あおぞらのおとしもの 作:ともきん
資金援助を始めとして、キヴォトス基準でも異様に高い技術レベルの発明品の数々で
他の生徒達も「アレどこで手に入るんですか!?」と一様に聞いてくるのだがミレニアム生だけは遠い眼をして「あの人だよなあ」と言うのだ。
「大人のカード」を切ろうとした自分を制止して、その性能を遺憾なく発揮し、ベアトリーチェをズタボロにしたのだった。
その少し後にアストレアと
キヴォトスでは結構見かける量産型エンジェロイドのオレガノの元々の制作者も同じらしい。
基本的に複数体貸し出されているのはゲヘナの風紀委員会やトリニティの正義実現委員会、ヴァルキューレ等の治安維持組織だけで後は個人の厳正な審査の後に購入出来るらしいが。
家事万能で、キヴォトス基準でも高い戦闘力を持つ彼女らは一見感情が薄そうに見えるがちゃんと有るらしく、不当な扱いをすると制作者からユニーク個体を遣わされ、厳罰に処せられる…と。
アストレアやイカロスはそのユニーク個体らしく、特にイカロスやゲヘナ風紀委員会に貸し出されているカオスは、1体でキヴォトスを滅ぼせるほどの超戦闘力を持っているとのこと…
お馬鹿なアストレアも単純な戦闘力では彼女らに引けを取っていないが、「近接特化で大規模な破壊行為は無理だからそこまでは出来ない」らしいが…
ヴェリタスの総力を上回るという
どう考えてもアリスを作ったという「無名の司祭」の技術を上回っている。色彩に侵されることもないらしいし…
その恐るべき技術者はミレニアム生曰く「リオ会長かヒマリ部長なら直接知っているかも」と言っていたので今日ヒマリとそのお供のニンフに尋ねてみたのだが…
「ああ、ソラちゃんのことですか…コンビニの彼女のことではないですよ?あの子は会話してみると案外普通の子なんですよね、技術的な話になると難解になりますが…」
「グラマス*1は単に出不精なだけだと思うわよ…先生がキヴォトスの命運を握るような経験をすることを予測して援助していたんじゃないかしら」
「イカロス先輩の出撃はグラマスの指示しか有り得ないからねえっ私達のこと凄く大切に想ってくれているし、先生達は凄く評価されているんだと思うよ?」
ニンフやアストレアらも口々に答える。
〝実はアビドスのホシノともう1人のシロコが呼び出されているんだ彼女に、『大切な預かり物を返す』って言って…『お付きは先生だけ許可する』とも…〟
「エンジニア部やヴェリタスを鼻で笑うレベルの技術の持ち主のあの子と接触に慎重になるのは理解りますが基本的には善良なので大丈夫だと思いますよ…」
「〝じゃああそこに…〟」
「ええ、行くしかないですねえ」
空が赤く染まったあの日、方舟から脱出したくらいのタイミングでミレニアムのエリドゥ跡地から突如としてその下に隠されていた大地が浮かび上がり、そのままキヴォトスの空を回遊する、『浮遊する大地』が出現したのだ。
色々な勢力がヘリを飛ばして調査しようとしたのだが、近付けなかった。各勢力の首脳陣にのみ「あの大地はエンジェロイドの制作者・発明家ダイダロスの発明品『シナプス』。余計な干渉をしなければこちらからは何もしない」というメッセージが通達された。
本当に浮いているだけで何もしてこないのだ。かつてはミレニアムの予算の半分を持っていっていた彼女だが、今では宇宙方面から採掘ロボットで資材を調達して完全に自給自足しているらしい。日照権云々は回遊しているから問題ない。
ちなみに気の所為じゃなければ徐々に大きくなっている。