罪の世界からの贈り物 作:タン塩
2014/11/13修正
2011年4月11日休日だと思ってたんですけど普通に月曜日だったんですね(笑)
高校だともう通常授業ですよね。学校の事、数行追加しときました。
追記:G最初から、プレイして確認しましたが通常授業は13日からみたいですね。11日始業式or入学式ですかね、修正しときます。
『ようこそ、お初にお目にかかる。
私は、フィレモン。意識と無意識の狭間に住まう者。
さて、君は自分が誰であるか。
名乗ることができるかね?』
蝶の意匠を施された仮面をかぶった、少女が名乗り、問いかけてきた。
「式縞……咲……」
「あっ」
私は名乗るつもりもなかったのに、私の口は無意識のうちに名を告げていた。
『結構。
ここに来て自分が誰であるか、語れる者は多くない。
どうやら君は合格のようだ。』
どうやら、私は試されていたらしい。何を試されているのか、不明だが……
『ところで、君は。
自分の中に、複数の自分を自覚したことはないかね?
神のように、慈愛に満ちた自分。悪魔のように残酷な自分。
人は様々な仮面を付けて生きるもの。
今の君の姿も、無数の仮面の中の一つでしかないかもしれない』
気に入った人物、気に入らない相手とで、確かに対応の仕方は変わる。
それが仮面かといわれば、なるほどその表現はしっくりくる。
『しかし、君は自分が誰であるか名乗りをあげた。
その強い意志に対して敬意と力を贈ろう。
ペルソナ
心に潜む、神や悪魔の姿をした。
もう一人の、君を呼び出す力だ』
なにやら、この少女は私に力をくれるらしい。
神や悪魔を呼び出して、どうしろっていうんだ。私が、住んでいるのは平和な田舎町だぞ。
『そして、これは別の者からの贈り物だ』
仮面の少女が両の手の上に、白い本と銀色の鍵を出現させると。それらは、ゆっくりと私の前までやって来て光の粒子に分解され、溶けるように私の中に吸収されていった。
「うっ」
今、私の中に強大な感情が流れてきた。それは、後悔と悲しみと決意だ。それらが、膨大な奔流となり私の中で暴れていて、目からは理由もなく目から涙が溢れていた。
『ふむ、どうやら今の君には制御が難しいようだ。
少しづつ慣らしていくといい』
少女が私に手をかざすと、私の中の感情の奔流は収まった。
『これらの力は、この先必ず役に立つ時が来るだろう。
さぁ、戻りたまえ。君があるべき、時間と世界の下へ』
また、意識が遠くなるが不安は無い。むしろ、あるべきところへ帰れる安心感のほうが強かった。
目を覚ますと、そこは見慣れた自分の部屋だった。ホッと息をつき時計を確認する。
まだあれから、殆ど時間は経っていなかった。
私は先ほどのことを無理やり夢だと自分の中で納得させ、学校に行く。
今日は始業式で半ドンだった。明日もオリエンテーションで半ドンらしい。
家に帰り、適当に教科書を斜め読みし、予習と復習をした。今日の残りの予定を考える。そういえば、趣味で描いている絵の画材が切れかかっていた。絵の具などは八十稲羽で手に入るが……ちょうどいい、今朝の事でモヤモヤしているし、気分転換も兼ねてバイクで沖奈まで行くことにしよう。
そう思い、家をでると。ちょうど、隣の堂島親子も家を出てきたところだった。
フィレモンさんについて言い訳させていただきますと。フィレモンさんは、初見の方には皆に対してテンプレしてそうという、私の偏見からこうなりました。規約に引っかかりそうでしたら、書き直します。