ホビアニ世界に転生したんだが…   作:毘沙死狂騒曲

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始まりと厄ネタと幼馴染

俺の名前は荒月ゼツヤ。前世で事故にあって死亡し、新たな世界に生まれた。俗にいう転生ってやつだ。

そして、俺の転生した世界なんだが…どうやらホビーアニメ…通称ホビアニの世界に転生した。

この世界ではマジック・モンスターズ…マジモンというカードゲームが流行っている。しかもここはアニメの世界なので当然カードのモンスターが実体化するしなんか悪の組織的なのも存在している。

まぁクッソどうでもいいんだけどね

俺は普通に何にも巻き込まれずにマジモンをエンジョイできていれば満足なのよ。

そんな俺は今もルンルン気分でカードショップに向かっている。なぜなら今日はマジモンの新弾の発売日なのだ。

俺は行きつけのカードショップの扉を開け、中に入る。

 

 

ゼツヤ「店長~来たぜ~。」

 

 

店長「やっぱり来たね。ほら、ほしいのはこれだろう?」

 

 

そう言って店長はマジモンのパックが30パック封入されたボックスをカウンターに置いた。

 

 

ゼツヤ「そうそう。はいこれ代金。」

 

 

店長「うん。4500円丁度だね。毎度。」

 

 

ゼツヤ「よし。早速デッキを改良するぞ…」

 

 

俺の家族は年の離れた姉と、遠くに住んでいる祖父母だけだ。

両親は物心ついたころに事故で亡くなってしまった。

そんな家庭でよく箱買いができたなと思っただろ?

実は姉がバリキャリなんだな…だから生活には困らないしむしろ余裕があるのだ。

 

 

ゼツヤ「お、このカードはこっちのデッキと相性がいいな。」

 

 

俺は色んなデッキを使うタイプだ。

一応相棒とも呼べるデッキはあるが、俺個人としてもいろいろなカードの組合せなどをしてみたいので多数のデッキを作っている。

 

 

『俺と相性のいいカードはあったか?』

 

 

ゼツヤ「ライクネス…あぁ。これなんかは、お前の効果とシナジーしてると思うぜ。」

 

 

俺に話しかけてきたのは白黒竜 (びゃっこくりゅう )ライクネスだ。

これはこの世界でいう精霊カードと呼ばれており、マジモンの世界に住んでいる精霊が自身のカードに宿る時があるのだ。

俺の相棒であるライクネスもそのうちの一つである。

そしておそらくライクネスはホビアニによくある世界に一枚しかないめちゃつよチートカードだ。

割とマジで本当にコイツ強い。

ライクネスとの出会いは俺が小1の時だった。(現在は小5)

俺がデッキの調整をしていると知らない間にデッキに入っていたのだ。どうやってきたのかは未だに分かっていない。

平穏を求める俺にとって厄ネタになりかねないカードはごめんだが、コイツとは付き合いが長いためまぁいいかの精神で受け入れている。

 

 

ライクネス『まぁいいかってなんだよ!』

 

 

ゼツヤ「っと…そろそろ時間か。準備しなくちゃ。」

 

 

ライクネス『今日も行くのか?』

 

 

ゼツヤ「…当たり前だろ…俺のせいで…」

 

 

ライクネス『そう、自分を責めなくてもいいと思うがな…』

 

 

俺はデッキとカードが百数枚入ったケースをバッグに入れてある場所に向かった。

その場所とは、病院である。

俺は受付を済ませて入院している人がいる部屋に向かう。

 

 

ゼツヤ「入るぞ。」

 

 

俺がガラガラと病室のドアを開ける。

すると、ピンク色の長い髪に青い瞳の少女がこちらを見る。

 

 

「ゼツヤ君、今日も来たの?」

 

 

ゼツヤ「ルナ…当たり前だろ。お前がそうなったのは…俺のせいだから…お前が入院してる間だけでも…あの時みたいにならないようにしたいんだよ。」

 

 

ルナ「そんなに自分を責めなくていいのに…」

 

 

俺の幼馴染である美園 ルナが、この病院に入院しているのだ。

ルナが入院することになったのは2か月前。この世界にある悪の組織「デスネイア」が俺を引き込もうとルナに目を付け、痛みや苦しみが伴うファイトで大怪我を負わされたのだ。

当然そいつらは俺がライクネスと共に二度とカードも見たくなくなるくらい徹底的に叩き潰した。以降、奴らが関わってくることはなかった。

 

 

ゼツヤ「ほら、お土産だ。」

 

 

俺はそう言ってルナにマジモンの新弾パックを渡す。

 

 

ルナ「そういえば今日発売日だったね。ありがとう!」

 

 

ルナは嬉しそうに笑う。

…天使かな…?

 

 

ルナ「よ~し、デッキを改造したら、早速ファイトしようね!」

 

 

ゼツヤ「…あぁ!」

 

 

コイツの笑顔を守るためなら…俺は鬼にでも悪魔にでもなるさ。

 

 

ライクネス『俺の持ち主…ヤンデレ拗らせそうで怖いな…』

 

 

 

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