餓鬼の最後の1匹を斬り伏せた所で残心の後、新手が来ない事を確認したら構えを解いた。

 

「はぁ…」

 

「やるじゃねぇか相棒!! そんじゃ、スマホ出して餓鬼のDPを回収しねぇと」

 

「あぁ、分かった…」

 

言われた通りにスマホを翳すと、どういう訳か粒子のようなものがスマホに吸い込まれていく。そして、スマホを覗いてみると21DPという表示がされていた。餓鬼は1匹3DPで7匹倒したので21DPで合っているだろう。1DP500円なので今の戦いで10500円の稼ぎである。これを多いか少ないかと取るかは人それぞれだろうが、貧乏学生にはとてもいい稼ぎに思えたが、悪魔と言われているが生き物を殺して手に入れた金を果たして喜んでいいのか左文字には分からなかった。

 

「よっしゃー! この調子でどんどん行こうぜ相棒!」

 

「え…あぁ、うん。」

 

まだやるの、そう喉元まで言いかけた言葉を飲み込む。まだ入って数分しか経っておらず、それで出るのはなんだか気が引けたため言われた通りに散策することにした。そして、追加で餓鬼を5匹ほど倒した辺りで異界を後にした。

 


 

名前:山本 左文字 種族:人間

 

レベル:2 経験値:36 所有DP:36

 


 


 

No.1

名前 『バルム』 種族:インテリジェンスソード

レベル:2 経験値:36 スキルポイント:2

HP:30/35 MP:5/7

スキル: 自動修復 気配察知 剣術(初級) 強化(初級)

 


 

 




ちょっと短いですが、キリがいいので終わりです。感想と高評価よろしくお願いします。
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