フリートアート・オンライン 黒の剣士と転生者達 作:短号司令官
前世で終戦を迎えたこの日 後世世界大戦は新たな局面を迎えた。
拡大するナチス第三帝国に対し、日本は第二次日英同盟を締結し第三帝国に対し宣戦を布告。
印度亜半島、大西洋で戦う彼らの元に剣の世界からやってきた少年達がいた…
印度亜大陸
コーチン司令部
高杉「それにしても随分とすごいな、貴様の羅号」
前原が持参した羅号の青図を見ながら高杉らは話していた。
大石「46cm砲四連装を3基、魚雷発射管を搭載、対空砲も完備、その上副砲は光線砲で潜水、飛行も可能だと…?」
坂本「本当にこれ程のものを前世の我が海軍が…?」
前原「調査を担当した者によるとコイツの機関には"重力炉"と呼ばれるものが使用されているとのことですが…」
川崎「ですが……なんだと言うのだ?」
前原「仮に理論は確立できても、実際形にするには人類の…前世や後世、果ては木綿季君達のいた未来を持ってしても不可能だと…」
「「⁉︎」」
重力炉、又は縮退炉と呼ばれる物。
紺碧艦隊の旗艦である羅号には前世海軍が明らかにオーバーテクノロジーで作られた『零式重力炉』と呼ばれるものが搭載。
未だその大部分はブラックボックスであった。
坂本「もしこれが、仮に前世大戦に間に立っていたら……」
高杉「……それこそ最悪の未来が訪れるというもの……」
この羅号は開戦劈頭、紺碧島付近に突然現れた謎の島に多数の兵器やその設計図と共に秘匿されていた。
後世日本はそこにあった設計図や実物を5年間たっぷりと研究、開発を行い対独戦へと投入。
羅号は慎重な調査の後、一度は高野によって封印が考えられたが昨今の戦局からデータ収集の名目で紺碧艦隊へと配備され、現在へと至るのだった。
かくして、印度亜大陸において今次大戦最後になるであろう一大作戦『壇ノ浦作戦』が決行された。
作戦概要としてはベンガル湾より高杉、川崎両艦隊。
インド洋から旭日、坂本艦隊による攻撃で独地上部隊、航空戦力の殲滅。
内陸では熊谷元帥麾下の夜豹師団が夜襲による攻撃で敵の前衛を壊滅させ、その隙を米軍が物量を持って押すという作戦であった。
その間、紺碧艦隊はインド洋へと進出を図るUボートの各個撃破に努めていた。
だがそれだけではなかった。
なんと印度亜大陸における各戦線においてキリト達と同じようにこの世界へとやってきた人間達が各地で発見保護されたのであった。
熊谷「やれやれ……彼らといると身が保たない……」
コーチン司令部へと保護したメンバーを送り届けにきた熊谷はため息を吐いていた。
大石「心中お察しします。ですが、案外楽しいものでしょう?」
熊谷「まぁ場合によっては……」
前原「余程疲れたようですな……」
熊谷「えぇ…特にあのストレア君には頭を悩ませられました。あの露出の多い服のせいでうちの部下達が……」
「「……」」
それに関しては一同思うところがあった。
キリトやユージオ、イツキといった少年らの服装はなんともない。
ただ女性陣の服装が彼らには大問題だった。
それというのも胸や脚の露出がこの時代の人間からすれば過剰なまでに多いのだ。
特に谷間が見えるのはあまり宜しくかった。
特に自由奔放、天真爛漫なストレアが一番の問題でありキリトと同じような方法で隊員らと接触しようとしてくる為、一度夜豹師団の風紀が乱れかけた事態があった。
その時熊谷は一度彼女を縛って倉庫か営倉に放り込んでおこうか考える程だった。
その後イツキや他のメンバーが合流した事により事なきを得たのだが……
熊谷「それにしても、彼女達の服装を見て思ったのですが……異世界の若い女性は肌を露出させるのが好きなんでしょうか……?」
高杉「さぁ……」
大石「これは…和人君にお灸を据えておかねばな…」
それとほぼ同じ頃、キリトは背中に冷たいものを感じた。
キリト「ぅっ……!」ゾクッ
アスナ「キリト君、どうかしたの?」
キリト「いや………なんか………嫌なものを……」
後日、彼は大石より諭すようなお説教を受け、アスナ達も服装を改めるよう説得を受けるも一部メンバーが反対。
ともかく、一カ月による長期攻撃より独インド方面軍は継戦能力を失い、已む無くロンメルは停戦を申し出、連合軍はこれを受諾。
そして間も無く9年以上にも及んだ後世二次大戦は一応の終わりを迎え、日本海軍、及び遣印軍は本土へと帰投。
帰投後、キリト達一行は紺碧島にて秘匿という名のバカンス生活を満喫。
ユイちゃんは無事にキリトとアスナの元に帰るも、彼女を孫のように可愛がっていた高野は何処か寂しそうだと大高は後にそう語っていた。
そして照和26年 後世日本に大きな異変が起こるのだった……
ほぼ駆け足ですが、ここで一旦終了させていただきます。
理由はある別作品が大きく関係していますが、それについてもいずれ分かります。
申し訳ありません