フリートアート・オンライン 黒の剣士と転生者達 作:短号司令官
昭和16年 ブーゲンビル島上空で戦死した連合艦隊司令長官山本五十六は後世日本に転生し紺碧会を結成、陸軍青風会大高弥三郎と共にクーデターを決行し全亜細亜解放のために戦争へと踏み切る。米国との戦いが日本側有利なまま膠着し日本は英国と再び日英同盟を復活させナチス第三帝国へ宣戦布告し照和20年 8月15日をもって戦局は新たな方面へと向かう。
照和24年 4月
アイスランド島イーサフィヨルズを後にした旭日艦隊は一路、かつての古巣トリスタンダクーナ島へと南下。撤収作戦実施の後、希望峰沖を周り旭日艦隊は遂に印度亜大陸はコーチンへと到着するのだった。
かつて誰が予想しただろうか、この地に今次大戦に於ける最強たる日本海軍水上戦力の全てがこの地に集結する事を
コーチン 日本海軍司令部
到着した大石はキリト一行とともに司令部に顔を出しに向かっていた。
彼らが待っているであろう司令室に入ると錚々たるメンバーとともに彼女達もいた。
キリト「みんな…!」
アスナ「しののん、リーファちゃん、リズ、シリカちゃん!」
リズ「アンタ達も無事そうで何よりよ…!」
一行は互いの無事を確かめ、安堵感を噛み締めていた。
そんな様子を大石ら海軍四天王は温かい目で見守っていた。
高杉「いいなぁ……」
坂本「彼らの笑顔………眩しく見えます」
未来ある彼らの姿が眩しく一同は目を少し細めた。
キリト「俺の仲間が世話になりました。ありがとうございます」
高杉「礼には及ばん、寧ろ我々も助けられたからな。改めて、私は高杉英作だ」
川崎「川崎弘だ」
坂本「坂本良馬です。何卒」
大石「この方達は俺の先輩達だ。失礼のないようにな」
高杉「一通り、お前さん達の事は聞いておる。ところで桐ヶ谷というのは君か」
高杉はそう言ってキリトの方に歩み寄る。
キリト「は……はい…?」
その風貌にキリトは若干威圧感を感じ、高杉は彼の方をじっと見つめた。
高杉「……うん、確かに良い目をしておる…っははw」
そういうと高杉は徐にキリトの頭をガシガシと撫でるのだった。
キリト「うぇっ⁉︎ちょ何を⁉︎」
突然の行動にキリトはともかくアスナ達も驚いていた。
アスナ「キリト……君?」
ユージオ「キ……キリト…⁉︎」
川崎「ふむ……」
するとユージオの横にはいつの間にか川崎が立っており、彼の顔を見ていた。
ユージオ「え……何か…?」
川崎「いやな、君もいい顔をしておると思ってな」
ユージオ「はぁ……ふぇぇ⁉︎」
すると不意をつかれた形でユージオも川崎に頭を撫で回され始めるのだった。
ユージオ「な……何を⁉︎」
川崎「いやな、なんだが撫で回したくなってなハッハッハw」
それからしばらくしてはちゃめちゃに撫でくり回された二人は疲れたような様子だった。
キリト「はぁ…はぁ……」
ユージオ「な…なんだったの……?」
アスナ「キリト君……大丈夫…?」
アリス「ユージオ、しっかりしなさい!」
二人がキリトとユージオをソファに座らせると今度はリズやシリカ、リーファとシノンらが頭を撫で回され始めるのだった。
リーファ「んにゃぁぁぁぁ⁉︎」
シリカ「ふぇぇぇぇぇぇぇ⁈」
リズ「なんで……アタシらまで……?」
シノン「さぁ……まぁ気の済むまでさせてあげましょ……」
アスナ「しののん⁉︎リズ⁉︎」
アリス「シリカ、リーファ⁉︎」
そしてその後、アスナとアリスも頭をガシガシ撫で回されるのだった。
高杉「いやぁすまんな、君らの純粋な目を見てるとなんというか撫でたくなってな」
川崎「まぁ我々も元気が出たよ」
坂本「高杉さん、気持ちは分からなくはありませんがあそこまでは……」
大石「そうです。和人君達がかなり……」
そう言って一同に目をやると完全に呆然とした状態になっていた。
高杉「あぁ…ともかくよく来てくれた。ところで諸君らは何故ここに我が海軍とともに集められたか知っておるか?」
アリス「いえ…オオイシ殿からはまだ何も……」
坂本「知らなくて当然でしょう。これから説明しましょう」
それから大石を含む海軍四天王は旭日艦隊の転戦命令、そして独国国内にて講和の気運が高まりつつある事、それに反対する勢力がここ印度戦線に集中しつつあり、最後の総仕上げにかかる事を語るのだった。
リーファ「なんていうか……すごく」
シリカ「すごく複雑ですね……」
川崎「まぁ知らんよりはマシだろうよ」
ユージオ「それでタカスギさん達はここにある戦力で戦うんですか?」
高杉「その通りだ。講和に踏み切れるのなら、全戦力を持ってしてもここで決着をつけねばならん」
坂本「この戦争は長く続き過ぎました。世界も人も疲れています」
大石「だからこそ、この後世に生を受けた我々がそれをやらなくてはならんのだ」
川崎「それでだ……旭日艦隊が来たのならUボートも頻繁に出てくるやもしれんぞ?」
高杉「だが大石よ。貴様の艦隊もある程度耐性はあるのだろう?」
大石「えぇ一応は」
坂本「ふむ……やはり彼にも一働きしてもらわなくてはな」
シノン「
坂本「実は君達には黙っていたが、もう一人我々の強力な味方…」
大石「ひいては我が海軍の切り札となる漢をここに呼んでいるんだ」
そこへ誰かが扉を外からノックしてきた。
川崎「来たな…」
大石「えぇ……入れ」
扉が開くのと同時にそこ現れたのは
「紺碧艦隊司令官前原一征、ただいま参りました。どうも遅くなりました」
大石「よくぞ来たな、前原」
前原「長官こそ、お久しぶりです」
アリス「この方が……」
リズ「切り札…?」
前原「おぉもしや、彼らが」
大石「あぁそうだ」
前原はキリト達の方に向かって挨拶する。
前原「前原一征だ。君達の事は
キリト「彼女…?」
前原「入っていいぞ」
彼の合図に合わせてドアの陰からまさかのメンバーが姿を現したのだった。
ユウキ「やっほー!皆久しぶり!」
キリト「ユ……」
アスナ「ユ……」
「「「ユウキ⁉︎」」」
アスナ「それにしても驚きました……ユウキもこっちに来てただなんて」
リーファ「本当ですよ!なんで私達に伝えてくれなかったんですか⁉︎」
不満を口々に言う彼女達を宥めながら説明する大石ら。
大石「それはすまなかったよ。なんせ彼の率いる紺碧艦隊は表向き全滅していることになっている」
「「はぁ⁉︎」」
衝撃的な一言にキリト達は驚きを隠せなかった。
前原「当然と言えば当然ですな」
前原は自身が率いる紺碧艦隊が如何なる存在か、また今までの戦闘による世界の変化と自分達の存在意義、そしてユウキとの邂逅等を話した。
キリト「なるほど……影となりて敵を撃つ……まるで忍者みたいですね」
前原「忍者…か…成程w随分といい例えだな」
アスナ「ところでユウキ、ちょっと焼けた?」
ユウキの肌を見ながらアスナが質問する。
ユウキ「あぁこれ?ふっふっふ…実はね、前原さん達のところで……」
キリト「ところで……?」
キリト達が息を呑んで次の言葉を待ち、彼女の口から出たのはまさかの一言だった。
ユウキ「……バカンスしてましたぁ〜!」
キリト「バ……バk」
「「バカンス⁉︎」」
キリト以上に反応を示したのはアスナ達リアルの女性陣だった。
ユウキ「うん。紺碧島っていうところなんだけど、すっごく海が綺麗でさ!初めて海も泳いだけど楽しかったなぁ〜」
顔を輝かせて言うユウキをアスナ達は羨ましそうに見ていた。
ユウキ「果物も美味しくて、島の人も面白い人が沢山いて楽しかったよ!」
リーファ「いいなぁ……」
シリカ「私達も行ってみたいです……!」
前原「ま…まぁ行けるさ、ここでの任務が終わればな。それで長官、自分が呼ばれたのは……」
高杉「あぁ再びUボートが活発になるやもしれんからな。貴様達紺碧艦隊に再び鮫退治をとな…」
前原「引き受けましょう。それと…長官方」
大石「ん?」
高杉「なんだ」
前原「