獣人少女転生譚 ~あるいは美しい獣に撃ち堕とされた男たちの話~ 作:お肉大好き
呪刻
ここは、魔導寮にある私の部屋。
白い壁と天井、それとフローリングに囲われたこの部屋には、ベッドの他は姿見、学校の勉強道具、最低限の生活用具しか置いていない。
カギのかからないよう細工されたドアが開き、1人の少年が現れると、ブラウスと獣人用のパンツだけを身に着けた私は床に四つん這いになり、三つ指をつくとそのままおでこを床にこすりつける。
「ようこそ、下賤な畜生女の部屋にご足労いただきありがとうございます。これから精いっぱいご奉仕させていただきますので、どうかこの淫乱な身体をお楽しみくださいませ」
「自分の番」がはじめて回って来たティムという少年が、私の高く突き出した尻に、穴が開くほど視線を突き刺しているのを感じた。
このままではらちが明かない。もう一押し必要だろう。
私はベッドの上に昇り女の子座りで乗ると、ティムに向かって腕を広げた。
「おいで。怖くないよ」
「う、うおぉぉぉ!」
少年はぶつかってくるようにベッドの上の僕に覆いかぶさると、そのまま僕のブラウスの襟に手をかけ、力任せにブラウスのボタンを引きちぎった。
ああ、あとで縫わないと。
「セリカさん!セリカさん!セリカさん!」
僕の名前を連呼しながら僕の身体をむしゃぶり尽くす。
この様子だと獣人用のパンツのボタンも引きちぎられるかもしれない。
男はいつもこれだ。私が奉仕しようとする前に、まず見境なく私を犯す。
あーあ、初めてだって言うから、せっかく私が手ほどきしてあげようと思ったのに。
そんな心の声も、拙い力任せの愛撫から与えられる性感の前には、霧のように消えて行った。
パァン!
「バーンシュタイン家の面汚しが!2度と目の前に現れるな!」
あの多数の男たちに身を委ねた日の夜、男の体液の匂いを漂わせながら帰ると、ご当主のリュディガー様に頬をはたかれ、荷物ごと外に放り出された。
当然のことだった。私は赦されないことをしたのだ。
私は、荷物を持って航空魔導師たちを頼り、彼らの寮に身を寄せた。
彼らは歓迎して迎えてくれた。
私は感謝を示すために再び土下座した後、再び彼らに身を任せた。
「バーンシュタイン家を追い出されたって?おいお前ら!セリカちゃんを養おうぜ!」
「俺は構わないそ!」
「俺もだ」「俺も」
「……感謝いたします。皆様の憐れみによってのみ、私は生かされます」
私の今の学費と生活費は、国から給料を支給されている彼らによって賄われている。
私が彼らを楽しませるかわりに、彼らは私を援助する。
私は、売春婦だった。
ティムくんの夜のお相手をした翌日の朝、僕はベランデンブルク魔法学院の廊下を歩いていた。
私の今の胸のサイズはHカップだがブラはしていないので、服の生地にこすれて勃起した乳首の形が丸わかりになってしまっている。
スカートは、魔導寮の男たちを喜ばすために、股下1センチのピンクのフレアスカートを履いている。横にスリットが入っていて、チラチラとパンツが見えてしまう。
獣人用のパンツはすべて白いものを履いている。汚れが目立って興奮するんだそうだ。
長い髪はそのまま後ろに流している。何のケアもしなくても、「こすり心地が良い」と男たちに評判だ。
私は青いリボンで、後ろに垂らしたお下げを結ぶのを止めてしまった。男たちの体液で汚れるから。
マクシミリアン・バーンシュタインから贈られた、誕生日プレゼントの首輪は大切にしまってある。
青空色のイヤーカフだけは、未練がましくいつも左の獣耳に着けていた。
「見ろよ、売春婦が学院を歩いているぜ」
「うわぁ、淫乱。直視に耐えないわ」
「魔導寮の連中に体売って生活してるんだろ。奴らが羨ましいな」
「生きてて恥ずかしくないのかしら」
私を見て他の生徒たちは口々に私を軽蔑する。
私を蔑む言葉にも、今ではすっかり慣れてしまった。
私の心はあの日の夜から凍り付いたままだ。
歩きながら前を見ると、マクシミリアン・バーンシュタイン副生徒会長が、派閥の人間たちを引き連れ、こちらに歩いてきた。
私は廊下の脇に避けて、彼らが通り過ぎるのを待つ。
バーンシュタイン派閥の面汚しである私に、彼らとすれ違う権利は無いからだ。
マクシミリアンは私が立っているところで、足を止めて私に向き直った。
「おはよう、セリカ・アーレンハイムさん」
「おはようございます。……マクシミリアン・バーンシュタインさん」
私は昔の習慣でつい腰を曲げてあいさつしてしまう。
バーンシュタイン副会長が愛おし気に目を細め、私の左の獣耳に手を伸ばした。
「イヤーカフ、まだ着けていてくれてるんだね」
「……」
彼はそのまま愛おし気に私の頭を撫でた。
男の愛撫には抵抗しない習慣を身に着けている私は、されるがままになった。
「副会長、『大淫婦』と話していては、またあらぬ噂を立てられます」
マクシミリアンのお付きの生徒が彼に進言する。
その通りだった。
私は頭を撫でるマクシミリアンの手から逃れると、彼らの進行方向とは逆に向かって歩き出した。
「セリカ……」
しばらく歩いていると、必死の形相をした魔術科のローブを身に着けた男子生徒が、私に向かって駆けてくる。
そして私の前で足を止めると、急いだ様子で言葉を紡ぎ出した。
「癒しの獣姫、セリカ・アーレンハイムさん!友達が机に頭を打って大けがをしたんです!どうかこちらに来て治療してやってくれませんか!?」
「はい、わかりました!私でよければ!」
私は彼が案内する教室に入った。
「どこにけが人はいるんですか!」
私は人がいない教室の中央まで来ると、そこにいるはずのけが人の場所を案内してきた男子生徒に問いかけた。
パァン!
彼は振り向きざまに私の頬を引っぱたいた。
衝撃で後ろに倒れる。
同時に、ガラガラと扉が閉まる音が聞こえる。
「こんなんに引っかかるとか!セックスのし過ぎで頭が空になったのかね?セリカ・アーレンハイム」
瞬く間に僕の周囲を4人の男が取り囲む。
……私は、騙されたのだ。
私はあきらめて全身の力を抜いて、股を開いた。
その方が、殴られる可能性が低くなるからだ。
「こいつ、自分から股を開きやがったよ!さすがは大淫婦と言われることがある!」
「むしろこいつレイプされたがっていたんじゃねぇ?格好も娼婦そのものだし」
「じゃあ、俺たちが楽しませてあげますか!」
私が抗議や抵抗をしたとしても、彼らは意にも介さないだろう。
私は彼らにとって、「レイプしてもいい女の子」なのだ。
それに、レイプされるのはこれが初めてではなかった。
ブラウスのボタンを引きちぎられ、獣人用のパンツが無理やり引きずり降ろされるのを感じながら、私は早くこの時間が過ぎ去ればいいと天井を見上げた。
カチャカチャと音がして、男たちが自分のモノを取り出す。
1人がそれを私の顔にこすりつけ、1人が私の股にそれを挿入しようとした、その時だった。
「やめろよ、お前たち!」
ドアを開ける音とともに、アルベルトとアントン、ランドルフが突入してきて、僕を輪姦しようとした生徒たちを殴り飛ばす。
「痛てぇ!」
「やべえ、魔導寮の奴らだ!」
「逃げろ!」
……。
着衣が乱れたまま天井を見上げる僕を、今度は3人が見下ろす。
僕は半裸のまま両膝をつくと、彼らに土下座して感謝した。
「集団レイプされて当然な畜生女を助けてくださり、まことにありがとうございます。……ひいてはせめてものお礼として、この見苦しい恰好のまま、皆様に奉仕したいのですが、構わないでしょうか」
「ヤってくれんの?俺の番しばらく回って来ないからよ。ラッキーだぜ」
「情けは人のためならず……。ヤシマのことわざです。人助けはするものですね」
「……」
私は彼らの股間に感謝のキスをしたあと、彼らへの奉仕をはじめる。
この奉仕は当たり前の行為だった。
4人に輪姦されるよりも、3人に奉仕した方がダメージは少ない。
単純な算数だった。
「いいか!セリカ!レイプされて当然のお前を助けてやったんだ!感謝しろ!」
「貧民街で体を売って生きるしかなくなったお前を、俺たちは養ってやってるんだ!」
「お前なんて男に股を開かないと生きていけない、そんな下劣な存在なんだ!自分が人間だって勘違いするんじゃねえぞ!」
「お前に人権なんかないんだよ!」
アルベルトは私の腰を掴んで激しく責め立てながら、尊厳を破壊する言葉を浴びせかける。
あの優しかったアルベルトから突き立てられる真実の言葉に、私は頬に涙が流れるのを感じた。
「おい、アルベルト。さすがにセリカちゃん可哀そうだろ」
「ナンセンスですよ、アルベルト。彼女がせっかくやる気になってくれているのに、それを削いでどうするのですか?」
「いいや、こいつには自分の立場をわからせないといけないんだ」
横で僕の手に奉仕を受ける2人が、さすがに見かねたのか苦言を呈するけど、アルベルトは私を責め立てる言葉を止めることはなかった。
私は心に刃物が貫通するのを感じながら、彼らへの奉仕を完遂した。
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「ううっ。……ひっぐっ。……ぐす」
セリカは今、両手と股を使って俺たちに奉仕しながら、嗚咽を漏らしていた。
俺はそれを見て、さらに彼女に対する罵倒の言葉があふれてくるのを止められなかった。
セリカの頭を強い力で押さえつけながら、乱暴に腰を振り続ける。
セリカが俺に集められた航空魔導師たちに身体を開いたあの日。
俺の胸に湧き出たのは、歓喜だった。
もう2度と手が届かないと思った存在が、堕ちてきた。
悪行三昧を行った俺と同じ地平に、降りて来てくれた。
その身を汚して、俺がいる吹き溜まりに身を投げ出してくれた。
だから、今以上に汚れて汚れて汚れまくればいい。
誰も彼女を顧みなくなるほど、詰られ貶められ蔑まれればいい。
そして、彼女の周囲に誰もいなくなったとき、俺だけが彼女に救いの手を差し伸べるのだ。
セリカが学校の生徒にレイプされていたときも、あえて助けなかったことが何度かある。
セリカ自身に自分がいかに汚れているかを知ってもらいたかったから。
今回だって、アントンとランドルフが襲われている彼女に気づかなかったら、助けたくはなかった。
セリカにはもう2度と、自分がマクシミリアン・バーンシュタインの奴と結ばれるとは、夢想さえして欲しくはなかった。
「お前には!何の尊厳もない!人間未満の畜生女だ!腰を振ることしか能がない1匹の雌だ!それを忘れるな!」
セリカにはもう幸せになる可能性は無いことを、彼女自身に知ってもらいたくて、俺は彼女の魂に呪いの言葉を刻み続けた。