蒼炎、栞、菜月、姫薇、美華、遥が喧嘩を止めようと集まる中、
その物の吹き荒れる嵐の中心にいる二人は__
「この!!当たれ!!」
刀を呼び出し詩癒に向かって乱雑に振り回すが
「そんな振り方じゃ絶対当たりませんよー(笑)」
能力をフル使用して綾の感覚を逸らし射程圏外からあれこれ物を投擲し続けていた
「くそ!!避けんな!!」
「やだね~」
能力を使用し喧嘩の勢いを活性化させていた
そして事件はここから始まった
「そろそろ、決着を付けようかな!」
と詩癒は能力の応用で綾の五感を奪い取ろうと手を翳す
詩癒の両手には何か黒い靄らしきものが発生し、次第に増えていく
「そぉれっ!!」
集まった靄が綾に殺到する
「ちぃ!!」
今使っていた刀を消し別の何かを呼び出すが靄は綾を通り過ぎてしまう
だがそれが不幸に繋がった
綾を通り過ぎた靄は近くで身を守っていた少年に当たってしまう
「…うわ!?」
だがその靄に物理的なダメージはないようでその少年はその場でしりもちをつくだけで済んでいた
「おいお前!!大丈夫か!?」
慌てて綾が駆け寄るも反応は無く眼は光を失っていた、だが次の瞬間__
「うわあああああああ!?!」
少年がいきなり叫びだしそこらじゅうの物がまるで生き物のように動き出す
中には人型になり暴れだすものもあった
「おい!!女!!お前何をした!!」
綾は襲い来る物から自分と少年の身を守りながら詩癒に聞く
「少し五感を奪うだけのものさ!!こんな風になるはず無い!!」
詩癒は能力が攻撃用でも対物系でも無いのでただひたすら避け続けていた
対する物達は飛ばしても、切り裂いても、はたまた殴っても一向に止まる気配を見せなかった
「きりが無い!!」
「手伝ってやろうか?」
「!?」
いきなり声を掛けられた綾はバランスを崩してしまい、その隙を物たちに突かれてしまう
「やっぱり俺がいないと凡ミスばっかだな」
襲い掛かってくる物経ちがいきなり目の前から消え去る
消えた先にいたのは
「…蒼、それに栞」
「よ(゚∀゚`)ノ 」
「喧嘩は勘弁願うよ後、蒼その顔には腹が立つ」
蒼は手に持つ札を自分に襲い来る物に貼り付けていく
栞は自分の周りに風を起こし、飛来するものから身を守っている
「あのそろそろ私たちも助けてもらえませんか?」
「というか多分最初から気付かれてないよね私たち」
また別のところから声が上がる。
其処に居るのは菜月と姫薇、二人は何時の間にか嵐の中央に居た
彼女らはひたすら小さくなっていたので被害は無いようだ(頭の上のたんこぶ以外)
「まだ避難できて無いやついたのか、どうする?送ろうか?」
蒼がそう菜月と姫薇は二人して蒼たちの背後を指差し、
「「それだったらあの物に捕まって泣きかけてる人を助けてあげてください!!」」
全員が同時にそちらを向くと
「助けてくださいぃ!!」
確かに泣きかけている人が物に捕まっていた、案の定、遥である
「そぉーれー」
物が一瞬で吹き飛ばされる、其処には巫女服を着崩した美華が立っていた
吹き飛ばしたものを栞が風で、蒼が能力ですべてを防ぎきり、栞は遥を助けた人物を見て
「美華!?お前生きていたのか!?」
「ん~、まず勝手に殺さないでくれるかな!?」
栞と美華の間では緩い空気が流れ始めた、また別のところで
「詩癒ぅぅぅ…」
「よしよし、一先ず落ち着こうな?」
遥が詩癒に慰められていて、もう万々歳な空気だが
「あのさ、お前ら?」
綾が口を出すと、全員が綾を見る
「まだ、問題は解決してないんだが?」
そう、今は蒼と栞の能力で近寄れなくなってはいるが具体的な解決にはなっていない
「そういわれても、もしこれがそこで倒れてる坊主の能力だったらどうしようもないだろ」
「あの…」
小さい声で姫薇がため息をついている蒼の前に出る
「私の能力だったら多分これ解除できると思うんですけど…」
「本当かっ!?」
その台詞に食いつく綾。だが食いつき過ぎたため…
「ひっ!?」
怖がられてしまい姫薇は菜月の後ろに隠れてしまう
「女の子を怖がらせるな、ばーか」
それを見た詩癒が綾を煽る、まぁ案の定
「うっさいわ、ひんぬー」
次の瞬間には取っ組み合いが始まるが
「其処までにしろ、馬鹿共」
それも蒼に猫掴みされてあえなく意気消沈、そしてうな垂れる
「で、そこのチビッ子」
「ち、チビッ子言うな!あたしは姫薇って名前なの!!」
蒼の発言に控え気味に食いつく姫薇
「なら姫薇、どうしてお前にこれが解除できるのか教えてもらえるか?」
「あたしの能力は"借りる"ことだから、その人の能力を借りれば解除できるはずなんです」
それを聞き、皆から笑顔が漏れるけど
「もし出来なかったら?解除できずにまた酷くなるんじゃねぇのか?」
綾が場の空気をおもっきり壊す発言をしてしまいまた空気が重くなる
「あ、だったら俺たちの中から借りればいいんじゃないか?」
栞がそう呟くとほかの面子が口々に自分の能力を言い出した
「私は"獣人化"だから役には立てないよね…」と菜月
「私のは"変質"だからね~、形状を変えるだけで押さえられないと思う~」と美華
「僕は"五感"に干渉するから物に対する効果はゼロだ」と詩癒
「俺は"移動"系だからいっそこの物すべてをどっかに飛ばすくらいだな」
「あと残り枚数が少ないが御祓い札が残ってる、これを使えば無力化ぐらいは出来るみたいだぞ」と蒼が言い、自分の後ろに転がる物を指す
「わ、私は"液体"を操るから沢山の水さえ有れば水の檻に閉じ込めるぐらいなら出来るよ」と遥
「俺のは武器を"創造"する程度だしなぁ、一応能力付与の武器も出せるけどそれには誰かの能力がいるしなぁ…」と綾
「俺の能力は見てのとおり"天候"を操るものさ、室内じゃ風ぐらいしか使えないが」と栞
「「「「「「「「うーん…」」」」」」」」
みんなして頭を抱えるまだ解決策は出そうに無いようだ
次回に続きます(゚∀゚`)ノ